映画評「ワイルド・スピード EURO MISSION」
☆☆☆(6点/10点満点中)
2013年アメリカ映画 監督ジャスティン・リン
ネタバレあり
最初のうちは犯罪絡みのシンプルなカー・アクション映画だったが、次第にスケールを増して前第5作では「オーシャンズ11」もどきの集団犯罪サスペンスに変身、続く第6作たる本作は同じ顔ぶれが再登場してテロリストたる死の商人と対峙する派手なスパイ・アクション映画になった。
FBI特別捜査官ドウェイン・ジョンスンが、犯罪者という扱いになっているヴィン・ディーゼルと彼の妹を妻にした元FBI捜査官のポール・ウォーカーらを、ディーゼルの死んだはずの恋人ミシェル・ロドリゲスがロシアで発見されたことを餌に協力させて、世界征服をも狙える特別なチップを手に入れようとしている元軍人の悪党ルーク・エヴァンズとその一味を捕えその野望を挫けさせようとするが、敵もさるもので、奪った戦車で一般車も走る公道を暴走し、彼らの捕獲作戦に最後まで抵抗する。
カー・アクションにこれほど大々的に戦車が絡んだ映画を僕は観たことがない。それも殆ど実際に車を運転しているようで、その迫力にはシャッポを脱ぎたくなる。うるさく言えばショットの扱いにやや不満があるものの、人間同士のアクション描写より遥かにまともで、これが4作目となるジャスティン・リンはカー・アクションの見せ方が上手い。自由自在に編集ができるコンピューター技術のおかげですかな。
終幕部分では、外部にいる部下に手配させてウォーカーの妻を人質にしてまんまと基地から脱出したエヴァンズらが乗る飛行機を、記憶を失って彼の部下になっていながらディーゼル側に戻ったミシェルを加えたメンバーらが飛び立たせまいと車で追いかけるアクション。フラップに特殊な銛を打ち込むなどしてこれまたド派手な見せ場が繰り広げられる。
対峙する二グループの陣容が互いに似ているというアイデア以外はお話にそう新味があるわけではないが、これだけ賑やかに見せてくれる以上は、少なくても上記程度の☆★を進呈したくなる。
ウォーカーは昨年末に亡くなったが、第7作でも顔を見せるようである。死亡前に撮影が終わっていなければ、ブルース・リーの「死亡遊戯」のような扱いになるかもしれない。
名前はウォーカー(歩く人)だったのに・・・。そう言えば、昔ウォーカー・ブラザーズというソフト・ロック・グループがあったなあ。
2013年アメリカ映画 監督ジャスティン・リン
ネタバレあり
最初のうちは犯罪絡みのシンプルなカー・アクション映画だったが、次第にスケールを増して前第5作では「オーシャンズ11」もどきの集団犯罪サスペンスに変身、続く第6作たる本作は同じ顔ぶれが再登場してテロリストたる死の商人と対峙する派手なスパイ・アクション映画になった。
FBI特別捜査官ドウェイン・ジョンスンが、犯罪者という扱いになっているヴィン・ディーゼルと彼の妹を妻にした元FBI捜査官のポール・ウォーカーらを、ディーゼルの死んだはずの恋人ミシェル・ロドリゲスがロシアで発見されたことを餌に協力させて、世界征服をも狙える特別なチップを手に入れようとしている元軍人の悪党ルーク・エヴァンズとその一味を捕えその野望を挫けさせようとするが、敵もさるもので、奪った戦車で一般車も走る公道を暴走し、彼らの捕獲作戦に最後まで抵抗する。
カー・アクションにこれほど大々的に戦車が絡んだ映画を僕は観たことがない。それも殆ど実際に車を運転しているようで、その迫力にはシャッポを脱ぎたくなる。うるさく言えばショットの扱いにやや不満があるものの、人間同士のアクション描写より遥かにまともで、これが4作目となるジャスティン・リンはカー・アクションの見せ方が上手い。自由自在に編集ができるコンピューター技術のおかげですかな。
終幕部分では、外部にいる部下に手配させてウォーカーの妻を人質にしてまんまと基地から脱出したエヴァンズらが乗る飛行機を、記憶を失って彼の部下になっていながらディーゼル側に戻ったミシェルを加えたメンバーらが飛び立たせまいと車で追いかけるアクション。フラップに特殊な銛を打ち込むなどしてこれまたド派手な見せ場が繰り広げられる。
対峙する二グループの陣容が互いに似ているというアイデア以外はお話にそう新味があるわけではないが、これだけ賑やかに見せてくれる以上は、少なくても上記程度の☆★を進呈したくなる。
ウォーカーは昨年末に亡くなったが、第7作でも顔を見せるようである。死亡前に撮影が終わっていなければ、ブルース・リーの「死亡遊戯」のような扱いになるかもしれない。
名前はウォーカー(歩く人)だったのに・・・。そう言えば、昔ウォーカー・ブラザーズというソフト・ロック・グループがあったなあ。
この記事へのコメント
「専門家がやっていますので、真似しないように」と最後に出てきますが、誰が真似するかって^^;