映画評「マイケル・ジャクソン キング・オブ・ポップの素顔」

★(1点/10点満点中)
2010年アメリカ映画 監督マーク・シェイフェル、オースティン・テイラー
ネタバレあり

昨年亡くなったマイケル・ジャクソンはその直後に「マイケル・ジャクソン THIS IS IT」が公開されて評判を呼んだが、本作は【柳の下のどじょう】を狙って(今のところ)日本だけで公開されたドキュメンタリーである。

その彼が故郷のゲイリー及び生家を訪れた時の模様が前半で、なるほど素顔らしきものが現れるところもあり一定の興味を引く。それに続く彼の邸宅でもある遊園地ネバーランドの紹介もそこそこ興味深い。しかし、最後の誕生パーティーの模様の垂れ流しはまるでつまらずお話にならぬ。

何かの為に録画しておいた記録ビデオを適当に繋げただけらしい上に、彼の曲が一曲も掛からないので、彼を観ていてさえいれば満足というファン――つまり本作に出て来るような人々――以外には全くお薦めできない。

それにしても、彼にまつわる楽曲が一曲もかからないとは便乗企画にしてもひどすぎる。

柳の下にマイケル・ジャクソンは二人いない。

この記事へのコメント

2010年12月13日 19:27
こんばんは!
1点って、珍しいですね。ぼくもシュエットさんとやりとりをしていて、この作品はスルーすることにしましたが、正解だったみたいですね(笑)

まあ、酷いのを見た後は普通のヤツも良く見える(笑)という緩急を使ったピッチングのような感じになりますね。

ではまた!
オカピー
2010年12月13日 23:45
用心棒さん、こんばんは。

>1点
ただのホームビデオに毛の生えた程度で、映画の体を殆どなしていませんからね。
しかもマイケル・ジャクソンの受賞記録などを延々と出す始末。余程熱狂的ではない限りMJが好きと仰る方でも逃げ出すのでは?

>酷いのを見た後は普通のヤツも良く見える
一時意識的にこれをやったことがありますよ(笑)。

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