映画評「ロックンローラ」
☆☆☆(6点/10点満点中)
2008年イギリス映画 監督ガイ・リッチー
ネタバレあり
当時妻だったマドンナを主演に作った「スウェプト・アウェイ」はお話にならぬ愚作で、その後に作った「リボルバー」では本来のフィールドながら独善に終始したガイ・リッチーが本来の路線に完全に戻って作った犯罪映画。似たようなものを見せられるのは余り有り難くなくても、訳の解らないものやつまらないものを見せられるよりはずっとヨロシイ。
政治家を巻き込んでビルを建てることで土地の価格を10倍にして転売するという甘い汁を吸っているロンドンのボス、トム・ウィルキンスンが、その汁にたかろうとやって来たロシアン・マフィアのカレル・ローデンと700万ドルの供託金により手を組むが、ローデンが現金調達を任せた女性会計士タンディー・ニュートンが町の悪党ジェラード・バトラーとイドリス・エルバに現金を強奪させた為に、ローデンは苦境に陥る。
一方のウィルキンスンも彼から借りた“幸運の絵”を所在不明の義理の息子トビー・ケベルに奪われて返却できない為に、懐刀マーク・ストロングの活躍空しく、両者は睨み合い状態になる。
一言で言えば、タンディーを含めたこの三組の駆け引きがバトラーたちやケベルを巻き込んで展開、最後に誰が笑うかは解りませんよという群像劇風コン・ゲーム。
戦術よりも他人の行為という“偶然”が力関係を変えて行くという部分に面白味と可笑し味があり、展開の呼吸も良いが、相変わらずのナレーション(モノローグ)による進行が興を醒ます。
“幸運な絵”がウィルキンスンを苦境に追い込むというアイデアも少々知恵が足りない。
監督さん、これで金持ち(Guy Rich)になれたでしょうか?
2008年イギリス映画 監督ガイ・リッチー
ネタバレあり
当時妻だったマドンナを主演に作った「スウェプト・アウェイ」はお話にならぬ愚作で、その後に作った「リボルバー」では本来のフィールドながら独善に終始したガイ・リッチーが本来の路線に完全に戻って作った犯罪映画。似たようなものを見せられるのは余り有り難くなくても、訳の解らないものやつまらないものを見せられるよりはずっとヨロシイ。
政治家を巻き込んでビルを建てることで土地の価格を10倍にして転売するという甘い汁を吸っているロンドンのボス、トム・ウィルキンスンが、その汁にたかろうとやって来たロシアン・マフィアのカレル・ローデンと700万ドルの供託金により手を組むが、ローデンが現金調達を任せた女性会計士タンディー・ニュートンが町の悪党ジェラード・バトラーとイドリス・エルバに現金を強奪させた為に、ローデンは苦境に陥る。
一方のウィルキンスンも彼から借りた“幸運の絵”を所在不明の義理の息子トビー・ケベルに奪われて返却できない為に、懐刀マーク・ストロングの活躍空しく、両者は睨み合い状態になる。
一言で言えば、タンディーを含めたこの三組の駆け引きがバトラーたちやケベルを巻き込んで展開、最後に誰が笑うかは解りませんよという群像劇風コン・ゲーム。
戦術よりも他人の行為という“偶然”が力関係を変えて行くという部分に面白味と可笑し味があり、展開の呼吸も良いが、相変わらずのナレーション(モノローグ)による進行が興を醒ます。
“幸運な絵”がウィルキンスンを苦境に追い込むというアイデアも少々知恵が足りない。
監督さん、これで金持ち(Guy Rich)になれたでしょうか?
この記事へのコメント
私は結構、”ガイ・リッチーらしい作風の時の”ガイ・リッチー作品は大好物ですので、気分的には7点ですが、完成度を客観評価すると、プロットの詰めの甘さが目立つので5点に相当といったところです。
でもこの人の独特のロックな感じがする映像のテンポはやっぱり好きです!
ワンパターンな作風ですが、それでもオカピーさんのお言葉通り「訳の解らないものやつまらないものを見せられるよりはずっとヨロシイ。」ですね。
近頃は訳の分からない、一体何がしたいんだ?と監督に質問したくなるような映画が世に氾濫し過ぎているので。
余談ですが、コン・ゲーム映画で一番好きなのは、やっぱり「スティング」です。オチが分かっていても何度でも観てしまう作品です☆
>完成度
5点でも良いです。
前二作があれでしたので、ご祝儀みたいの(笑)がちょっと入っています。
>ワンパターンな作風
今のままでは将来性は薄そうです。^^;
>コン・ゲーム映画
僕も右に同じであります。
やはり作りが上手いですから、オチなど関係なく楽しめます。
シークェンスが変わるたびにタイトルみたいなのが入ったと記憶していますが、あのクラシックな感じが却って洒落ていて、ご機嫌でしたねえ。