映画評「謝罪の王様」
☆☆☆(6点/10点満点中)
2013年日本映画 監督・水田伸生
ネタバレあり
監督の水田伸生と主演の阿部サダヲのコンビは「舞妓Haaaan!!!」以来、実は脚本の宮藤官九郎とトリオで第3弾になるらしい。二番目の「なくもんか」は観ていない。映画ファンならどちらかと言えば、所謂クドカンの腕前を観る作品ということになるだろう。
帰国子女の井上真央がヤクザの車に乗り上げた為に、謝罪代行の東京謝罪センターなる珍妙なる会社を経営している阿部サダヲに謝ってもらい、結局アシスタントになる。
彼らの次なる仕事はセクハラで同僚女性・尾野真千子に訴えられた岡田将生君。彼女の弁護をするのは国際弁護士・竹野内豊で、親の七光り息子の暴力事件に翻弄される芸能人元夫婦(高橋克実、松雪泰子)のドタバタを挟んで、彼が真央ちゃんの父親であることが判明、前の事件で使った将生君のマスクが活躍する。
弁護士には娘に謝らなければならない事情があるが、その原因となった変な言葉が、次のマンタン王国(ブータン王国のもじり)をめぐる国家危急の大事件で思わぬ意味を成すことになり、この事件には芸能人元夫婦も絡み、弁護士父娘の和解にも繋がっていく。
前の登場人物や場面が予想もしなかった形で色々と関係している、若しくは関係してくるという手法は「運命じゃない人」などで少なからず使われているので多分に損をしているが、なかなか上手く作っている。笑えるかどうかよりその創意工夫を買っておきたい。これは必ずしも笑えないという意味ではないものの、センス的に合わないところもある。これについては趣味の問題であって作品のせいではない。
本作で一番びっくりしたのは主人公が群馬県出身であり、バレー部員として着ていたユニフォームに「安中」の文字を見出したことである。現在僕はその安中(あんなか)市に住んでいるのだが、かつて安中中(あんなかちゅう)略して安中(あんちゅう)という中学校があった。“あんなか”なのか“あんちゅう”なのか不明であるが、昭和40年代生まれの彼なら安中中は既になく安中一中か二中に所属していたことになる。それとも、これも今はなき安中高校(現在安中総合学園)の意味だろうか(多分どれでもないのだろうな。小生、安中(あんちゅう)にも安高(あんこう)にも通ったことがないのでユニフォームなど知らないのだ)。
どこまで真面目に実際を参考にしているか解らないが、安中という土地は実際にあるので、全国の皆様、よく憶えておいてくださいね。
勧誘の電話がかかってくると、安中市を“やすなかし”と言われることがあり苦笑。ネットで調べればすく解るのに。当方の名前も必ず間違えられる。電話する相手の読み方くらい勉強しろってんだ。謝罪したまえよ。
2013年日本映画 監督・水田伸生
ネタバレあり
監督の水田伸生と主演の阿部サダヲのコンビは「舞妓Haaaan!!!」以来、実は脚本の宮藤官九郎とトリオで第3弾になるらしい。二番目の「なくもんか」は観ていない。映画ファンならどちらかと言えば、所謂クドカンの腕前を観る作品ということになるだろう。
帰国子女の井上真央がヤクザの車に乗り上げた為に、謝罪代行の東京謝罪センターなる珍妙なる会社を経営している阿部サダヲに謝ってもらい、結局アシスタントになる。
彼らの次なる仕事はセクハラで同僚女性・尾野真千子に訴えられた岡田将生君。彼女の弁護をするのは国際弁護士・竹野内豊で、親の七光り息子の暴力事件に翻弄される芸能人元夫婦(高橋克実、松雪泰子)のドタバタを挟んで、彼が真央ちゃんの父親であることが判明、前の事件で使った将生君のマスクが活躍する。
弁護士には娘に謝らなければならない事情があるが、その原因となった変な言葉が、次のマンタン王国(ブータン王国のもじり)をめぐる国家危急の大事件で思わぬ意味を成すことになり、この事件には芸能人元夫婦も絡み、弁護士父娘の和解にも繋がっていく。
前の登場人物や場面が予想もしなかった形で色々と関係している、若しくは関係してくるという手法は「運命じゃない人」などで少なからず使われているので多分に損をしているが、なかなか上手く作っている。笑えるかどうかよりその創意工夫を買っておきたい。これは必ずしも笑えないという意味ではないものの、センス的に合わないところもある。これについては趣味の問題であって作品のせいではない。
本作で一番びっくりしたのは主人公が群馬県出身であり、バレー部員として着ていたユニフォームに「安中」の文字を見出したことである。現在僕はその安中(あんなか)市に住んでいるのだが、かつて安中中(あんなかちゅう)略して安中(あんちゅう)という中学校があった。“あんなか”なのか“あんちゅう”なのか不明であるが、昭和40年代生まれの彼なら安中中は既になく安中一中か二中に所属していたことになる。それとも、これも今はなき安中高校(現在安中総合学園)の意味だろうか(多分どれでもないのだろうな。小生、安中(あんちゅう)にも安高(あんこう)にも通ったことがないのでユニフォームなど知らないのだ)。
どこまで真面目に実際を参考にしているか解らないが、安中という土地は実際にあるので、全国の皆様、よく憶えておいてくださいね。
勧誘の電話がかかってくると、安中市を“やすなかし”と言われることがあり苦笑。ネットで調べればすく解るのに。当方の名前も必ず間違えられる。電話する相手の読み方くらい勉強しろってんだ。謝罪したまえよ。
この記事へのコメント
僕も原則的には出ないのですが、携帯も持っていないので、電話が来る予定がある時に限って出るのです。そんな時に勧誘があるわけです。
しかし、携帯が持っていない為に出た電話のおかげで詐欺に引っかかり、うん百万円も詐取されたことを考えると、100年分くらいの携帯料金を取られたことになるでしょうかねえ。だったら持っていた方が良かったことになります。
コメントありがとうございました。
そして細かいコメント欄までチェックしてくださって、ビックリしました。
実は両親の里が安中市でして、叔父や叔母も沢山住んでおります。
マニアックなネタをさらりと入れてくるクドカンはさすがですね☆
>両親の里
おおっ、それは嬉しいですね。
中山道の通る歴史ある町なんですけど、知る人が少なく寂しいデス。
僕が映画で触れた二回目の「安中」です。
最初は「まらそん侍」という時代劇で、安中では「侍マラソン」というのが毎年五月に行われています。
>マニアックなネタ
なんで安中だったのかなあ。
嬉しいけど気になるなあ^^