映画評「ビバリーヒルズ・チワワ」
☆☆★(5点/10点満点中)
2008年アメリカ映画 監督ラージャ・ゴスネル
ネタバレあり
ディズニーとしては「わんわん物語」(1955年)の実写版を試みたようなものと言えば内容は推して知るべし。
実業家女史ジェイミー・リー・カーティスがビジネストリップをすることになったので、目に入れても痛くないというほど可愛がっている雌チワワのクロエを姪パイパー・ペラーボに預けたのが運の尽き。いい加減な性格の姪が友達の誘いに乗ってメキシコに一緒に連れて行ったクロエが単独行動をしているところを闘犬で儲けている一味にさらわれ、急場をシェパードのデルガドに助けられ、故郷に向う。
一方、レイチェルや彼女を愛する雄チワワのパピも主人の庭師マノロ・カルドナと共に捜索を開始し、身代金目当てで奪回を図る闘犬賭博一味との間でどちらが先に探し当てるか競争になる。
参考にしたに違いない「わんわん物語」よりさすがに人間様の出番を多くして複雑なお話になっていて、クロエの冒険に十分ハラハラドキドキできる出来映え。但し、80年代以降妙に説教臭くなったディズニーらしさが出た部分は余り気に入らない。なおかつ、ご覧になった方はお解りになると思うが、その説教が首尾一貫していないのではありませんかな。
それからCGで描かれたネズミとイグアナは最初の盗みが失敗に終わったところで舞台から降りるのが妥当で、コメディリリーフとして延々と駆り出されるのは迷惑千万。しかも犬達の活躍がほぼ実写で描かれる為に生れる有難味をこやつらのCGが帳消しにしてしまうのだ。
気分は☆☆☆ですが、ネズミとイグアナが★を一つ食べてしまったわけ。
2008年アメリカ映画 監督ラージャ・ゴスネル
ネタバレあり
ディズニーとしては「わんわん物語」(1955年)の実写版を試みたようなものと言えば内容は推して知るべし。
実業家女史ジェイミー・リー・カーティスがビジネストリップをすることになったので、目に入れても痛くないというほど可愛がっている雌チワワのクロエを姪パイパー・ペラーボに預けたのが運の尽き。いい加減な性格の姪が友達の誘いに乗ってメキシコに一緒に連れて行ったクロエが単独行動をしているところを闘犬で儲けている一味にさらわれ、急場をシェパードのデルガドに助けられ、故郷に向う。
一方、レイチェルや彼女を愛する雄チワワのパピも主人の庭師マノロ・カルドナと共に捜索を開始し、身代金目当てで奪回を図る闘犬賭博一味との間でどちらが先に探し当てるか競争になる。
参考にしたに違いない「わんわん物語」よりさすがに人間様の出番を多くして複雑なお話になっていて、クロエの冒険に十分ハラハラドキドキできる出来映え。但し、80年代以降妙に説教臭くなったディズニーらしさが出た部分は余り気に入らない。なおかつ、ご覧になった方はお解りになると思うが、その説教が首尾一貫していないのではありませんかな。
それからCGで描かれたネズミとイグアナは最初の盗みが失敗に終わったところで舞台から降りるのが妥当で、コメディリリーフとして延々と駆り出されるのは迷惑千万。しかも犬達の活躍がほぼ実写で描かれる為に生れる有難味をこやつらのCGが帳消しにしてしまうのだ。
気分は☆☆☆ですが、ネズミとイグアナが★を一つ食べてしまったわけ。
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