映画評「荒野の1ドル銀貨」

☆☆☆(6点/10点満点中)
1965年イタリア映画 監督カルヴィン・J・パジェット(ジョルジョ・フェッローニ)
ネタバレあり

半世紀前ヨーロッパ製西部劇、中でもマカロニ・ウェスタン(イタリア製)が大人気だった。クリント・イーストウッドはそこでの成功のおかげで現在の地位があると言って過言ではないであろう。
 しかし、何度も述べてきたが、僕のヒーローはジュリアーノ・ジェンマだった。とは言え、リアルタイムで映画館で見るにはほんの少し若い世代なので、専らTVでのお楽しみだった。若い人には信じられないだろうが、1970年代前半毎週のようにマカロニ・ウェスタンが放映されていたのだ。

本作は中学の時に一度、高校の時に一度観てジェンマ主演作品の中で一番面白いと思った作品で、世間でも代表作と見なされているようである。

北軍の捕虜となっていた南軍兵士ジェンマ(アメリカ人に見せかけるためにモンゴメリー・ウッドとクレジットされた)が戦争終結で弟共に解放される。弟は貯金を兄に残してイエローストーンに向かい、兄は愛妻イヴリン・スチュワートの許に一旦戻り、その後妻を残して弟を追う。
 妻との生活資金を稼ぐ為に町の実力者ピーター・クロスの仕事を請け負う。仕事は悪党の捕獲であるが、その相手が当の弟と気づいた瞬間に撃たれ、その弟は防衛の名の下に実力者の子分たちに射殺されてしまう。
 ところが、ジェンマは胸ポケットに入れていた1ドル銀貨のおかげで命拾い、実は実力者一派こそ悪党であり、農民の為に働いていた弟が邪魔なので殺したと知ると、復讐に乗り出す。

というお話で、子供心に勧善懲悪が良かったのであろう、手に汗を握って観続けたものである。殆ど無視できる程度のご都合主義が散見される一方、序盤から中盤にかけて後段に大いに生かされる布石が色々と置かれていて、今見ても決して捨てたものではない。
 勿論、その1は、弟が遺した貯金から自分の為に唯一受け取った1ドル銀貨が主人公の命を救うこと。本作より前にもこの類はあったかもしれないが、僕は本作で初めて観た。日活アクションなどでこの手のアイデアを観ると本作を思い出す。その2。北軍が返したピストルは先が切られており、まともに撃つことができない。これが幕切れでうまく使われてゴキゲン。その3。兄は弟が話していた貯金箱の場所を思い出し、彼が遺したはずの証拠書類を発見する。

マカロニ・ウェスタンを作る時の名前をカルヴィン・J・パジェットという監督ジョルジョ・フェッローニは、当時のイタリア大衆映画の監督には珍しい正統派で、変なアップもズームも全く使わず、同時代のアメリカ製西部劇と遜色ないまでに見やすい。あくがないのでセルジョ・レオーネのように大成しなかったのかもしれないが。

イヴリン・スチュワートは本当はイーダ・ガッリ、ピーター・クロスはピエール・クロッソワという。

主題歌もお気に入り。マカロニ・ウェスタンの主題曲・主題歌は概ね耳障りが良く、中学の時に人気絶大だった。大学の友達も好んでいたと記憶する。

この記事へのコメント

2016年11月06日 20:57
ジュリアーノ・ジェンマはいいですよね。見た目もきれいですが、運動神経がすごくよかったような記憶があります。淀川長治先生も鼎談本で男優の話をしている時「ジュリアーノ・ジェンマ、あの子ちょっといいでしょう」と言ってたのを覚えていますね。役者としていいじゃない、というかんじでした。ジェンマに芝居を教えたのが「ブリキの太鼓」でお父さんの役やってたマリオ・アドルフだそうです。ジェンマはすごく尊敬してると淀川先生がインタヴューしたとき答えたそうですよ。
70年代は、テレビでマカロニウエスタンをよくやってましたね。単純におもしろかったです。アメリカの西部劇は日本の時代劇同様もう下火になっていたのかな、自分がリアルタイムで観た記憶があるのはマカロニになりますね。
オカピー
2016年11月06日 21:56
nesskoさん、こんにちは。

ジェンマは史劇などでぼつぼつ日本にお目見えしていたようですが、本作が決定打となって人気爆発したのでしょうね。
僕ら中学生にも大人気でしたが、多分若いお嬢さんたちが黄色い声を上げていたことでしょう。尤も、当時二枚目ではアラン・ドロンという強力な人がいましたが。

僕が映画館に行き始めた70年代初めマカロニ・ウェスタンはまだ作られていましたけれど、既に一時の人気はなく、本場の西部劇もニューシネマになって様変わりしていましたね。ジョン・ウェインの作品も辛うじて作られていました。

>運動神経
体操選手ではなかったでしょうか?

>70年代
本当によくやっていました。
当時は夜の洋画劇場がほぼ毎日ありましたし、土日の昼間も2,3本枠がありましたね。このどこかで毎週のようにかかったマカロニ・ウェスタンをよく見たなあ。
本場の味が解るのはそれから数年たってからです。
映画ファンと言えば、洋画ファンを指していた時代ですね。今とは隔世の感あり。
ねこのひげ
2016年11月08日 00:00
アメリカではスパゲッティウェスタンと呼ばれていたとか・・・ホンマかいな?ではありました。
フランコ・ネロなんかおじさんではありましたが、かっこよかったですね。
オカピー
2016年11月08日 17:53
ねこのひげさん、こんにちは。

マカロニ・ウェスタンは、淀川長治氏の命名と聞きました。

>フランコ・ネロ
おじさんに見えましたけど、当時まだ二十代半ば。イーストウッドは勿論ジェンマよりも若かった。
そのせいか、最近映画の中で見ましたが、若々しく見えましたよ。しかもヴァネッサ・レッドグレーヴと夫婦共演。
蟷螂の斧
2016年11月09日 18:05
>僕のヒーローはジュリアーノ・ジェンマだった

彼は双葉十三郎先生のお気に入りでした

>北軍が返したピストルは先が切られており

「太陽にほえろ」。スコッチ刑事の拳銃は銃身が短い。なぜか思い出しました。

>中学3年の時16秒台だった100メートル走が13秒ちょい

オカピー教授は恵まれた体力を持っていたのでしょう。うらやましいです

>>「情婦マノン」
>一度は観ておく価値があると思います

見たいです

>いつかは読みたい「徳川家康」のが長いのかなあ?

・・・・
オカピー
2016年11月09日 21:09
蟷螂の斧さん、こんにちは。

>双葉十三郎先生
動きの良い人がお好きでした。
嫌いだったのはオマー・シャリフ(笑)

>スコッチ刑事
あの時代ですと、意識した可能性はありますね。尤も、こちらはまっすぐに飛ばないので、GG(ジェンマ)は助かるのですが。

>恵まれた体力
とんでもない。たぶん痩せていたのが幸いしたのでしょう。
だから腕力がなく、
砲丸投げは、5メートルに届かず、たぶんクラスで最下位。

>「徳川家康」
変なことを言ってすみません。
こちら文庫本で26巻ですから、1冊を二日で読んでも52日になります。
プルーストの「失われた時を求めて」は一日に2~3時間かけて45日くらいかかった記憶があります。あちらは純文学ですから大変でしたねえ。
蟷螂の斧
2016年11月10日 21:55
>嫌いだったのはオマー・シャリフ(笑)

そうなんですかどんな部分あるいはどの作品を嫌っていたのでしょうか?興味津々です

>尤も、こちらはまっすぐに飛ばないので、GG(ジェンマ)は助かるのですが。

伏線がうまく出来ていました

>砲丸投げは、5メートルに届かず、たぶんクラスで最下位。

まあ、人は皆一長一短。そしてずっと絶好調でコンプレックスと無縁の人と会話してもつまらないです

>変なことを言ってすみません。

とんでもないです
僕自身がそれだけの長編を読む自身がないので「・・・・」と書きました。

>ジェンマは胸ポケットに入れていた1ドル銀貨のおかげで命拾い

週刊少年ジャンプ「ドーベルマン刑事」の加納が親友から貰ったペンダントのおかげで命拾い。
この映画の影響でしょうか?

>>スコッチ刑事
>あの時代ですと、意識した可能性はありますね。

やはりそうかも知れません
オカピー
2016年11月11日 20:32
蟷螂の斧さん、こんにちは。

>オマー・シャリフ
「ドクトル・ジバゴ」で、『オマー・シャリフという役者のパーソナリティには抵抗を感じさせる部分がある』と仰っていて、たぶんその為に実力ほど作品の点が伸び切らなかったデス。
「ファニー・レディ」では、オマー・シャリフが出てきた途端につまらなくなる、という趣旨のことを仰っています。

>「ドーベルマン刑事」
1970年代の漫画ですから、間違いなく影響ありですね。
原作者はチャールズ・ブロンソンが好きだったのでしょうけど(笑)
蟷螂の斧
2016年11月12日 06:53
>原作者はチャールズ・ブロンソンが好きだったのでしょうけど(笑)

あはははっ(爆笑)久々に思い出しました。武論尊

>オマー・シャリフという役者のパーソナリティには抵抗を感じさせる部分がある

そうだったんですか。
「アラビアのロレンス」のアリ酋長役は良かったです。
「ジンギス・カン」の主役及び映画そのものは、ちょっと・・・
女性版007の「S.H.E.クレオパトラジャガー」と言う珍品にも出ています。ちょっと笑わせる映画でした。
オカピー
2016年11月12日 19:18
蟷螂の斧さん、こんにちは。

>武論尊
遠い親戚かもしれない?

>オマー・シャリフ
「アラビアのロレンス」ではほぼ地元なので感じを出していましたね。
「ジンギス・カン」は凡作でした。モンゴルの本場のものを含めてジンギス・カン(最近はチンギス・ハーンとか言うらしい)ものは良い映画がないデス。
「S.H.E.クレオパトラジャガー」・・・ありましたねえ。かなり情けない作品でした。
割合近年まで出ていたのでぼつぼつ見ましたけど、何年か前に旧作「ゲバラ」が観られたのは収穫でした。これを見ると役者としての限界を感じますけれど、師匠ほどは嫌ってはおりません(笑)
蟷螂の斧
2016年11月13日 06:55
>かなり情けない作品でした。

当時色っぽいアラフォーのコーネリア・シャープに惚れたプロデューサーが企画した映画だと言う説もあります。大女優のアニタ・エクバーグも出演したのですが・・・

>「ジンギス・カン」は凡作

エジプト出身の彼が主役。始祖チンギス・カンの第一皇后役はフランス人。
おまけにジンギス・カンはジャムカとの決闘の後に死亡?無茶苦茶でした・・・
オカピー
2016年11月13日 19:44
蟷螂の斧さん、こんにちは。

>コーネリア・シャープ
名前と顔は憶えていますけど、他の作品は全く思い出せない(笑)

>アニタ・エクバーグ
フェリーニ映画以外の彼女が、これまた、思い出せません。

>無茶苦茶
ハリウッドやらチネチッタが作ったデタラメな史劇を大量に見ました。
笑えますよね。
蟷螂の斧
2016年11月14日 22:19
>ジュリアーノ・ジェンマ

天寿を全うかと思ったら75歳で交通事故死。人生はわからないものです

>ハリウッドやらチネチッタが作ったデタラメな史劇

他にどんな史劇が?興味津々です

>>アニタ・エクバーグ
>フェリーニ映画以外の彼女が、これまた、思い出せません。

実は僕もそうです

>>コーネリア・シャープ
>名前と顔は憶えていますけど、他の作品は全く思い出せない(笑)

「セルピコ」でアル・パチーノの彼女役
「ダーティハンター」の被害者役

閑話休題トランプ氏がアメリカ大統領
凄い反響が続いております
どうなるんでしょうか?
オカピー
2016年11月15日 21:07
蟷螂の斧さん、こんにちは。

>交通事故死
彼らしくなく、ビックリでしたね。

>他にどんな史劇が?
ハリウッドの場合は、やはりモンゴルとかフン族とか、中国人を絡めた時に、多くはアメリカ人が演ずるものですからヘンテコな感じのもの多かったですね。
「蒙古の嵐」なんて作品はジャック・パランスが主演でしたけれど、イタリア製でした。
イタリア製は地元のローマ帝国もの、特にお安い剣闘士ものをよく見ました。「カビリアの夜」にも引用されたサイレント時代の「カビリア」は映画史に残る大作史劇でしたが、敗戦のせいでしょうか、戦後のイタリア製史劇は安っぽいものばかり。
史劇と言うより、ギリシャ・ローマ神話に材を求めたアクションも多く、ジェンマはマカロニ・ウェスタンより前に「タイタンの逆襲」という作品に出ていますね。これも見ています。

>コーネリア・シャープ
「セルピコ」・・・出ていましたね。少年時代に映画館で観た作品だから覚えていて当然ですが、わが灰色の脳細胞も衰えましたなあ(笑)。
「ダーティハンター」思い出しました。これはTVでしか見ていませんが、封切作品紹介の画像が脳裏に蘇ります。こういうジャンク記憶は案外しっかりしている(笑)

>トランプ氏
全く解らないというのが正直なところでしょうが、現在のところ、経済は案外悪くならないのではないか、という楽観論が優勢ですね。
来年、蓋を開けて暫くすれば方向が見えてくるでしょう。
大げさに言えば、差別的な発言が世界に波及してファシズムが生まれる可能性もありますね。政治経験のないトランプ大統領がコントロールを間違えると、戦争が起こる可能性があるという悲観的な見方をする人もありました。しかも、ものすごく感情的らしく、「こんな人が核のボタンを握っていると思うと怖くなる」と。
蟷螂の斧
2016年11月16日 19:33
>「蒙古の嵐」

ジャック・パランスが主演でしたか一度見たいです

>「ダーティハンター」

「私だけは助けて!」と言う女(コーネリア・シャープ)。
三人組が「女ってのは、どこまで図々しく出来てるのかね~」と言う日本語版を今でも思い出します

>ファシズムが生まれる可能性もありますね。

妙な平等主義が世界を駄目にしたと言う人もいるし・・・。
もう何が何だかわかりません
オカピー
2016年11月17日 16:42
蟷螂の斧さん、こんにちは。

>ジャック・パランス
ハリウッド俳優のイタリア出張はこの辺りかも始まったのかもしれませんね。
「蒙古の嵐」はイタリア製ですから安っぽく泥臭い記憶がありますが、もうこういう作品は見るチャンスがないかもですね。或いはそのうち新聞広告でよく見る10本何千円かのボックスで発売されるかも。

>「私だけは助けて!」
強烈に憶えています。誰が出ていたのか忘れたくせに(笑)

>平等主義
前にも申したように平等と公平がぐちゃぐちゃになっている。
大人と子供を平等に扱おうなどというナンセンスがいかにも正義のように跋扈している。
いずれにしても、極端はいけないということですよね。
中国人でも西洋人でも、きちんとした思想家は、中庸が良いと仰っています^^
蟷螂の斧
2016年11月18日 18:45
>強烈に憶えています。

そう言う意味でも日本語版の存在、声優さんの存在は大きいです

>ハリウッド俳優のイタリア出張はこの辺りかも始まった

なるほど。イーストウッド。そしてリー・ヴァン・クリーフ

>中国人でも西洋人でも、きちんとした思想家は、中庸が良いと仰っています^^

そうです。そして、他人から恨まれるのは「一人勝ち」。また、それを自慢する奴。いつかは他人から恨まれて、「やられ」ます

オカピー教授とお話をすると勉強になります。ありがとうございます
オカピー
2016年11月19日 13:27
蟷螂の斧さん、こんにちは。

>声優さん
今世紀に入り、映画館でも吹き替えで上映されることが多くなりましたね。
内容理解の上では、一般の日本人にはベターですが、本人の声で聴いて初めて鑑賞なんでしょうね。ハンフリー・ボガートの声はそれで価値があるわけですから。
かく言う僕も、かなり長い間アラン・ドロンは野沢那智だったりしたわけですが(笑)
また、日本の声優の技術は高いですし、元の俳優の感じをよく伝えているケースも多いですよね。オードリー・ヘプバーンの池田昌子など、声質がそう近いというわけでもないのに、ご本人が日本語を喋っているような感じでした。

理想を言うなら、字幕で一度観たのを吹き替えで観、もう一度字幕で観るのが一番でしょう(と40年位前から言っております)。

>イタリア出張
先日話題になったキャロル・ベイカーもその口ですね。

>中庸
簡単にできそうでなかなかできないのが中庸ですが、僕はこの精神を貴んでいます。
「菜根譚」という中国の著作は、中庸を中心とした内容で、考えさせられましたよ。
蟷螂の斧
2016年11月20日 21:54
>長い間アラン・ドロンは野沢那智

ジュリアーノ・ジェンマも野沢那智。クリント・イーストウッドが山田康雄。

>声質がそう近いというわけでもないのに、ご本人が日本語を喋っているような

そうですよねショーン・コネリーの若山弦蔵。ロジャー・ムーアの広川太一郎。
さすがです

>理想を言うなら、字幕で一度観たのを吹き替えで

僕らの世代は、どうしても吹き替えが先です・・・

>菜根譚

教養がない僕が今調べました
「失敗や逆境は順境のときにこそ芽生え始める。物事がうまくいっているときこそ、先々の災難や失敗に注意することだ。成功、勝利は逆境から始まるものだ。物事が思い通りにいかないときも決して自分から投げやりになってはならない。」
勉強になります。ありがとうございます
オカピー
2016年11月21日 21:58
蟷螂の斧さん、こんにちは。

>山田康雄
イーストウッドのほかに、ジャン=ポール・ベルモンドが持ち役。ベルモンドから生まれたと言われるルパン3世の声をやったのも必然ということになりましょうね。
それにしても、早く亡くなっちゃいましたねえ。

>吹き替え
僕は1980年代半ばから吹き替えではまず見なくなりました。
ここ30年で吹き替えで観た洋画は一桁でしょう。
日本の声優は確かにうまい。お話の理解も字幕より正しく出来る。映像の印象も強くなる。
それでも、地球は回っている、ではなく(笑)、俳優さんの本当の声を大事にしてほしいと思いますね。声も演技の一部ですから。

>「菜根譚」
かく言う僕も、実際にまともに読んだのは今年が初めてなのです。

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