映画評「ブライダル・ウォーズ」
☆☆(4点/10点満点中)
2009年アメリカ映画 監督ゲイリー・ウィニック
ネタバレあり
アン・ハサウェイとケイト・ハドスンという人気女優二人が共演している結婚コメディーにも拘らず、日本劇場未公開に終っている。むべなるかなという出来栄えだが、ホラー映画など一部のジャンルならこれ以下の作品が腐るほど公開されている現実も無視できない。
二十代後半の幼馴染同士アンとケイトは、それぞれの恋人クリス・プラットとスティーヴ・ハウイーから相前後してプロポーズされ、少女時代から念願だった6月にプラザ・ホテルでの結婚に漕ぎつけ、しかも有名ウェディング・プランナー、キャンディス・バーゲンに世話して貰うことになってご機嫌。
しかし、キャンディスの秘書のヘマで同じ日に結婚式ということになった為お互いどちらかが譲ると思っていたのにそうならなかったことからそれまでの友情もどこへやら相手の式準備を妨害する作戦を次々と繰り出す。
ここが言わばハイライトであるが、子供じみた意趣返しの往復で余り笑えない。尤も、大人っぽい意趣返しなら余計笑えなかっただろう。
全体としては、“6月にプラザで”に拘る女心が余り説得力がない上に、同じ日の同じ時間に同じホテルで結婚が進行する終盤を見ると日程をめぐってあれ程大騒動を起こす必要はなかったのにと思えてくるのが非常に弱い。寧ろこれで困る第一は友人の付添い人を互いに務められないことではあるまいか? それでは映画にならないが。
結局騒ぎを通して友情を確認、アンは結婚自体が間違いと気付き、ケイトの兄ブライアン・グリーンバーグと結ばれる、という幕切れも作劇的にブライアンの存在感が薄い為にピンと来ず終い。
大昔、僕の結婚話が破談にならなければ、暫く連絡を取っていなかった友人の結婚式と時期と重なっていたという出来事があった。もしそうなっていれば、どちらかが結婚式若しくは新婚旅行を延期するような羽目になったかもしれないのである。結婚の破談の方が大きな出来事だが、結果的に“怪我の功名”と思ったものだった。この映画を観てそんなことを思い出した僕であります。
メリー・クリスマス・イヴなのに、ちょっと不景気(フケーキ)な話になってしまいましたね。
2009年アメリカ映画 監督ゲイリー・ウィニック
ネタバレあり
アン・ハサウェイとケイト・ハドスンという人気女優二人が共演している結婚コメディーにも拘らず、日本劇場未公開に終っている。むべなるかなという出来栄えだが、ホラー映画など一部のジャンルならこれ以下の作品が腐るほど公開されている現実も無視できない。
二十代後半の幼馴染同士アンとケイトは、それぞれの恋人クリス・プラットとスティーヴ・ハウイーから相前後してプロポーズされ、少女時代から念願だった6月にプラザ・ホテルでの結婚に漕ぎつけ、しかも有名ウェディング・プランナー、キャンディス・バーゲンに世話して貰うことになってご機嫌。
しかし、キャンディスの秘書のヘマで同じ日に結婚式ということになった為お互いどちらかが譲ると思っていたのにそうならなかったことからそれまでの友情もどこへやら相手の式準備を妨害する作戦を次々と繰り出す。
ここが言わばハイライトであるが、子供じみた意趣返しの往復で余り笑えない。尤も、大人っぽい意趣返しなら余計笑えなかっただろう。
全体としては、“6月にプラザで”に拘る女心が余り説得力がない上に、同じ日の同じ時間に同じホテルで結婚が進行する終盤を見ると日程をめぐってあれ程大騒動を起こす必要はなかったのにと思えてくるのが非常に弱い。寧ろこれで困る第一は友人の付添い人を互いに務められないことではあるまいか? それでは映画にならないが。
結局騒ぎを通して友情を確認、アンは結婚自体が間違いと気付き、ケイトの兄ブライアン・グリーンバーグと結ばれる、という幕切れも作劇的にブライアンの存在感が薄い為にピンと来ず終い。
大昔、僕の結婚話が破談にならなければ、暫く連絡を取っていなかった友人の結婚式と時期と重なっていたという出来事があった。もしそうなっていれば、どちらかが結婚式若しくは新婚旅行を延期するような羽目になったかもしれないのである。結婚の破談の方が大きな出来事だが、結果的に“怪我の功名”と思ったものだった。この映画を観てそんなことを思い出した僕であります。
メリー・クリスマス・イヴなのに、ちょっと不景気(フケーキ)な話になってしまいましたね。
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