映画評「恋愛だけじゃダメかしら?」
☆☆(4点/10点満点中)
2012年アメリカ映画 監督カーク・ジョーンズ
ネタバレあり
本作を観ていたら1960年代に「女体の神秘」という性科学ドキュメンタリーがあったのを思い出した。真面目な映画だが、出産絡みでヌードもあったことから、【スクリーン】誌ではポルノ映画という扱いだったと記憶する。尤も僕が知ったのは後年リバイバルされた時だ。
それに対して本作は出産に関する"How to"本をベースに群像劇としてドラマ化したもので、子供を持つことになる女性陣キャメロン・ディアズ、ジェニファー・ロペス、エリザベス・バンクス、ブルックリン・デッカー、アナ・ケンドリックス、男性陣チェイス・クロフォード、デニス・クェイド、マシュー・モリスン、ロドリゴ・サントロ、ベン・ファルコーン、という五組のカップルが子供を持つまでの紆余曲折を綴る他愛無いコメディー。カップルの順番は全く無視しているので、組合せは実際に観てご確認ください。
全部無事出産ではさすがに芸がないと考えたのか、流産してしまう未婚カップルや実子を持てないカップルを加えて、群像劇らしさを打ち出してはおります。
面白いかつまらないかは経験や年代によって差が出そうであるが、子を持つ喜びを啓蒙しているから、結果的に若いカップル向けという感じで、出生率の低い日本国のお偉いさんが「是非観てください」と言いそうな映画でござる。子供が当てにならず、早期退職で多くない年金を待つ身の僕にはもはや関係のない世界の話ですなあ。
昭和30年代に将来人口が減るのを予想した学者や官僚がいた筈なのに対策を打たなかった日本の為政者は愚者だ。一部にいても実際にはまだまだ人口が増え、高度経済成長真っ盛りだったから無視されたのだろう。
2012年アメリカ映画 監督カーク・ジョーンズ
ネタバレあり
本作を観ていたら1960年代に「女体の神秘」という性科学ドキュメンタリーがあったのを思い出した。真面目な映画だが、出産絡みでヌードもあったことから、【スクリーン】誌ではポルノ映画という扱いだったと記憶する。尤も僕が知ったのは後年リバイバルされた時だ。
それに対して本作は出産に関する"How to"本をベースに群像劇としてドラマ化したもので、子供を持つことになる女性陣キャメロン・ディアズ、ジェニファー・ロペス、エリザベス・バンクス、ブルックリン・デッカー、アナ・ケンドリックス、男性陣チェイス・クロフォード、デニス・クェイド、マシュー・モリスン、ロドリゴ・サントロ、ベン・ファルコーン、という五組のカップルが子供を持つまでの紆余曲折を綴る他愛無いコメディー。カップルの順番は全く無視しているので、組合せは実際に観てご確認ください。
全部無事出産ではさすがに芸がないと考えたのか、流産してしまう未婚カップルや実子を持てないカップルを加えて、群像劇らしさを打ち出してはおります。
面白いかつまらないかは経験や年代によって差が出そうであるが、子を持つ喜びを啓蒙しているから、結果的に若いカップル向けという感じで、出生率の低い日本国のお偉いさんが「是非観てください」と言いそうな映画でござる。子供が当てにならず、早期退職で多くない年金を待つ身の僕にはもはや関係のない世界の話ですなあ。
昭和30年代に将来人口が減るのを予想した学者や官僚がいた筈なのに対策を打たなかった日本の為政者は愚者だ。一部にいても実際にはまだまだ人口が増え、高度経済成長真っ盛りだったから無視されたのだろう。
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