映画評「コードネーム:プリンス」
☆☆(4点/10点満点中)
2014年イギリス=アメリカ合作映画 監督ブライアン・A・ミラー
ネタバレあり
今日は二本立だよ。
悪党に拉致された大学生の娘ジーア・マンテーニャを救う為に機械工ジェースン・パトリックがかつて暗殺者として名を馳せていた古巣ニュー・オールリンズに向うという骨子は「96時間」もどきだが、実は捜索するうちに知りたくない娘の実情を知るというアイデアは我が邦の「渇き。」に似ている。勿論、こちらは男親の愛情に立脚する王道的大衆映画であるから後味はぐっと良い。
パトリックは悪党ブルース・ウィリスを殺す為に仕掛けた爆弾で彼の妻子を殺めてしまった罪悪感から引退したのに、娘の為に彼の来訪を手ぐすね引いてウィリスの待っている町へ出かける羽目になる、というのが一応の工夫。娘を麻薬付けにした麻薬ディーラーを特定する為に娘の同級生ジェシカ・ローンズを連れて行き、彼女を巻き込み、銃撃戦を繰り広げる。
1970年代以降腐るほど作られている救出ものの型通りの一編で、物語としては昨日(昨年の大みそか)観た「ブライド・ウェポン」でもこれよりは興味が持てたくらい。
その代わりこちらのブライアン・A・ミラーの演出は前述作のジョン・ストックウェルより数段上で画面の安定性がありアクション描写も解りやすい。今は当たり前の見せ方をしない人が多くなっているから、こういう見せ方には希少価値がある。
2016年最初の映画がこれではね。
2014年イギリス=アメリカ合作映画 監督ブライアン・A・ミラー
ネタバレあり
今日は二本立だよ。
悪党に拉致された大学生の娘ジーア・マンテーニャを救う為に機械工ジェースン・パトリックがかつて暗殺者として名を馳せていた古巣ニュー・オールリンズに向うという骨子は「96時間」もどきだが、実は捜索するうちに知りたくない娘の実情を知るというアイデアは我が邦の「渇き。」に似ている。勿論、こちらは男親の愛情に立脚する王道的大衆映画であるから後味はぐっと良い。
パトリックは悪党ブルース・ウィリスを殺す為に仕掛けた爆弾で彼の妻子を殺めてしまった罪悪感から引退したのに、娘の為に彼の来訪を手ぐすね引いてウィリスの待っている町へ出かける羽目になる、というのが一応の工夫。娘を麻薬付けにした麻薬ディーラーを特定する為に娘の同級生ジェシカ・ローンズを連れて行き、彼女を巻き込み、銃撃戦を繰り広げる。
1970年代以降腐るほど作られている救出ものの型通りの一編で、物語としては昨日(昨年の大みそか)観た「ブライド・ウェポン」でもこれよりは興味が持てたくらい。
その代わりこちらのブライアン・A・ミラーの演出は前述作のジョン・ストックウェルより数段上で画面の安定性がありアクション描写も解りやすい。今は当たり前の見せ方をしない人が多くなっているから、こういう見せ方には希少価値がある。
2016年最初の映画がこれではね。
この記事へのコメント
アメコミ映画が飽きられてきているので期待しましょう。
>アメコミ映画
質は低くないですが、乱作気味で、出来栄えほど面白がれない。
残念なことです。
今度はスーパーマンとバットマンが戦うのだとか。
飽きられているなら幸い、重厚なミステリーなんかブームになってほしいものですが。