映画評「ぶどうのなみだ」
☆☆★(5点/10点満点中)
2014年日本映画 監督・三島有紀子
ネタバレあり
ひらがなでもローマ字でも三島由紀夫と一字違いの女性監督・三島有紀子の成長ドラマ。因みに成長するのはぶどうではなく、人間である。彼女の旧作「しあわせのパン」という作品は録画したような気がするが、未だ観ていない。
父親・大杉漣と反目し家を出て指揮者になったものの突発性難聴でリタイアした大泉洋は、故郷・空知に父親が残した土地でワイン用のぶどうを作っているが、満足するワインができない。彼を尻目に弟の染谷将太は麦作りに精を出している。実は甚だ兄を慕い、心配している弟だ。
そんなある日、キャンピング・カーで美人・安藤裕子がぶらりとやって来て穴を掘り始める。ぶどうの栽培に影響が出るので警官・田口トモロヲまで呼び出すが、彼は彼女にほだされて何の解決にもならない。それどころか、弟を含む彼の知る人々が彼女になびいてしまううちに、彼自身も母親に捨てられた彼女の心情を理解して交流を始め、くじけそうになる心が励まされる思いに到達する。
頑なになって周囲を拒み悪循環に陥っていた青年が一人の女性と知り合うことでわだまかりを解いていくまでのお話で、植物栽培をめぐる映画が幾つかあるうち、周囲の浮世離れした人物の扱いなど極めてファンタジー寄りの作風である。主人公の性格が極めて陰湿なので童話的なとぼけたタッチを持ち込んだのだろうが、主人公の人物像や設定など余りに観念的な作劇に過ぎる気がして面白味が薄い。
エミール・クストリッツァから毒を抜いたような音楽場面のオフビートぶりや、画面がなかなか美しいのが取り柄。
パソコン修理に一ヶ月もかかると聞いてげんなり。映画評を書く元気も出ないです。とにかく、間に合わせの古いパソコンは亀かカタツムリかという感じで、ブログ記事一本上げるのに半日かかる。これが本当のスロー・ライフ。
2014年日本映画 監督・三島有紀子
ネタバレあり
ひらがなでもローマ字でも三島由紀夫と一字違いの女性監督・三島有紀子の成長ドラマ。因みに成長するのはぶどうではなく、人間である。彼女の旧作「しあわせのパン」という作品は録画したような気がするが、未だ観ていない。
父親・大杉漣と反目し家を出て指揮者になったものの突発性難聴でリタイアした大泉洋は、故郷・空知に父親が残した土地でワイン用のぶどうを作っているが、満足するワインができない。彼を尻目に弟の染谷将太は麦作りに精を出している。実は甚だ兄を慕い、心配している弟だ。
そんなある日、キャンピング・カーで美人・安藤裕子がぶらりとやって来て穴を掘り始める。ぶどうの栽培に影響が出るので警官・田口トモロヲまで呼び出すが、彼は彼女にほだされて何の解決にもならない。それどころか、弟を含む彼の知る人々が彼女になびいてしまううちに、彼自身も母親に捨てられた彼女の心情を理解して交流を始め、くじけそうになる心が励まされる思いに到達する。
頑なになって周囲を拒み悪循環に陥っていた青年が一人の女性と知り合うことでわだまかりを解いていくまでのお話で、植物栽培をめぐる映画が幾つかあるうち、周囲の浮世離れした人物の扱いなど極めてファンタジー寄りの作風である。主人公の性格が極めて陰湿なので童話的なとぼけたタッチを持ち込んだのだろうが、主人公の人物像や設定など余りに観念的な作劇に過ぎる気がして面白味が薄い。
エミール・クストリッツァから毒を抜いたような音楽場面のオフビートぶりや、画面がなかなか美しいのが取り柄。
パソコン修理に一ヶ月もかかると聞いてげんなり。映画評を書く元気も出ないです。とにかく、間に合わせの古いパソコンは亀かカタツムリかという感じで、ブログ記事一本上げるのに半日かかる。これが本当のスロー・ライフ。
この記事へのコメント
パソコンは三ヶ月もすると古くなります。
退化しているような気がすることもありますけどね~(+o+)
早く直るといいですね。
パソコンは、今日突然が連絡があり、修理が終わったと聞き、取りに行ってきました。買った値段より費用がかかりましたが、思ったよりずっと早く終わったので、良かった。
マザーボードと電源アダプターの交換だけで、夏休みの入る前にぎりぎり修理が間に合ったようです。
明日から大分楽になります。
ご心配をおかけ致しました。有難うございました。