映画評「スウェーディッシュ・ラブ・ストーリー(旧題:純愛日記)」
☆☆★(5点/10点満点中)
1970年スウェーデン映画 監督ロイ・アンデショーン
ネタバレあり
1971年に「純愛日記」の邦題で公開(98分)された作品の115分完全版。「小さな恋のメロディ」と併映されたというが、記憶にないなあ。当時群馬はロードショーも二本立てが基本だったので、別の作品と併映された可能性が高い。
15歳の少年ロルフ・ソールマンは格好をつけているが、好きになった14歳の少女アン=ソフィー・シーリンと話もできず、互いの友人を介してやっと親しく付き合えるようになる。
そこまで行けば西欧の人々はどんどん先に進むが、当時の日本人たちから見れば相当おませに見えたにちがいない。それでも今の若者たちに比べれば基本は純情で、言動がぎこちないのは微笑ましい。但し、子供たちが終始煙草を吸っているのが気になり、日本人の想像する純情・純愛からは程遠い。
また、この作品は、タイトルが示すような単純な青春ロマンスではなく、寧ろ俗に陥った大人たちと純粋な彼らとを対比させるドラマ要素が多いのだが、どうも場面進行が要領を得ず、残念ながら興趣を持って観続けることができない。恐らく日本オリジナルの98分版はとりとめない大人の部分を17分カットして純な少年たちを俗な大人たちに対し輝かせる思春期映画強調作戦を取ったと思われ、寧ろ完全版より面白く見られたのではないかという気がする。
監督はロイ・アンデショーン(一部表記はロイ・アンダーソンとなっているが、スウェーデン人なのでこの表記としたい)。アン=ソフィーはAKB48の某に似ているような気がするので、興味がある方はどうぞ。
1970年スウェーデン映画 監督ロイ・アンデショーン
ネタバレあり
1971年に「純愛日記」の邦題で公開(98分)された作品の115分完全版。「小さな恋のメロディ」と併映されたというが、記憶にないなあ。当時群馬はロードショーも二本立てが基本だったので、別の作品と併映された可能性が高い。
15歳の少年ロルフ・ソールマンは格好をつけているが、好きになった14歳の少女アン=ソフィー・シーリンと話もできず、互いの友人を介してやっと親しく付き合えるようになる。
そこまで行けば西欧の人々はどんどん先に進むが、当時の日本人たちから見れば相当おませに見えたにちがいない。それでも今の若者たちに比べれば基本は純情で、言動がぎこちないのは微笑ましい。但し、子供たちが終始煙草を吸っているのが気になり、日本人の想像する純情・純愛からは程遠い。
また、この作品は、タイトルが示すような単純な青春ロマンスではなく、寧ろ俗に陥った大人たちと純粋な彼らとを対比させるドラマ要素が多いのだが、どうも場面進行が要領を得ず、残念ながら興趣を持って観続けることができない。恐らく日本オリジナルの98分版はとりとめない大人の部分を17分カットして純な少年たちを俗な大人たちに対し輝かせる思春期映画強調作戦を取ったと思われ、寧ろ完全版より面白く見られたのではないかという気がする。
監督はロイ・アンデショーン(一部表記はロイ・アンダーソンとなっているが、スウェーデン人なのでこの表記としたい)。アン=ソフィーはAKB48の某に似ているような気がするので、興味がある方はどうぞ。
この記事へのコメント
最近スウェーデン映画ということでハリウッドとは違うテイストと視点で描かれてるかなって、そんな興味で録画したものです。
途中で打ち切れるというのは、その程度かもしれませんね。
先日、チャン・イーモウ監督作でコン・リーの映画デビュー作でもある「紅いコーリャン」が放映されていて久方ぶりの再鑑賞だったのですが、観始めたのが夜の12時前だったのですが、アドレナリンが大いに刺激され結局最後まで見てしまった。素晴らしい作品は有無を言わさずに映像に引きずり込ませるものがあるんですね。
昨日ヴィム・ヴェンダースの3Dドキュメンタリー「Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち」観てきました。この3D作品は必見! 仕事帰りの鑑賞だったけど帰り道ははウキウキルンルンでしたねぇ。
>明日に支障
???
>その程度
ふーむ、余り上手い監督ではないなあ、この人。
今観ると却って新鮮なところもありますが。
>「紅いコーリャン」
野暮ったい時代を過ぎ、かつ、今のように洗練され過ぎる前の中国映画は力強くて良かったですね。
>3D
すんません。
3D対応のTVを一応買いましたので、3D対応のブルーレイでも出ましたら、観るチャンスはあるかも。
でも、3Dには余り興味ないというのが本音。
人間には想像力があるんだから、CGさえ要らないくらい。昔のSFXで僕は十分以上に映画が楽しめる。生まれつき貧乏性に出来ている人間だから(笑)。
白いミニスカートからすらりと伸びた足とプリッとしたヒップに惹かれて友人と観に行きました。
若かったな~スケベ心満載でした(^^ゞ
スウェーデン映画とは知りませんでした。というかそんなことは気にしてなかったかな。
公開されている『ドラゴンタトゥーの女』に合わせて放映したんでしょうね。
たしかに、誰かさんに似てますな~(*^。^*)
>白いミニスカート
スケベ心は別にして(笑)、ポスターの画像が凄く良いですね。
僕もブログに自家製画像を載せるとしたら、あのショットが第一に来るなあ。
せいぜい20代前半くらいまでしか着られない超ミニでしたね。
>誰かさん
そうなんです、似ているんです(笑)。
その分、金曜日の晩は敵みたいに、寝るもんか!って頑張って夜更かししてテレビっ子してます。
つまらない質問にわざわざお応え戴きすみません。
単純に読解すれば良かったんですね^^;