映画評「7日間の恋人」
☆★(3点/10点満点中)
2012年香港=中国映画 監督プーン・ヨンリャン
ネタバレあり
よほどの話題性がない限り韓国製恋愛映画は観ないことに決めた。これは韓国のクォン・サンウが主演しているが、実質的に香港映画なので取り敢えず観てみたものの、お粗末さ加減で平均的韓国恋愛映画よりずっと劣る。
香港企業のトップである女性パリス(セシリア・チャン)が旅先の韓国で雪崩事故に巻き込まれたかもしれず音信不通になる。恋人でもある経営パートナーのクォン(クォン・サンウ)は、実権を握ろうとチャンスを狙っている彼女の叔父の企みを阻止すべく、偶然出会った花屋の娘サム(セシリア二役)を代役に抜擢、関係者が集まる重要な場でもある舞踏会でパリスに成りすませるべく友人たちと訓練するうちに恋に落ちる。
うまく作れば少しは面白くなりそうな素材ながら、場面の繋ぎが隙間だらけで、よく解らない部分が相当多い。韓国で遭難したかもしれないパリスはいつの間にかアメリカから戻ったことになっていて、それを誰も疑問に思わない。サムが偽物であることを知らないはずの使用人がいつの間にか知っている。これはうまい脚本や展開ぶりなら“推して知るべし”で納得できるのだが、この作りでは無理だ。パリスの家にいるはずのサムが時々祖母と話をしている。この祖母は戦時中中国語が全く話せない日本女性という設定だったのに、現在では全く中国人と変わらず、日本人らしさは影も形もない(若い時もなかったが)。ふーむ、わけが解らない。
それは別としても恋愛そのものにサスペンスも何もない無気力な作りだから、最後のシークエンスでロマンティックな気分を出そうとしても全く空砲に終わっている。脚本も共同で書いているプーン・ヨンリャンという監督、全く駄目じゃね。
短尺で疑問が色々と湧いてくる為に退屈している暇がないのが唯一の長所。
花屋の娘を訓練・・・「マイ・フェア・レディ」を意識しているかな。
2012年香港=中国映画 監督プーン・ヨンリャン
ネタバレあり
よほどの話題性がない限り韓国製恋愛映画は観ないことに決めた。これは韓国のクォン・サンウが主演しているが、実質的に香港映画なので取り敢えず観てみたものの、お粗末さ加減で平均的韓国恋愛映画よりずっと劣る。
香港企業のトップである女性パリス(セシリア・チャン)が旅先の韓国で雪崩事故に巻き込まれたかもしれず音信不通になる。恋人でもある経営パートナーのクォン(クォン・サンウ)は、実権を握ろうとチャンスを狙っている彼女の叔父の企みを阻止すべく、偶然出会った花屋の娘サム(セシリア二役)を代役に抜擢、関係者が集まる重要な場でもある舞踏会でパリスに成りすませるべく友人たちと訓練するうちに恋に落ちる。
うまく作れば少しは面白くなりそうな素材ながら、場面の繋ぎが隙間だらけで、よく解らない部分が相当多い。韓国で遭難したかもしれないパリスはいつの間にかアメリカから戻ったことになっていて、それを誰も疑問に思わない。サムが偽物であることを知らないはずの使用人がいつの間にか知っている。これはうまい脚本や展開ぶりなら“推して知るべし”で納得できるのだが、この作りでは無理だ。パリスの家にいるはずのサムが時々祖母と話をしている。この祖母は戦時中中国語が全く話せない日本女性という設定だったのに、現在では全く中国人と変わらず、日本人らしさは影も形もない(若い時もなかったが)。ふーむ、わけが解らない。
それは別としても恋愛そのものにサスペンスも何もない無気力な作りだから、最後のシークエンスでロマンティックな気分を出そうとしても全く空砲に終わっている。脚本も共同で書いているプーン・ヨンリャンという監督、全く駄目じゃね。
短尺で疑問が色々と湧いてくる為に退屈している暇がないのが唯一の長所。
花屋の娘を訓練・・・「マイ・フェア・レディ」を意識しているかな。
この記事へのコメント