映画評「食べて、祈って、恋をして」
☆☆★(5点/10点満点中)
2010年アメリカ映画 監督ライアン・マーフィー
ネタバレあり
女流作家エリザベス・ギルバートのベストセラー自伝的小説をライアン・マーフィーというTV畑の監督が映像化した女性映画。
作家として成功した女性リズ(ジュリア・ロバーツ)が夫との結婚生活に破綻して離婚、若手俳優デーヴィッド(ジェームズ・フランコ)との交際もすぐに破局を迎え、旅に出る決心をする。
まず、自分を解放する為にローマで食べに食べ自由を楽しむことを憶える。続いてインド、ヒンドゥー教の修行場で知り合った中年男性(リチャード・ジェンキンズ)に無心に成る極意を習得。最後はローマの前に一度訪れているインドネシアのバリ島、ここで実業家のフェリペ(ハビエル・バルデム)と知り合い、やがて恋をすることも人生の調和の一つであると悟る。
風光明媚な景色は映画を魅力的にする要素だから、大いに観光気分を味わい遠慮せずに評価に加味すべきであるが、やはりそれしか楽しめる部分がないとすれば映画全体としては良い評価を上げられない。
本作の問題は、しかし、面白いつまらないではない。ヒロインが何に苦しんでいるのか、少なくとも僕の頭では、さっぱり理解できないことである。夫と離婚して財産をなくしたことになっているが、実際には1年間も旅を続けられるだけの資金は残っているし時間もたっぷりある身分である。僕ら庶民の生活感情から言えばとても共感できず、特に男性サイドから見れば身勝手も程々にしろと言いたくなる。
演ずるジュリア・ロバーツも苦悩する女性という地味な設定のせいとしても魅力の衰えを感じずにはいられず、やはり観光気分に浸るのがよろしいようで。
2010年アメリカ映画 監督ライアン・マーフィー
ネタバレあり
女流作家エリザベス・ギルバートのベストセラー自伝的小説をライアン・マーフィーというTV畑の監督が映像化した女性映画。
作家として成功した女性リズ(ジュリア・ロバーツ)が夫との結婚生活に破綻して離婚、若手俳優デーヴィッド(ジェームズ・フランコ)との交際もすぐに破局を迎え、旅に出る決心をする。
まず、自分を解放する為にローマで食べに食べ自由を楽しむことを憶える。続いてインド、ヒンドゥー教の修行場で知り合った中年男性(リチャード・ジェンキンズ)に無心に成る極意を習得。最後はローマの前に一度訪れているインドネシアのバリ島、ここで実業家のフェリペ(ハビエル・バルデム)と知り合い、やがて恋をすることも人生の調和の一つであると悟る。
風光明媚な景色は映画を魅力的にする要素だから、大いに観光気分を味わい遠慮せずに評価に加味すべきであるが、やはりそれしか楽しめる部分がないとすれば映画全体としては良い評価を上げられない。
本作の問題は、しかし、面白いつまらないではない。ヒロインが何に苦しんでいるのか、少なくとも僕の頭では、さっぱり理解できないことである。夫と離婚して財産をなくしたことになっているが、実際には1年間も旅を続けられるだけの資金は残っているし時間もたっぷりある身分である。僕ら庶民の生活感情から言えばとても共感できず、特に男性サイドから見れば身勝手も程々にしろと言いたくなる。
演ずるジュリア・ロバーツも苦悩する女性という地味な設定のせいとしても魅力の衰えを感じずにはいられず、やはり観光気分に浸るのがよろしいようで。
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