映画評「グラスハウス」
☆☆☆(6点/10点満点中)
2001年アメリカ映画 監督ダニエル・サックハイム
ネタバレあり
題名から思い出してしまったビリー・ジョエルのLPとは勿論全く関係ないサスペンス。
最近は額面通りに受け取ると馬鹿を見るサスペンス映画が多いが、これは観た通りに素直にヒヤヒヤすれば良い作品である。8年前の旧作とは言え、何だか嬉しいなあ。
両親を交通事故死出失った女子高生リーリー・ソビエスキーが、遺言に従って小学生の弟トレヴァー・モーガン君と共に以前隣に住んでいたステラン・スカーシュゴードとダイアン・レインの夫婦に引き取られるものの、激しい夫婦喧嘩やダイアンの麻薬中毒らしい様子から疑惑を覚える。スカルスゴードが経営する会社で借金取りに痛めつけられるのを観たことから二人が受け取る遺産狙いで両親が偽装殺人されたことを突き止めて弟と逃亡を図るが失敗、地下に軟禁されてしまう。そこから抜け出した直後に借金取りが現れ、彼を連れ出そうとしたことからチャンスが生まれる。
サスペンスの基本に忠実な作り方なのはよろしく、それなりにハラハラドキドキできるが、幾つか気になる点があるので指摘しておきましょう。
大きなところでは、ヒロインや弟が逃げて隠れるという場面が多く回避の仕方も似たようなものばかりで後半は面白味が薄い。肝心な時にスカーシュゴードが酔っぱらって寝込んでしまうのも都合が良すぎる。
終盤悪漢たちが乗る車を巡るサスペンスに時間を割き過ぎるのも兄妹をヒヤヒヤさせるのが眼目の映画である以上視点がぶれていると言わざるを得ないが、その後のサスペンスに繋げているのは良い。
また、結局は善人であったことが判明した後見人の手続きを進めた管財人ブルース・ダーンが借金取りに刺された後助けられるようにしたほうが後味を考えると無難。
ぐっと細かいところでは、叔父の手紙を発見した後メールを流そうとして失敗するがその相手が叔父さんではなく管財人なのは意図したミスリードではないはずなので、シーンの繋ぎとして感心しない。こうした小さな不具合も幾つか続けば映画全体を台無しにしかねない。
といった具合に不満は多々あるものの、好捕されたライトライナーくらいの出来映え・・・と言えば、野球も好きな映画ファンならどんなものか凡そ想像できるだろう。
主人公の名前がグラス氏。しかし、題名はそのグラスと文字通りガラスの家とガラスのようにもろい家という意味を掛けた掛け言葉じゃね。
2001年アメリカ映画 監督ダニエル・サックハイム
ネタバレあり
題名から思い出してしまったビリー・ジョエルのLPとは勿論全く関係ないサスペンス。
最近は額面通りに受け取ると馬鹿を見るサスペンス映画が多いが、これは観た通りに素直にヒヤヒヤすれば良い作品である。8年前の旧作とは言え、何だか嬉しいなあ。
両親を交通事故死出失った女子高生リーリー・ソビエスキーが、遺言に従って小学生の弟トレヴァー・モーガン君と共に以前隣に住んでいたステラン・スカーシュゴードとダイアン・レインの夫婦に引き取られるものの、激しい夫婦喧嘩やダイアンの麻薬中毒らしい様子から疑惑を覚える。スカルスゴードが経営する会社で借金取りに痛めつけられるのを観たことから二人が受け取る遺産狙いで両親が偽装殺人されたことを突き止めて弟と逃亡を図るが失敗、地下に軟禁されてしまう。そこから抜け出した直後に借金取りが現れ、彼を連れ出そうとしたことからチャンスが生まれる。
サスペンスの基本に忠実な作り方なのはよろしく、それなりにハラハラドキドキできるが、幾つか気になる点があるので指摘しておきましょう。
大きなところでは、ヒロインや弟が逃げて隠れるという場面が多く回避の仕方も似たようなものばかりで後半は面白味が薄い。肝心な時にスカーシュゴードが酔っぱらって寝込んでしまうのも都合が良すぎる。
終盤悪漢たちが乗る車を巡るサスペンスに時間を割き過ぎるのも兄妹をヒヤヒヤさせるのが眼目の映画である以上視点がぶれていると言わざるを得ないが、その後のサスペンスに繋げているのは良い。
また、結局は善人であったことが判明した後見人の手続きを進めた管財人ブルース・ダーンが借金取りに刺された後助けられるようにしたほうが後味を考えると無難。
ぐっと細かいところでは、叔父の手紙を発見した後メールを流そうとして失敗するがその相手が叔父さんではなく管財人なのは意図したミスリードではないはずなので、シーンの繋ぎとして感心しない。こうした小さな不具合も幾つか続けば映画全体を台無しにしかねない。
といった具合に不満は多々あるものの、好捕されたライトライナーくらいの出来映え・・・と言えば、野球も好きな映画ファンならどんなものか凡そ想像できるだろう。
主人公の名前がグラス氏。しかし、題名はそのグラスと文字通りガラスの家とガラスのようにもろい家という意味を掛けた掛け言葉じゃね。
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