映画評「ハングオーバー!!! 最後の反省会」
☆☆(4点/10点満点中)
2013年アメリカ映画 監督トッド・フィリップス
ネタバレあり
酒(と確か麻薬も)のせいでとんでもない羽目に陥った四人組がその後始末にあたふたするお笑いを描いたシリーズ第三作。
昨今のアメリカ喜劇は品がなく、上品な僕(笑)を閉口させることが多い。このシリーズも例外ではないが、第一作はある種のミステリー趣味がありなかなか楽しめた。二作目は二番煎じでちょっと落ち、この第3作は酒や麻薬が絡む自らの失敗ではなく、巻き込まれ型サスペンス仕立てである。巻き込まれ型と言ってもヒッチコック風の洒落たものではないから余り期待なされないように。
精神年齢が低く父親までショック死させてしまった為施設に送られることになったザック・ガリファナキスと、悪友ブラッドリー・クーパーとエド・ヘルムズが移動中に突然トラックに追突される。一作目から出てきた変な中国人ケン・チョンに黄金を略奪されたギャングのボス、ジョン・グッドマンが送り込んだ連中で、チョンの行方を知っているにちがいないと踏み、彼らに行方を探させようというのだ。
事実仲の良いガリファナキスには連絡が来ているようであり、多少強引ではあるが喜劇であるから行方を探させるところまでは文句は言うに及ばず。しかし、その彼らに黄金を奪還させようと考えるのはグッドマンの頭を疑わざるを得ない。子分が何人もいるようだから、素人でドジを踏む可能性が高い彼らより、子分を使った方が余程確実であろうに。非常識は笑えても常識未満では笑えません。
前二作のようなあり得べからざる非常識を笑わせる路線の繰り返しを避け、比較的古典スタイルで笑わせようというアイデアは悪くなかったのだが、この程度なら三番煎じのほうがマシだったと思う。
ひげと肥満はどうも苦手。一人でその二つを備えている人物を見ると暑苦しくてたまらないものがある。
2013年アメリカ映画 監督トッド・フィリップス
ネタバレあり
酒(と確か麻薬も)のせいでとんでもない羽目に陥った四人組がその後始末にあたふたするお笑いを描いたシリーズ第三作。
昨今のアメリカ喜劇は品がなく、上品な僕(笑)を閉口させることが多い。このシリーズも例外ではないが、第一作はある種のミステリー趣味がありなかなか楽しめた。二作目は二番煎じでちょっと落ち、この第3作は酒や麻薬が絡む自らの失敗ではなく、巻き込まれ型サスペンス仕立てである。巻き込まれ型と言ってもヒッチコック風の洒落たものではないから余り期待なされないように。
精神年齢が低く父親までショック死させてしまった為施設に送られることになったザック・ガリファナキスと、悪友ブラッドリー・クーパーとエド・ヘルムズが移動中に突然トラックに追突される。一作目から出てきた変な中国人ケン・チョンに黄金を略奪されたギャングのボス、ジョン・グッドマンが送り込んだ連中で、チョンの行方を知っているにちがいないと踏み、彼らに行方を探させようというのだ。
事実仲の良いガリファナキスには連絡が来ているようであり、多少強引ではあるが喜劇であるから行方を探させるところまでは文句は言うに及ばず。しかし、その彼らに黄金を奪還させようと考えるのはグッドマンの頭を疑わざるを得ない。子分が何人もいるようだから、素人でドジを踏む可能性が高い彼らより、子分を使った方が余程確実であろうに。非常識は笑えても常識未満では笑えません。
前二作のようなあり得べからざる非常識を笑わせる路線の繰り返しを避け、比較的古典スタイルで笑わせようというアイデアは悪くなかったのだが、この程度なら三番煎じのほうがマシだったと思う。
ひげと肥満はどうも苦手。一人でその二つを備えている人物を見ると暑苦しくてたまらないものがある。
この記事へのコメント
野球選手に見えないというか、木こりみたいで・・・・なんともいやはや・・・
ヤンキーズ以外では禁止されていませんが、ボストン・レッドソックスでは髭を生やすのが当たり前というか流儀。
西洋人の髭の量は半端ではないですよねえ。実に面白い・・・ではなくて暑苦しい。
日本人はやりたくてもなかなかあそこまで行かない。
イチローがアメリカへ行く為に無精ひげみたいのを生やしたのは、日本人は若く見られ見下ろされるからと思ったからだと思いますね。