映画評「バチェロレッテ あの娘が結婚するなんて!」

☆★(3点/10点満点中)
2012年アメリカ映画 監督レスリー・ヘッドランド
ネタバレあり

初メガフォンのレスリー・ヘッドランドが自らの戯曲を脚色して映画化したセックス・コメディー。

アメリカ喜劇は年を追うごとに下品さを増して、僕をうんざりさせている。日本ではまだごく一部だろうが、ここまで大量に下品極まりないセックス・コメディーが作られている現状を考えると、アメリカではこういう品のなさを受ける土壌が完全に出来上がっているという印象を回避できない。こうなると1968年まで映画製作の邪魔になっていたヘイズ・コードを復活させて貰いたくなりますな。

大学時代肥満体で一番持てなかったレベル・ウィルスン嬢が結婚することになる。十数年前大学を卒業した美人を自認する三人の親友即ちキルステン・ダンスト、リジー・キャプラン、アイラ・フィッシャーは、ブライド・メイドに選ばれながらも内心では焦りまくり、式に参加する男性たちと色々ゴタゴタを演じてみたり、二人分はあるよねと花嫁衣装を二人でまとったところさすがに破れ、ホテルの衣装係たちをかき回した挙句、何とか無事収まりました、めでたしめでたし。

一向におめでたくないのは、こんなドタバタに付き合わされる映画ファンである。なるほどジャン・ルノワールの傑作「ゲームの規則」(1939年)にしても一見こうしたドタバタに近い。しかし、かのルノワールの作品には画面の中で繰り広げられるお色気騒動に人間存在の悲しみと人間の営み自体がこうしたドタバタなのだよ、という主張が透けて見え、自ずと感銘が湧き上がって来た。
 それに対しこの映画で残るのは下ネタだけではないか。下ネタは文字通り下の笑いで僕には一向に面白くないので、この映画の何も楽しむ部分がない。アメリカ人は麻薬とセックスなしに過ごせない国民のように見えまする。

30年くらい前「バチェラー・パーティ」(1984年)を観た時お下劣ながらもアメリカ風俗の一端を垣間見て多少興味を持ったものだが、もうそれすらない。呆れたものだ。

観たい新作映画が減る一方。相当甘く採点しているつもりなのに低空飛行の連続じゃよ。

この記事へのコメント

ねこのひげ
2014年04月13日 06:38
スタローンとデ・ニーロの『リベンジ・マッチ』は観て見たいと思ったら、評判はあまりよくないようで・・・・・
面白そうなんですが・・・脚本に問題があるようで・・・・
オカピー
2014年04月13日 15:45
ねこのひげさん、こんにちは。

>『リベンジ・マッチ』
役者の組み合わせは面白いですけどねえ。
デニーロもブルース・ウィリスほどではないにしても、最近は何にでも出る感じになってきました。

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