映画評「1911」
☆☆☆(6点/10点満点中)
2011年中国映画 監督チャン・リー
ネタバレあり
辛亥革命から100年ということで数年前から孫文を主人公にした作品が立て続けに作られた。個人的事情を前面に出した「孫文-100年先を見た男-」、孫文を守ろうと献身的に死んでいく人々を描いたアクション映画「孫文の義士団」、そして本作である。
因みに、自身出演百作目ということで、ジャッキー・チェンが総監督・主演と張り切っている。
お話は、1911年4月の広州蜂起から、武昌での革命成功による南京臨時政府樹立を経て、翌12年二月の宣統帝溥儀の退位までの経緯を実質二時間弱というコンパクトな長さで扱っていて、その間孫文(ウィンストン・チャオ)はアメリカや欧州で清朝に借款という名の資金提供をしている四国銀行頭取などを相手に政治的根回しをし、相棒とでも言うべき黄興(ジャッキー・チェン)は本国で指揮官として敵軍を疲弊させる役目を負って奮闘中、という形でクロス・カッティング的に進行するので、シークエンスごとの見応えは薄くなっている嫌いが多分にあるが、辛亥革命の概略を外国人が理解するのはこれくらいが丁度良いのかもしれない。その前後を追ったらNHKの大河ドラマ並みになってしまう。
それでもウィンストン・チャオ扮する孫文が清国公使のいる傍で銀行家相手に演説を繰り広げる部分などなかなかドラマとして迫力あり、興味深く見られる。
個々の闘いではない為にジャッキー・チェンのアクション的見せ場は殆どないが、船の中でぴょこんと柵を跨ぐ辺りの軽妙さに彼らしさが感じられて微笑ましい。
キャッチコピーは“歴史に残らなかった「命」の物語”となっていて、勿論最初のエピソードや党員たちの活躍にそれを感じさせる場面があるものの、それを言うなら寧ろ「孫文の義士団」のほうが合っている。
監督は撮影監督上がりのチャン・リー。
今年のジャッキー・チェンは問題発言が多く、ピストル所持問題がこじれると懲役刑だよ~ん。
2011年中国映画 監督チャン・リー
ネタバレあり
辛亥革命から100年ということで数年前から孫文を主人公にした作品が立て続けに作られた。個人的事情を前面に出した「孫文-100年先を見た男-」、孫文を守ろうと献身的に死んでいく人々を描いたアクション映画「孫文の義士団」、そして本作である。
因みに、自身出演百作目ということで、ジャッキー・チェンが総監督・主演と張り切っている。
お話は、1911年4月の広州蜂起から、武昌での革命成功による南京臨時政府樹立を経て、翌12年二月の宣統帝溥儀の退位までの経緯を実質二時間弱というコンパクトな長さで扱っていて、その間孫文(ウィンストン・チャオ)はアメリカや欧州で清朝に借款という名の資金提供をしている四国銀行頭取などを相手に政治的根回しをし、相棒とでも言うべき黄興(ジャッキー・チェン)は本国で指揮官として敵軍を疲弊させる役目を負って奮闘中、という形でクロス・カッティング的に進行するので、シークエンスごとの見応えは薄くなっている嫌いが多分にあるが、辛亥革命の概略を外国人が理解するのはこれくらいが丁度良いのかもしれない。その前後を追ったらNHKの大河ドラマ並みになってしまう。
それでもウィンストン・チャオ扮する孫文が清国公使のいる傍で銀行家相手に演説を繰り広げる部分などなかなかドラマとして迫力あり、興味深く見られる。
個々の闘いではない為にジャッキー・チェンのアクション的見せ場は殆どないが、船の中でぴょこんと柵を跨ぐ辺りの軽妙さに彼らしさが感じられて微笑ましい。
キャッチコピーは“歴史に残らなかった「命」の物語”となっていて、勿論最初のエピソードや党員たちの活躍にそれを感じさせる場面があるものの、それを言うなら寧ろ「孫文の義士団」のほうが合っている。
監督は撮影監督上がりのチャン・リー。
今年のジャッキー・チェンは問題発言が多く、ピストル所持問題がこじれると懲役刑だよ~ん。
この記事へのコメント
頂点に立つとどこか箍が緩んでくるようで・・・・
多額の賄賂を贈ってもだめかな?
このころ、かなり日本人が援助しているんですが、どこにいったんだろう?でありますな。
太平洋戦争は、ある意味人種戦争で、支配者たる白人に挑んだ日本という図式がありますけどね。
おかげで、日本の敗戦以降、そこら中で、独立騒ぎが起きたわけでありますがね。
チェンさん、この間は香港におけるデモについて要らんことを述べて香港のリベラル派から顰蹙を買ったり、たがが緩んでますな(笑)。
>援助
香港製には日本の援助が出てきましたけど、中国本土の製作ではあっても検閲で削除でしょう。日本のODAすら国民に隠している国家ですから。
>太平洋戦争
終戦直後インドが日本を弁護したように、独立だけの為に戦ったのなら格好良いんだけど、やはり帝国主義的側面も否定できないですからねえTT
しかし、連綿と続く歴史のダイナミズムというのはどうにもならんものだから、日本だけに責任を押しつけられても困りますよね。
現在大国・先進国と言われる中で一番帝国主義的なのは中国だと思いますなあ。個人としてはロシアのプーチンもかなり恐ろしい。ミニ・スターリンみたい。