映画評「アルマズ・プロジェクト」
☆(2点/10点満点中)
2007年アメリカ映画 監督クリスチャン・ジョンストン
ネタバレあり
昨日の「THE 4TH KIND フォース・カインド」に続くモキュメンタリー(疑似ドキュメンタリー)。ロシアの墜落した宇宙ステーションから回収されたブラックボックスに保存されていた映像という体裁である。
10年ほど前ロシアが闇に葬った宇宙開発計画があったという設定となっているが、どうもそれはどうでもよろしいようで、電力が消失、ドッキングした宇宙船ソユーズの謎の切り離しが起きた後飛行士の一人は奇病にかかり、一人はシャットアウトされた部屋で窒息死、映像には変な信号が紛れ込むなどして疑心暗鬼が湧き上がるサスペンスが眼目らしい。
しかし、実際には少しもドキドキできない。疑似ドキュメンタリーという形式故に映像がもやもや、パワーが切れたという設定の為に暗い場面が多く、これで興味を続かせるにはきちんとした設計による明確な目標が必要だが、実際には何を見せたいのか全く解らないまま中盤まで進行する。
後半は宇宙人の存在が暗示されて多少面白味が出て来るものの、相変わらず場面を適当に組み合わせているだけで本格的な興趣になっていかない。
ここまで構成がお粗末であれば評価には影響しないが、単に保存用の映像という設定なのにアップやロングが自由自在に構成されるというのは変で、いかにも本物らしく見せかけるという所期の狙いに全く合致しない。
といった次第で、邦題を模倣した先駆的作品「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」に大分及ばず。
こんなもやもやがちゃがちゃ映像をでかいスクリーンで観るのはしんどいね。
2007年アメリカ映画 監督クリスチャン・ジョンストン
ネタバレあり
昨日の「THE 4TH KIND フォース・カインド」に続くモキュメンタリー(疑似ドキュメンタリー)。ロシアの墜落した宇宙ステーションから回収されたブラックボックスに保存されていた映像という体裁である。
10年ほど前ロシアが闇に葬った宇宙開発計画があったという設定となっているが、どうもそれはどうでもよろしいようで、電力が消失、ドッキングした宇宙船ソユーズの謎の切り離しが起きた後飛行士の一人は奇病にかかり、一人はシャットアウトされた部屋で窒息死、映像には変な信号が紛れ込むなどして疑心暗鬼が湧き上がるサスペンスが眼目らしい。
しかし、実際には少しもドキドキできない。疑似ドキュメンタリーという形式故に映像がもやもや、パワーが切れたという設定の為に暗い場面が多く、これで興味を続かせるにはきちんとした設計による明確な目標が必要だが、実際には何を見せたいのか全く解らないまま中盤まで進行する。
後半は宇宙人の存在が暗示されて多少面白味が出て来るものの、相変わらず場面を適当に組み合わせているだけで本格的な興趣になっていかない。
ここまで構成がお粗末であれば評価には影響しないが、単に保存用の映像という設定なのにアップやロングが自由自在に構成されるというのは変で、いかにも本物らしく見せかけるという所期の狙いに全く合致しない。
といった次第で、邦題を模倣した先駆的作品「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」に大分及ばず。
こんなもやもやがちゃがちゃ映像をでかいスクリーンで観るのはしんどいね。
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