映画評「リトル・ランボーズ」
☆☆☆(6点/10点満点中)
2010年イギリス=フランス映画 監督ガース・ジェニングズ
ネタバレあり
僕が最初の膵炎を起した時に観ていたSFコメディー「銀河ヒッチハイク・ガイド」を作ったガース・ジェニングスが自分の少年時代をベースに作ったという青春(?)映画。「ランボー」が流行った頃に十歳くらいということは僕より一回り以上若いということになる。
1982年英国郊外、娯楽を禁じる戒律の厳しい宗派に属している為学校の授業でもテレビが観られない5年生の少年ビル・ミルナー君が、ガキ大将でいつも廊下に出されてしまうウィル・ポールター君と知り合い、彼の家で映画「ランボー」を観て衝撃を受ける。
ポールター君はミルナー君をスタントにTVに出品する自主映画を、尊敬する兄のカメラで製作することを思い付く。聖書に落書きをすることくらいしか楽しみのないミルナー君も乗り乗りでランボーの息子という役を演ずることになる。
この撮影風景が映画の原点を感じさせる楽しさいっぱいのもので、のんびりした感じが英国映画らしい。
ここでフランスからの留学生が絡んで監督たるポールター君は除け者にされ、しかも兄の悪口を言われたことから絶交するが、廃墟での撮影で起きた事故から彼を救い、自らも重傷を負う。が、ミルナー君は彼の兄の協力を得て映画を完成させ、「愛のイエントル」の前に特別上映、和解して友情を確認し合う。
些か調子が良すぎる感のある幕切れだが、環境や性格が全く異なりながら同病相憐れむ感じの二人の少年の交流にはそれなりにじーんとさせられる。また、最終的にミルナー君の一家が宗派の人たちを追い出す場面が爽快。厳しい戒律より豊かな経験の方が人間を成長させるものだ。
フランスからの留学生は構成的に余り上手く生かされていないものの、個人的に、英仏両国人の仲の悪さを何気なく感じさせる点で楽しめた。
「スタンド・バイ・ミー」を引き合いに出すまでもなくこの頃の年齢の少年は冒険を通して成長していくものだが、便利な機械に囲まれて育つ現在や未来の子供たちは僕たちと同じような過程で人間として成長することは恐らく出来ず、少年時代の多様な冒険を回顧することは勿論出来ない。違う種類の冒険はあるのかもしれないが、それを想像することができない僕には彼らは不幸であると思う。
2010年イギリス=フランス映画 監督ガース・ジェニングズ
ネタバレあり
僕が最初の膵炎を起した時に観ていたSFコメディー「銀河ヒッチハイク・ガイド」を作ったガース・ジェニングスが自分の少年時代をベースに作ったという青春(?)映画。「ランボー」が流行った頃に十歳くらいということは僕より一回り以上若いということになる。
1982年英国郊外、娯楽を禁じる戒律の厳しい宗派に属している為学校の授業でもテレビが観られない5年生の少年ビル・ミルナー君が、ガキ大将でいつも廊下に出されてしまうウィル・ポールター君と知り合い、彼の家で映画「ランボー」を観て衝撃を受ける。
ポールター君はミルナー君をスタントにTVに出品する自主映画を、尊敬する兄のカメラで製作することを思い付く。聖書に落書きをすることくらいしか楽しみのないミルナー君も乗り乗りでランボーの息子という役を演ずることになる。
この撮影風景が映画の原点を感じさせる楽しさいっぱいのもので、のんびりした感じが英国映画らしい。
ここでフランスからの留学生が絡んで監督たるポールター君は除け者にされ、しかも兄の悪口を言われたことから絶交するが、廃墟での撮影で起きた事故から彼を救い、自らも重傷を負う。が、ミルナー君は彼の兄の協力を得て映画を完成させ、「愛のイエントル」の前に特別上映、和解して友情を確認し合う。
些か調子が良すぎる感のある幕切れだが、環境や性格が全く異なりながら同病相憐れむ感じの二人の少年の交流にはそれなりにじーんとさせられる。また、最終的にミルナー君の一家が宗派の人たちを追い出す場面が爽快。厳しい戒律より豊かな経験の方が人間を成長させるものだ。
フランスからの留学生は構成的に余り上手く生かされていないものの、個人的に、英仏両国人の仲の悪さを何気なく感じさせる点で楽しめた。
「スタンド・バイ・ミー」を引き合いに出すまでもなくこの頃の年齢の少年は冒険を通して成長していくものだが、便利な機械に囲まれて育つ現在や未来の子供たちは僕たちと同じような過程で人間として成長することは恐らく出来ず、少年時代の多様な冒険を回顧することは勿論出来ない。違う種類の冒険はあるのかもしれないが、それを想像することができない僕には彼らは不幸であると思う。
この記事へのコメント
我々の時代には撮影器具なんて高くていじらせてもらえなかったですけどね。
いまは小学生でも気楽にもってますね。
うらやましいというか・・・贅沢というか・・・
『銀河ヒッチハイク・ガイド』は原作SFもギャグの部分があんまりおもしろくなかったです。
ねこのひげは、『スタンバイミー』の少年たちのように小学生のころ友達3人と、鉄橋を歩いていて、機関車に汽笛を鳴らされたことがあります。
おおあわてて渡りましたけど・・・いまだったら、新聞やテレビで大騒ぎだったでしょうね。(^^ゞ
僕たちの世代で8mmを持っていたら大富豪ですよね。
大昔の子供時代の映像が出てくる人を見ると、親が金持ちだったんだなあと無意識に思ってしまいます(笑)
>鉄橋・・・機関車
僕が初めて観た“映画”は学校で無理やり観せらせた教育映画で、鉄橋で危険な目に遭う子供が出てくるんですよ。
そういう作品を観たことはありませんか?
山芋の好きな平安貴族が関東の侍に招待されて、関東に下り、侍の家来たちと一緒に山芋をごちそうになるという映画は記憶してます。
これは大人になったとき、偶然NHK教育テレビで見て、小学生の時、講堂で見たのを思い出したのです。
侍の台頭を感じさせる映画とかいう説明がありました。
こんどの大河ドラマ『平家物語』はおもしろそうですね。
おおっ、それはちょっと高学年向きの作品ですね。
僕の観たのは、恐らく線路に石を置いてはいけませんよ、といった低学年の危険防止用作品の一つだったと思います。
>『平家物語』
『平清盛』ですね。悪役的に扱われることが多い人物ですから面白いかもしれませんね。
松山ケンイチは髪の毛が危ない感じがしますね。将来どうなることやら(笑)