映画評「パディントン」
☆☆★(5点/10点満点中)
2014年イギリス=フランス合作映画 監督ポール・キング
ネタバレあり
児童文学系まして近年のそれは全く知らない。本作はマイケル・ボンドなる作家の児童文学の映画化との由。
パディントンと聞いてアガサ・クリスティーを思い出すのはミステリー・ファンだが、本作の主人公であるペルー産のクマ(ペルーに熊はいたっけか?)に付けられる名前は、クリスティーの扱ったそのパディントン駅が由来である。
人間の言葉が話せる子熊のパディントン君(声:ベン・ウィショー)が両親と親しくなった英国の探検家を頼って英国にやって来る。到着するや冷たい英国の現実にしょげていると、親切な挿絵画家のミセス・ブラウン(サリー・ホーキンズ)に助けられ、嫌がる旦那(ヒュー・ボネヴィル)を尻目に、一家の屋根裏部屋に泊まらせてもらうことになる。役所に届けるのが忍びない夫人は探検家協会に調べてもらうが、該当する探検家は存在しないと言われる。
一方、珍獣を剝製にするのを生きがいとしている博物館のニコール・キッドマンはパディントン捕獲に乗り出すも失敗。しかし、探検家協会から盗み出したフィルムで判明した探検家の名前を電話帳に当たりそれらしき家を訪問することにしたパディントンは、飛んで火にいる夏の虫、何とニコールはその探検家の娘だったのである。
すっかりパディントンが好きになったブラウン氏は、事態を知り、一家を挙げてクマさん救出に向かう。
上品な僕だから、「テッド」より断然こちらを買うが、退屈させないだけの面白さがあるとは思う一方、酸いも甘いも知った大人が見るには些か刺激が足りないのも事実。まあ、大人が喜ぶように解釈すれば、このお話が移民問題のメタファーであるのは間違いないのだが、その程度のことで必要以上に評価するような大人でもまた困る。
昨日の「ドラゴン・ブレイド」ではローマ軍が猛禽類に襲われたが、次の日にはニコールが鳩にやられるとは。笑えました。
2014年イギリス=フランス合作映画 監督ポール・キング
ネタバレあり
児童文学系まして近年のそれは全く知らない。本作はマイケル・ボンドなる作家の児童文学の映画化との由。
パディントンと聞いてアガサ・クリスティーを思い出すのはミステリー・ファンだが、本作の主人公であるペルー産のクマ(ペルーに熊はいたっけか?)に付けられる名前は、クリスティーの扱ったそのパディントン駅が由来である。
人間の言葉が話せる子熊のパディントン君(声:ベン・ウィショー)が両親と親しくなった英国の探検家を頼って英国にやって来る。到着するや冷たい英国の現実にしょげていると、親切な挿絵画家のミセス・ブラウン(サリー・ホーキンズ)に助けられ、嫌がる旦那(ヒュー・ボネヴィル)を尻目に、一家の屋根裏部屋に泊まらせてもらうことになる。役所に届けるのが忍びない夫人は探検家協会に調べてもらうが、該当する探検家は存在しないと言われる。
一方、珍獣を剝製にするのを生きがいとしている博物館のニコール・キッドマンはパディントン捕獲に乗り出すも失敗。しかし、探検家協会から盗み出したフィルムで判明した探検家の名前を電話帳に当たりそれらしき家を訪問することにしたパディントンは、飛んで火にいる夏の虫、何とニコールはその探検家の娘だったのである。
すっかりパディントンが好きになったブラウン氏は、事態を知り、一家を挙げてクマさん救出に向かう。
上品な僕だから、「テッド」より断然こちらを買うが、退屈させないだけの面白さがあるとは思う一方、酸いも甘いも知った大人が見るには些か刺激が足りないのも事実。まあ、大人が喜ぶように解釈すれば、このお話が移民問題のメタファーであるのは間違いないのだが、その程度のことで必要以上に評価するような大人でもまた困る。
昨日の「ドラゴン・ブレイド」ではローマ軍が猛禽類に襲われたが、次の日にはニコールが鳩にやられるとは。笑えました。
この記事へのコメント
>クマの養老院
良いですねえ、こういうの。
>移民との共存
その辺りを直球的に扱わなかったのが、英国映画らしい趣味の良さですね。アメリカ映画ならもっと露骨に見せたでしょう。
>近衛兵
この場面は可笑しかった。
さすが「ヘルプ!」でビートルズをバッキンガム宮殿に入れてティーバッグを飲ませるお国柄。