映画評「デッドプール」
☆☆★(5点/10点満点中)
2016年アメリカ映画 監督ティム・ミラー
ネタバレあり
多少変わり種とは言え、またまたマーヴェル・コミックス。げっぷが出ますな。
赤いコスチュームで全身を覆う男デッドプールことウェイド・ウィルソン(ライアン・レイノルズ)が、仇と付け狙う科学者エイジャックスことフランシス(エド・スクライン)を仕留めるべく、道路上でチャンチャンバラバラを繰り広げ、遂にやっつける時が訪れる。
その間に何故軍人上がりのウェイドが超人的な男になり、フランシスを追うようになったかが説明される。
美人モリーナ・バッカリンと恋に落ちて結婚を決めた途端に末期がんと判明、そこへリクルートが現れて癌を治して超人にすると言われ、その施術をした結果全身が爛れたようになってしまう。その為のコスチュームで、施術をしたのがフランシスという次第。
彼が超人になった施術と仇が直線的に繋がっている単純な図式なお話で、為にマーヴェルの映画化としては短い108分という長さになっているが、細かな楽屋落ちのネタを繰り出す完全コメディー仕立てで、このお話の結構自体がスーパー・ヒーローもののパロディーだろう。
楽屋落ちの中でレイノルズの名前が出てきたリ、彼が演じたグリーン・ランタンを揶揄したり、画面に向って主人公が話す【第4の壁を破る】場面でその【第4の壁】を台詞にするなど、メタフィクション的な作りが面白いが、小ネタに走りすぎてシチュエーションの面白味は案外に薄い。
勿論マーヴェル映画だから、コメディーとは言えどもアクションは本格的。しかし、底流にあるのが悲劇性である為、世間で言われるほど気勢が上がらず、同時に、げっぷが出るほど公開されるマーヴェル映画でアクションに言及するのももはや芸がない感じがするので、実は映画批評的な角度からは殆ど観ていなかった。
極端にショットが細切れだったり画面が揺れれば気になったはずだが、そういう印象は残っていない。本作をデビュー作とするティム・ミラー監督としては無難に処理していたのではないか。かなり無気力な鑑賞の仕方になったのも余りにマーヴェル映画が多すぎるからである。
ジーナ・カラーノ、最近よく出ますな。すっかり女優になったらしい。
2016年アメリカ映画 監督ティム・ミラー
ネタバレあり
多少変わり種とは言え、またまたマーヴェル・コミックス。げっぷが出ますな。
赤いコスチュームで全身を覆う男デッドプールことウェイド・ウィルソン(ライアン・レイノルズ)が、仇と付け狙う科学者エイジャックスことフランシス(エド・スクライン)を仕留めるべく、道路上でチャンチャンバラバラを繰り広げ、遂にやっつける時が訪れる。
その間に何故軍人上がりのウェイドが超人的な男になり、フランシスを追うようになったかが説明される。
美人モリーナ・バッカリンと恋に落ちて結婚を決めた途端に末期がんと判明、そこへリクルートが現れて癌を治して超人にすると言われ、その施術をした結果全身が爛れたようになってしまう。その為のコスチュームで、施術をしたのがフランシスという次第。
彼が超人になった施術と仇が直線的に繋がっている単純な図式なお話で、為にマーヴェルの映画化としては短い108分という長さになっているが、細かな楽屋落ちのネタを繰り出す完全コメディー仕立てで、このお話の結構自体がスーパー・ヒーローもののパロディーだろう。
楽屋落ちの中でレイノルズの名前が出てきたリ、彼が演じたグリーン・ランタンを揶揄したり、画面に向って主人公が話す【第4の壁を破る】場面でその【第4の壁】を台詞にするなど、メタフィクション的な作りが面白いが、小ネタに走りすぎてシチュエーションの面白味は案外に薄い。
勿論マーヴェル映画だから、コメディーとは言えどもアクションは本格的。しかし、底流にあるのが悲劇性である為、世間で言われるほど気勢が上がらず、同時に、げっぷが出るほど公開されるマーヴェル映画でアクションに言及するのももはや芸がない感じがするので、実は映画批評的な角度からは殆ど観ていなかった。
極端にショットが細切れだったり画面が揺れれば気になったはずだが、そういう印象は残っていない。本作をデビュー作とするティム・ミラー監督としては無難に処理していたのではないか。かなり無気力な鑑賞の仕方になったのも余りにマーヴェル映画が多すぎるからである。
ジーナ・カラーノ、最近よく出ますな。すっかり女優になったらしい。
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