映画評「ランナーランナー」

☆☆★(5点/10点満点中)
2013年アメリカ映画 監督ブラッド・ファーマン
ネタバレあり

前のメール・アドレスにごまんと来ていたオンライン・カジノに絡む犯罪映画。

オンライン・カジノのアフィリエイト(成果報酬型広告)で学資を稼いでいたプリンストン大の秀才学生ジャスティン・ティンバーレイクが、全資金を失った際に分析した結果明らかにおかしい部分がある為、わざわざサイト・オウナーのベン・アフレックのいるコスタリカに出かけ(この辺りが嘘っぽい)、その事実を知らせ交渉する。これを聞いた実際にも賭博場を経営するオウナーはサイトに仕組まれた不正を暴いたことを感謝し、賭け金を償還し、学資まで面倒見ようと申し出る。しかし、ここで稼いだ方が良くないかとアシスタントにすることを提案すると、若者はそれを受け入れる。
 が、FBIの捜査官アンソニー・マッキーに拉致されたのを契機に、アフレック親分の元愛人ジェマ・アータートンら仲間の情報から親分が詐欺を働き、しかも自らは高飛びらして彼に詐欺の責任を負わせようとしていることを知る。
 さあ、彼はどうするか。

というお話で、5年くらい前に観た「ラスベガスをぶっつぶせ」は確率からカジノでのブラックジャックで勝とうとする大学生のグループを描き、ゲームのルールを知らないと楽しめない部分があったのに比べ、こちらはゲームそのものではなくオンライン・カジノ運営にかかわる駆け引きを扱い、特に後半はコン・ゲームの様相を呈する直球勝負の為、安っぽいながらそれなりに楽しめる。WOWOWで観るくらいなら文句は出ない。

ブラッド・ファーマン監督の作品としては前回の「リンカーン弁護士」に及ばず。

出来栄えとは関係のないお話。
 日本では実話でもなかなか実名が出ないのに、プリンストン大と堂々と出す辺り羨ましい。日本の映画やドラマでは城北大学とかになってしまう。日本人の精神性に関わる問題であるが、迫真性等を考えると日本的考慮はプラスにはならない。

野球賭博を行ったプロ野球選手が悪人のように扱われている。しかし、公営ギャンブルというのが存在する以上、現在の社会においては賭博そのものに罪があるとはされていない。要は、反社会的組織とやらとの関係が取り沙汰されるべきであって、報道はその辺りが混乱しているようだ。確かにプロ野球協約違反ではあるが。

この記事へのコメント

ねこのひげ
2015年11月01日 09:36
まあ、そこそこな映画ですが、ジャステン、音楽より映画の方に興味がわいたのかな?

用は勝手に賭博をやりやがって!というところなんでしょうな~
オカピー
2015年11月01日 17:48
ねこのひげさん、こんにちは。

建前上は、犯罪の温床になるからということでしょうけどね。

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  • ランナーランナー ★★

    Excerpt: オンラインカジノで大損したのをきっかけにカジノ王に操られ、FBIからも追われてしまう青年の逆転劇を描くクライムサスペンス。『リンカーン弁護士』などのブラッド・ファーマン監督が緊迫感あふれるドラマに仕上.. Weblog: パピとママ映画のblog racked: 2015-10-27 13:52
  • 「ランナーランナー」☆ディカプリオ色

    Excerpt: どことなく「ウルフ・オ・ブウォールストリート」や「華麗なるギャツビー」を思い起こさせる、華やかなパーティー三昧の日々と一瞬にして全てを失うどんでん返しもの。 ディカプリオ製作というだけあって。 Weblog: ノルウェー暮らし・イン・原宿 racked: 2015-10-31 00:23
  • 『ランナー・ランナー』

    Excerpt: (原題:Runner Runner) ----ん?“走る人、走る人”? これって確かオンラインカジノの話じゃニャかったの? 「うん。 実はぼくも知らなかったけど、 この“ランナーランナー”というの.. Weblog: ラムの大通り racked: 2015-11-07 13:37