ふる~い名盤CD聴きまくりの記2011年7月上旬号
毎日暑いですね。僕のオーディオ・システムは日中暑くなる二階にあるので、節電の為になかなか本格的に聴くことができません。夜になってもそう簡単に涼しくはならないし、他人様のこともあります。皆様、熱中症にならないように気を付けてくださいね。
..The Yes Album / YES
1971年発表(2003年Elektra/Rhino盤)
内容評価☆☆☆☆音質評価8点
プログレッシヴ・ロックと言っても実際にはかなり広いが、狭義のプログレと言えば、ピンク・フロイド、キング・クリムゾン、エマーソン・レイク・アンド・パーマー、そしてこのイエスといったところが四天王といったところでしょう。僕はその中で断然ピンク・フロイドが好きなわけですが、イエスではとりわけ評価の高い「こわれもの」Fragile と「危機」Close to the Edge という二枚のアルバムを持っています。
で、本作の「こわれもの」の直前の第3作で、オリジナル・メンバーのピーター・バンクスに代わりスティーヴ・ハウがギタリストとして加入、イエスの基礎が出来上がったというところが定評らしい。後の二枚のスタジオ録音アルバムの評価が高いのはキーボード奏者としてリック・ウェイクマンが加わったことによるところが多いのでしょう。僕としてはハウのギターが印象に残り、後の二作と殆ど遜色ない内容。
イエスの総評としては、演奏だけの部分が良く、歌(ジョン・アンダースン)がある部分がフロイドと違って今一つ。口ずさめる歌ではないんですなあ。
..Santana / SANTANA
1969年発表(1998年Columbia / LEGACY盤)
内容評価☆☆☆☆音質評価7.5点
ラテン・ロックと言えば、カルロス・サンタナ率いるサンタナ。よく知りませんが、メンバーはそれほど固定されていないのでしょう。そのデビュー作は、聴き始めは余りピンと来ないですが、聴き込むと結構楽しいアルバムですね。サンタナのギターだけでなく、パーカッションも聴き応えあり。
エクスパンドされたバージョンで聴くと、低域は充実してしますが、中高域が思いの外良くない。
..Spirit / SPIRIT
1968年発表(1996年Ode/epic/LEGACY盤)
内容評価☆☆☆☆音質評価7.5点
日本での知名度はどうなのか分りませんが、広い意味でのプログレッシヴ・ロック初期において重要な役目を果たしたバンドらしい。クラシックからジャズまで色々なジャンルを取り込んで構成していますが、このデヴュー作は大変聴きやすい。レッド・ツェッペリンのジミー・ペイジはこのバンドが好きで、Taurus という曲にインスパイアされて「天国への階段」を作ったという。確かに途中のメロディーはあの曲の出だしの部分に似ています。
..Bookends / SIMON & GARFUNKEL
1968年発表(2010年Sony Music盤)
内容評価☆☆☆☆★音質評価7.5点
サイモン&ガーファンクル第4作。アートとしては頂点になったアルバムではないかと思いますが、「老人の会話」Voices of Old People などちょっと気取りすぎの感がなくもありません。完成度を別にして、初期の素朴さが少し懐かしくなったりもします。
「アメリカ」America と「冬の散歩道」A Hazy Shade of Winter の二曲は傑作中の傑作。映画「卒業」のために書かれて本作にも収められた「ミセス・ロビンソン」Mrs. Robinson は有名だけどそれほどのお気に入りにあらず。皮肉っぽい歌詞は大変面白いですけどね。
..Shake It Up / THE CARS
1981年発表(2010年Elektra/Rhino盤)
内容評価☆☆☆☆音質評価8点
アメリカのニューウェーヴ・ロックバンド、カーズの第4作。一番耳にする機会が多かった曲が多く入っているということもあり、個人的には一番耳に馴染みます。僕がイメージするカーズはこのポップなアルバムということになりますかね。当時シンセサイザーを大量に使った音楽はどちらかと言えば好まなかったけれど、このカーズだけは好感を持って聴いていたような気がします。
お薦めは、タイトル曲の「シェイク・イット・アップ」Shake It Up とオープニングの「シンス・ユーアー・ゴーン」Since You're Gone。
..Younger Than Yesterday / THE BYRDS
1967年発表(2008年Columbia Europe盤)
内容評価☆☆☆☆★音質評価6.5点
第4作は客観的にはバーズ一番の出来映えではないかと思います。メンバーが偏りなく曲を提供している為バラエティに富み、それでいて散漫になっていない。この辺りからバースが商業的には下火になって行くのは少々皮肉ではありますが。
で、本作には先程まで邦画「マイ・バック・ページ」のCMで盛んに流れていたボブ・ディラン作「マイ・バック・ページズ」My Back Pages が収められているので、“真心ブラザース+奥田民夫”バージョンではなく、こちらを聴いてみるのも一興でしょう。
..Good Feelin' to Know / POCO
1972年発表(2008年Sony BMG Europe盤)
内容評価☆☆☆★音質評価7点
カントリー・ロックの雄ポコの第5作。ボーカルで主たる作曲者だったリッチー・フューレイの創作面での影響が少なくなり純粋なカントリー味が薄くなったのが顕著に解る作品です。とは言っても、最終的にバンドを代表する曲になったタイトル曲は相変わらず、フューレイの作品ですが。
最後の Sweet Lovin' など元メンバーのランディ・マイズナーが移籍していったイーグルスを思い出させるところ(「テイク・イット・トゥ・ザ・リミット」?)もあります。
..The Yes Album / YES
1971年発表(2003年Elektra/Rhino盤)
内容評価☆☆☆☆音質評価8点
プログレッシヴ・ロックと言っても実際にはかなり広いが、狭義のプログレと言えば、ピンク・フロイド、キング・クリムゾン、エマーソン・レイク・アンド・パーマー、そしてこのイエスといったところが四天王といったところでしょう。僕はその中で断然ピンク・フロイドが好きなわけですが、イエスではとりわけ評価の高い「こわれもの」Fragile と「危機」Close to the Edge という二枚のアルバムを持っています。
で、本作の「こわれもの」の直前の第3作で、オリジナル・メンバーのピーター・バンクスに代わりスティーヴ・ハウがギタリストとして加入、イエスの基礎が出来上がったというところが定評らしい。後の二枚のスタジオ録音アルバムの評価が高いのはキーボード奏者としてリック・ウェイクマンが加わったことによるところが多いのでしょう。僕としてはハウのギターが印象に残り、後の二作と殆ど遜色ない内容。
イエスの総評としては、演奏だけの部分が良く、歌(ジョン・アンダースン)がある部分がフロイドと違って今一つ。口ずさめる歌ではないんですなあ。
..Santana / SANTANA
1969年発表(1998年Columbia / LEGACY盤)
内容評価☆☆☆☆音質評価7.5点
ラテン・ロックと言えば、カルロス・サンタナ率いるサンタナ。よく知りませんが、メンバーはそれほど固定されていないのでしょう。そのデビュー作は、聴き始めは余りピンと来ないですが、聴き込むと結構楽しいアルバムですね。サンタナのギターだけでなく、パーカッションも聴き応えあり。
エクスパンドされたバージョンで聴くと、低域は充実してしますが、中高域が思いの外良くない。
..Spirit / SPIRIT
1968年発表(1996年Ode/epic/LEGACY盤)
内容評価☆☆☆☆音質評価7.5点
日本での知名度はどうなのか分りませんが、広い意味でのプログレッシヴ・ロック初期において重要な役目を果たしたバンドらしい。クラシックからジャズまで色々なジャンルを取り込んで構成していますが、このデヴュー作は大変聴きやすい。レッド・ツェッペリンのジミー・ペイジはこのバンドが好きで、Taurus という曲にインスパイアされて「天国への階段」を作ったという。確かに途中のメロディーはあの曲の出だしの部分に似ています。
..Bookends / SIMON & GARFUNKEL
1968年発表(2010年Sony Music盤)
内容評価☆☆☆☆★音質評価7.5点
サイモン&ガーファンクル第4作。アートとしては頂点になったアルバムではないかと思いますが、「老人の会話」Voices of Old People などちょっと気取りすぎの感がなくもありません。完成度を別にして、初期の素朴さが少し懐かしくなったりもします。
「アメリカ」America と「冬の散歩道」A Hazy Shade of Winter の二曲は傑作中の傑作。映画「卒業」のために書かれて本作にも収められた「ミセス・ロビンソン」Mrs. Robinson は有名だけどそれほどのお気に入りにあらず。皮肉っぽい歌詞は大変面白いですけどね。
..Shake It Up / THE CARS
1981年発表(2010年Elektra/Rhino盤)
内容評価☆☆☆☆音質評価8点
アメリカのニューウェーヴ・ロックバンド、カーズの第4作。一番耳にする機会が多かった曲が多く入っているということもあり、個人的には一番耳に馴染みます。僕がイメージするカーズはこのポップなアルバムということになりますかね。当時シンセサイザーを大量に使った音楽はどちらかと言えば好まなかったけれど、このカーズだけは好感を持って聴いていたような気がします。
お薦めは、タイトル曲の「シェイク・イット・アップ」Shake It Up とオープニングの「シンス・ユーアー・ゴーン」Since You're Gone。
..Younger Than Yesterday / THE BYRDS
1967年発表(2008年Columbia Europe盤)
内容評価☆☆☆☆★音質評価6.5点
第4作は客観的にはバーズ一番の出来映えではないかと思います。メンバーが偏りなく曲を提供している為バラエティに富み、それでいて散漫になっていない。この辺りからバースが商業的には下火になって行くのは少々皮肉ではありますが。
で、本作には先程まで邦画「マイ・バック・ページ」のCMで盛んに流れていたボブ・ディラン作「マイ・バック・ページズ」My Back Pages が収められているので、“真心ブラザース+奥田民夫”バージョンではなく、こちらを聴いてみるのも一興でしょう。
..Good Feelin' to Know / POCO
1972年発表(2008年Sony BMG Europe盤)
内容評価☆☆☆★音質評価7点
カントリー・ロックの雄ポコの第5作。ボーカルで主たる作曲者だったリッチー・フューレイの創作面での影響が少なくなり純粋なカントリー味が薄くなったのが顕著に解る作品です。とは言っても、最終的にバンドを代表する曲になったタイトル曲は相変わらず、フューレイの作品ですが。
最後の Sweet Lovin' など元メンバーのランディ・マイズナーが移籍していったイーグルスを思い出させるところ(「テイク・イット・トゥ・ザ・リミット」?)もあります。
この記事へのコメント
ピンクフロイドとかキングクリムゾンのジャケットは「なんじゃこれは?」でひきつけられて買ってしまいました。
いまのように音だけというのはいまいちですね。形として残せる工夫がなにかほしいですね。聞いて終りというのは・・・
映像で見せられるのも嫌いではありませんが・・・
>ジャケット
ヒプノシス製作のピンク・フロイド「原子心母」「狂気」「炎~あなたがここにいてほしい」はすごく印象的でしたね。
尤も当時僕はフロイドは聴かず嫌いでしたが。
アナログ盤は盤に埃がつきやすく、ノイズが悩みの種でしたね。ジャケットは最高でしたが。但し、余り大量に買うと重くなって家にとってよろしくなかったです。
ちょっと猛暑で夏バテ(←既に!)していて、出遅れてしまいました。
今回は・・・うーん、残念ながら好みのジャケが見当たらず、ジャケ写大賞は該当作ナシで!
しかしながら、毎度のごとく、S&Gの曲は素晴らしいですね。
”A Hazy Shade of Winter”、以前にもコメントさせて頂いたように、一番好きな曲です!
イントロのリフからして、もう素晴らしい。傑作ですよね。
そういえば、80年代末の青春映画「レス・ザン・ゼロ」で、この曲のカヴァーが起用されていました。
→ http://www.youtube.com/watch?v=zG9PVucS9aw
オリジナルには当然及びませんが、楽曲が良いので、これでも刺さります☆
>夏バテ
する元気もないです(笑)
>ジャケット
僕には、サンタナがこの中では一番印象的かな。
>”A Hazy Shade of Winter”
ああ、バングルスねえ。これはリアルタイムで聴きましたし、たぶんカセットにまだ残っていますよ。そのちょっと前にゴーゴーズという女性ロック・グループが人気ありましたね。