映画評「ロード・オブ・ドッグタウン」

☆☆(4点/10点満点中)
2005年アメリカ=ドイツ合作映画 監督キャサリン・ハードウィック
ネタバレあり

1970年代半ばスケートボードを世界的なスポーツにしたZ-BOYSという若者たちの実話の映画化で、それなりに好評のアメリカ以上に日本での評価が高いが、僕にはまるで面白くなかった。監督は「トワイライト~初恋~」(2008年)のキャサリン・ハードウィックで、ドキュメンタリー・タッチに良い感覚を見せ、映画的にかの作品より認めたいものがある反面、お話の進め方は粗い。

面白くない第一の理由は、僕が個人的に所謂スケボーに全く興味がないことである。個人的なことはともかく、僕のような門外漢の興味が湧くような工夫がされていない。やっている連中が粗暴でチンピラに等しく、青春映画としての爽やかさがないのも問題で、逆にもう少し爽やかな青春像を見せることが興味を湧かせる工夫とはなり得た。実際と違って綺麗事になってしまうのが、それはそれで問題であるが。

出てくる連中が一様に金髪の長髪(ロン毛)で区別しにくいのもまずい。十代のメンバーを集めてチームを結成する年上のスキップ(ヒース・ロジャー)も同じような為、顔をよく判別しながら見る労力が必要で、それがスムーズな鑑賞を邪魔する。

余り良い作品がないにしてもサーフィン映画には波というスペクタクル性があるが、スケボーではそれが期待できない。従って、スケボー好きの方にのみお勧め。

カタカナで書くと「ロード」は"road"と思われる方が多いだろうが、"lord"のほう。実際には複数で、Z-BOYSの重要メンバー3人を崇め高めたものである。

ブログを始めた年に作られた映画。若い人には大昔かもしれないが、年寄りにはついこの間だ。

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