映画評「特攻野郎Aチーム THE MOVIE」
☆☆☆(6点/10点満点中)
2010年アメリカ映画 監督ジョー・カーナハン
ネタバレあり
観たことはないが「特攻野郎Aチーム」という題名はよく憶えている。1980年代の人気TVアクション・シリーズだ。
とにかくアメリカ映画界は新規のネタを考え出すより早いというのでリメイクやシリーズに頼り切り、時にこうした古めのTVシリーズの映画版まで作るようになっている。そのうち「600万ドルの男」「バイオニック・ジェミー」「ワンダー・ウーマン」辺りを繰り出してくるのではあるまいか? 特にヒロインものは流行だけに、後の二つは有力かな。
メキシコ、米軍レンジャー部隊のスミス大佐(リーアム・ニースン)が麻薬組織に捕まったペック中尉(ブライアン・クーパー)を救出する為にバッカス軍曹(クィントン・ランページ・ジャクスン)の車に強引に乗り込み、奪還に成功した後頭がちょっと変だがテクニック抜群のマードック大尉(シャリトー・コプリー)の操縦する飛行機で無事国境を抜け出る。
というのが序章で、この4人が特殊任務専門のチームを組むことになった経緯が描かれる。TVシリーズより前のお話と言うことになる。
8年後、彼らはイラクでゲリラが米ドル紙幣原版持ち出しを計画中とCIAのリンチ(パトリック・ウィルスン)から情報を受けて持ち出し阻止作戦に乗り出す一方で、パイク(ブライアン・ブルーム)なる民間人もこの事件に絡んでくる。4人が阻止に成功したと思いきや、これが誰かの罠でまんまと持ち出された上に疑惑を掛けられて軍法会議で有罪になる。スミスは真犯人を暴いてやろうと病死作戦で脱獄、仲間たちも次々と脱獄させて、犯人らしき人物が現われたフランクフルトへ向かいそのアジトを奇襲する。
二、三行で済まそうと思った梗概がこんなに長くなってしまったが、実際には単純なお話で、飛行機のアクロバット飛行や大爆発という景気の良い場面のオンパレード。と言いつつ半日もすればどんなアクションがあったっけてな具合に忘れてしまう程度(かく言う僕)ではあるものの、観ている間は緊張感はないながら飽きないように作られている。映画芸術的にうるさいことを言えば、アクション場面は派手に見えるだけでショットが細切れかつカット割りが悪くて全くなっちょらんが、現在なら水準というところでしょう。
監督は「スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい」のジョー・カーナハン。
2010年アメリカ映画 監督ジョー・カーナハン
ネタバレあり
観たことはないが「特攻野郎Aチーム」という題名はよく憶えている。1980年代の人気TVアクション・シリーズだ。
とにかくアメリカ映画界は新規のネタを考え出すより早いというのでリメイクやシリーズに頼り切り、時にこうした古めのTVシリーズの映画版まで作るようになっている。そのうち「600万ドルの男」「バイオニック・ジェミー」「ワンダー・ウーマン」辺りを繰り出してくるのではあるまいか? 特にヒロインものは流行だけに、後の二つは有力かな。
メキシコ、米軍レンジャー部隊のスミス大佐(リーアム・ニースン)が麻薬組織に捕まったペック中尉(ブライアン・クーパー)を救出する為にバッカス軍曹(クィントン・ランページ・ジャクスン)の車に強引に乗り込み、奪還に成功した後頭がちょっと変だがテクニック抜群のマードック大尉(シャリトー・コプリー)の操縦する飛行機で無事国境を抜け出る。
というのが序章で、この4人が特殊任務専門のチームを組むことになった経緯が描かれる。TVシリーズより前のお話と言うことになる。
8年後、彼らはイラクでゲリラが米ドル紙幣原版持ち出しを計画中とCIAのリンチ(パトリック・ウィルスン)から情報を受けて持ち出し阻止作戦に乗り出す一方で、パイク(ブライアン・ブルーム)なる民間人もこの事件に絡んでくる。4人が阻止に成功したと思いきや、これが誰かの罠でまんまと持ち出された上に疑惑を掛けられて軍法会議で有罪になる。スミスは真犯人を暴いてやろうと病死作戦で脱獄、仲間たちも次々と脱獄させて、犯人らしき人物が現われたフランクフルトへ向かいそのアジトを奇襲する。
二、三行で済まそうと思った梗概がこんなに長くなってしまったが、実際には単純なお話で、飛行機のアクロバット飛行や大爆発という景気の良い場面のオンパレード。と言いつつ半日もすればどんなアクションがあったっけてな具合に忘れてしまう程度(かく言う僕)ではあるものの、観ている間は緊張感はないながら飽きないように作られている。映画芸術的にうるさいことを言えば、アクション場面は派手に見えるだけでショットが細切れかつカット割りが悪くて全くなっちょらんが、現在なら水準というところでしょう。
監督は「スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい」のジョー・カーナハン。
この記事へのコメント
映画は、他のブログではけっこうほめてあり薦められました。
まあなにも考えずに楽しむ映画ですかね。
きっと他の人気テレビシリーズも映画化されることでしょう。
リスクが少ないですからね。(^_^;)
突っ込みを入れる前に次々と見せ場が出てくるから却って良いです。
ヘタに神妙に作って、それで穴があったら、みっともないですしね。作者はそれこそ穴に入りたい気分になるでしょう(笑)
>他の人気テレビシリーズ
少なくともアメリカではそこそこヒットするでしょうね。
映画館でこけても、DVDかブルーレイで稼ぐチャンスは十分ありますって。