映画評「エアベンダー」
☆☆★(5点/10点満点中)
2010年アメリカ映画 監督M・ナイト・シャマラン
ネタバレあり
どういう心境か解らないが、M・ナイト・シャマランが初めて自身のオリジナル脚本から離れ、アメリカの人気TV番組を自ら脚色して映画化したファンタジー。
気・水・土・火の国というのが夫々北や南にある世界で、夫々の元素(エレメント)を操る者をベンダーという。
ある時水の国の少女ベンダー、カタラ(ニコラ・ベルツ)とその兄サカ(ジャクスン・ラスボーン)が氷に閉じ込められた少年アン(ノア・リンガー)を発見、彼が全てのエレメントを操ることができるアバターであることを知る。ところが、アンは100年前にアバターになる運命が嫌で南の気の国での修行から脱走、その間に世界を征服しようと火の国の王(クリフ・カーティス)が気の国を攻め、世界は混乱している。アンはカタラらに励まされる形で他のエレメントを学ぶ気になって行く。
主人公の成長を冒険アクション的に見せるお話で、その間にアバターを確保して祖国に帰ろうとする火の国の王子の邪魔が入ったりするが、結局アンは水をコントロールする力を得て火の国の野望が一旦挫折するところで終了。
「アーサーとマルタザールの逆襲」同様これからやっと面白くなっていきそうなところで終わり、恐らく三部作くらいになりそうな気配が濃厚。しかし、そもそも主人公が何故それほど重視されるかがよく解らないまま進行し、しかも、お話が単純な割にまわりくどくて興味が続くように設計されているとは言い難い。アメリカ映画界の東洋趣味もいい加減飽きて来た。
主役アンに扮するノア・リンガーはテコンドーの少年チャンピオンらしいが、格闘の場面の大半がVFXなので今のところは実力発揮とまでは行かず。続編以降で頑張って貰いましょう。
サスペンスで“ないと・つまらん”てなもんですかいな。
2010年アメリカ映画 監督M・ナイト・シャマラン
ネタバレあり
どういう心境か解らないが、M・ナイト・シャマランが初めて自身のオリジナル脚本から離れ、アメリカの人気TV番組を自ら脚色して映画化したファンタジー。
気・水・土・火の国というのが夫々北や南にある世界で、夫々の元素(エレメント)を操る者をベンダーという。
ある時水の国の少女ベンダー、カタラ(ニコラ・ベルツ)とその兄サカ(ジャクスン・ラスボーン)が氷に閉じ込められた少年アン(ノア・リンガー)を発見、彼が全てのエレメントを操ることができるアバターであることを知る。ところが、アンは100年前にアバターになる運命が嫌で南の気の国での修行から脱走、その間に世界を征服しようと火の国の王(クリフ・カーティス)が気の国を攻め、世界は混乱している。アンはカタラらに励まされる形で他のエレメントを学ぶ気になって行く。
主人公の成長を冒険アクション的に見せるお話で、その間にアバターを確保して祖国に帰ろうとする火の国の王子の邪魔が入ったりするが、結局アンは水をコントロールする力を得て火の国の野望が一旦挫折するところで終了。
「アーサーとマルタザールの逆襲」同様これからやっと面白くなっていきそうなところで終わり、恐らく三部作くらいになりそうな気配が濃厚。しかし、そもそも主人公が何故それほど重視されるかがよく解らないまま進行し、しかも、お話が単純な割にまわりくどくて興味が続くように設計されているとは言い難い。アメリカ映画界の東洋趣味もいい加減飽きて来た。
主役アンに扮するノア・リンガーはテコンドーの少年チャンピオンらしいが、格闘の場面の大半がVFXなので今のところは実力発揮とまでは行かず。続編以降で頑張って貰いましょう。
サスペンスで“ないと・つまらん”てなもんですかいな。
この記事へのコメント
ハリウッドは、手当たり次第という感じでしゃにむに外国のものを導入していますが、ハリウッドや他の外国が東洋的なものを作っても理解が足りず、それを見せられる我々には余り有難くないことが多いです。評価が高く人気があるのと、それを適当に作ることは全く別の話ですからね。
それとは別に、映画製作がグローバルになって各国の個性が希薄になってきているのも、僕は残念でなりません。
昔は数ショット観れば、役者や言語を聴かずとも、米英仏伊独露のどこの国の映画かほぼ解りましたよ
僕も小学生だった1960年代後半くらいから70年代のでかいアメ車に憧れていました。当時は7000ccとか8000ccとかエンジンも凄かったですよね。車の図鑑みたいなものを買って毎日のように眺めていた時期もありました。
熱中していた時代では100万円台後半なら高級車でしたが、大学を卒業して車を買おうかと思った時「300万円くらいにならないと高級車ではないよ」と同僚に言われ、時間が流れたことを感じましたね。
そう言えば、僕が先年まで乗っていたチェイサーは、当時のBMWを意識したデザインでした。