映画評「逢びき」(1945年版)
☆☆☆☆☆(10点/10点満点中)
1945年イギリス映画 監督デーヴィッド・リーン
ネタバレあり
去る1月に観た「キャロル」にこの「逢びき」のムードがあるのには気づいていたが、今回再鑑賞(多分3回目)するまで、これほどそっくりとは思わなかった。文化を理解しない人が安易に使う軽蔑的表現である「パクリ」と言って間違いないが、オリジナルに対する敬意の感じられる素晴らしい拝借(僕はこの言葉を使う)であった。
特に、話し合っている二人の間に第三者が入って来る同じ場面を終盤に少しアングルを変えて見せることで「邪魔者が入った」印象を強める構成が、そっくりである。本作では、これを見せるために回想形式にしたとも言えるし、回想形式を生かす至上の見せ方だったとも言える。
それをさらに生かしているのが彼女の内面モノローグである。その辺りを僕が私淑している双葉十三郎先生が誠にうまく語っている。この作品全体の感想が僕と殆ど同じ、というより、元来映画への考えが近かった僕が先生の見方を徹底的に研究した結果そういうことになった。以下、お読みいただきながら、「オカピーの野郎、双葉先生のパクりをしている」と言われないように、事前に申しておきます(笑)。
師匠は「映画は、客観的な描写により登場人物の心理を見せるべきだから、モノローグによる説明は卑怯であり、嫌いである」としながら、「本作は、それを徹底したことにより、却って成功した」と仰る。全くその通りと思う。具体的には「(モノローグにより)一人称のフレームに整えたから」と言う。この辺の表現は、調子が良い時ではないと、僕にはできない(笑)。
話変わって、昨今、恐らく保守の間で不倫が大騒ぎされるようになった。芸能人は干され、政治家は必要以上に厳しく糾弾される(政治家は日本では元来そうであったが)。不倫する登場人物に関して「共感できない」などと言って、それ故に映画にまで厳しい評価を下す人もいる。
しかし、実社会についてはともかく(一概に悪徳と言えないケースも多いとは思いつつ)、映画を観る人がこれでは困る。
ドラマ映画は人間の心理を描くものである。そして人間は誰でも色々と問題を抱えるものである。不倫映画を見てけなして良い(良くないかもしれないが)主人公は色情狂だけである。しかし、色情狂が主人公では心理の綾などないからドラマではなくただのハードコア・ポルノになってしまう。
不倫をテーマにしたドラマは登場人物が平凡であればあるほど良い。何故なら、彼等は「不倫が良くないこと」という常識を持ちながら、相手を恋しく思うことに対してジレンマを覚えるからである。そこに面白味があり、そして平凡な人物こそ現実味を与える。
この作品でシリア・ジョンスンが演じたヒロインなど正に平凡を絵に描いたような人物であるし、演じた彼女自身は地味な舞台女優である。相手のトレヴァー・ハワードも似たようなもの。僕は観ながらそう考え、鑑賞後に師匠の文章を読んだら全く同じ趣旨のことを書かれていた。僕はもう爺だが、子供のように嬉しかったですな。
師匠は、これに加えて、ラフマニノフのピアノ協奏曲について論じている。場面によって巧みにアレンジしていると仰る。僕は、別れが近くなって二人が接吻し始めたところで、煙を吐きながら移動する汽車をカットインし、また元に戻って接吻を終えた二人を捉えるカット割りに感心した。この辺りのセンシティヴな場面の扱いは、さすがに巨匠中の巨匠、ご贔屓デーヴィッド・リーンの感を強くする。
ソフィア・ローレン主演のリメイクはちとムードが足りなかったですな。
1945年イギリス映画 監督デーヴィッド・リーン
ネタバレあり
去る1月に観た「キャロル」にこの「逢びき」のムードがあるのには気づいていたが、今回再鑑賞(多分3回目)するまで、これほどそっくりとは思わなかった。文化を理解しない人が安易に使う軽蔑的表現である「パクリ」と言って間違いないが、オリジナルに対する敬意の感じられる素晴らしい拝借(僕はこの言葉を使う)であった。
特に、話し合っている二人の間に第三者が入って来る同じ場面を終盤に少しアングルを変えて見せることで「邪魔者が入った」印象を強める構成が、そっくりである。本作では、これを見せるために回想形式にしたとも言えるし、回想形式を生かす至上の見せ方だったとも言える。
それをさらに生かしているのが彼女の内面モノローグである。その辺りを僕が私淑している双葉十三郎先生が誠にうまく語っている。この作品全体の感想が僕と殆ど同じ、というより、元来映画への考えが近かった僕が先生の見方を徹底的に研究した結果そういうことになった。以下、お読みいただきながら、「オカピーの野郎、双葉先生のパクりをしている」と言われないように、事前に申しておきます(笑)。
師匠は「映画は、客観的な描写により登場人物の心理を見せるべきだから、モノローグによる説明は卑怯であり、嫌いである」としながら、「本作は、それを徹底したことにより、却って成功した」と仰る。全くその通りと思う。具体的には「(モノローグにより)一人称のフレームに整えたから」と言う。この辺の表現は、調子が良い時ではないと、僕にはできない(笑)。
話変わって、昨今、恐らく保守の間で不倫が大騒ぎされるようになった。芸能人は干され、政治家は必要以上に厳しく糾弾される(政治家は日本では元来そうであったが)。不倫する登場人物に関して「共感できない」などと言って、それ故に映画にまで厳しい評価を下す人もいる。
しかし、実社会についてはともかく(一概に悪徳と言えないケースも多いとは思いつつ)、映画を観る人がこれでは困る。
ドラマ映画は人間の心理を描くものである。そして人間は誰でも色々と問題を抱えるものである。不倫映画を見てけなして良い(良くないかもしれないが)主人公は色情狂だけである。しかし、色情狂が主人公では心理の綾などないからドラマではなくただのハードコア・ポルノになってしまう。
不倫をテーマにしたドラマは登場人物が平凡であればあるほど良い。何故なら、彼等は「不倫が良くないこと」という常識を持ちながら、相手を恋しく思うことに対してジレンマを覚えるからである。そこに面白味があり、そして平凡な人物こそ現実味を与える。
この作品でシリア・ジョンスンが演じたヒロインなど正に平凡を絵に描いたような人物であるし、演じた彼女自身は地味な舞台女優である。相手のトレヴァー・ハワードも似たようなもの。僕は観ながらそう考え、鑑賞後に師匠の文章を読んだら全く同じ趣旨のことを書かれていた。僕はもう爺だが、子供のように嬉しかったですな。
師匠は、これに加えて、ラフマニノフのピアノ協奏曲について論じている。場面によって巧みにアレンジしていると仰る。僕は、別れが近くなって二人が接吻し始めたところで、煙を吐きながら移動する汽車をカットインし、また元に戻って接吻を終えた二人を捉えるカット割りに感心した。この辺りのセンシティヴな場面の扱いは、さすがに巨匠中の巨匠、ご贔屓デーヴィッド・リーンの感を強くする。
ソフィア・ローレン主演のリメイクはちとムードが足りなかったですな。
この記事へのコメント
シリア・ジョンスンが演じたヒロインがすばらしい。そして、この劇では顔見知りのおばさんたちが主人公にとってはわらわら湧いて出るクリーチャーみたいな存在になってしまいますね。あと、ヒロインのご主人が良い人過ぎるくらい良い夫でした。
>NHK教育の世界名画劇場
僕も初回はそうだと思います。
二回目はNHK-BS2ですね(今回もBS2がなくなる寸前に撮ったものですが)。
>「アラビアのロレンス」
確かに、冒頭と幕切れが呼応していますね。
>クリーチャー
本人も内面モノローグで言っていますが、今の若い人なら「うざい」と言うところでしょうね^^
>良い人過ぎるくらい良い夫
敢えて触れませんでしたが、そうなんです。
全てを知っていて、受容しているんですね。ちと真似ができません!
良い映画は、そんなおまけまで作ってくれて、映画ファンには嬉しい限りです。
>何故なら、彼等は「不倫が良くないこと」という常識を持ちながら・・・。そこに面白味があり、そして平凡な人物こそ現実味を与える。
モノローグ形式が心理映画のようなムードを演出してましたね。
古今東西の名作と言われる文学の多くにも不倫を扱っているのがありますが、映画でいえばコレ抜きでは語れないですね。
>「アパートの鍵貸します」
素敵なおまけですね。
喜劇とはいえ、庶民の哀歓がよく感じられる秀作でした。
>心理映画
欧州の書簡体恋愛心理小説は殆ど不倫が絡んでいますし、欧州の伝統なのかもしれませんね。
遊びの不倫はけしからんと思いますが、不倫映画に秀作が多いのは、やはりそれが人間性の解りやすい発露だからと思います。
その中でも格調高い本作が作られた頃は不貞という言葉だったと思いますが。同じくリーンの「ライアンの娘」も言わば不倫がテーマで、僕の胸をゆすぶったものです。
タモリと所さんの番組。恋愛映画の名場面を集めた番組。
二人の別れの場面で、お喋りなオバサンが邪魔をして台無しにする
ああ言う事って結構あると思います。
それから随分過ぎてから、この映画を見ました。やはり名画でした
>カトリーヌ・ドヌーヴ
美人姉妹は、どちらかが幸せか?不幸か?結構偏ると言う説があります
>キャサリン・ロス
「卒業」かな?
>人間は振り子のような行動をする
ビートたけしさんの振り子の理論を思い出します
>タモリと所さんの番組
タモリと恋愛映画という組み合わせは珍しい?
20年近く前「船は好きだけどロマンスは苦手だから、「タイタニック」は観ようかどうか迷う」と仰っていましたので。
>カトリーヌ・ドヌーヴ
姉さんは交通事故で死んでしまいましたからね。
その分と言っては何ですが、妹は現在も活躍、大分お太りになりましたが、貫禄十分。
>キャサリン・ロス
プラス「明日に向って撃て!」ですね。
この二作がタッグになって彼女は長いこと人気を保った。それ以降大した作品がなく日本で公開されなくても、よく「スクリーン」の表紙を飾っていましたよ。有難きものはファンなり。
>ビートたけしさんの振り子の理論
昨年の春に急死した床屋のおばさんが「今の若い人はねえ・・・」などと仰るから、「社会が余りダメになりすぎたら、いつかは元に戻そうとする力が発揮される。捨てたものではないですよ」などと言ったのを思い出します。
現在国家主義が強くなっているのも、世界的なポリティカル・コレクトネスの反動みたいなもの。日本の国家主義者が「日本人(の一部)が現在日本を貶めるようなこと(慰安婦問題や沖縄の反基地運動など)をしているのは、GHQの政策の後遺症による」などと言っているのは大嘘で、世界的な流れに沿っているに過ぎない。その反動が現在出てきたわけですが、これが全国的かつ全世界的な潮流にまでなるとは今のところ僕は思っていません。逆に日本が戦前レベルまで戻ったら、多分経済でも惨めな結果になると思いますよ。
日本のためには来年の総裁選で安倍氏が負けた方が良いと思います。しかし、「空気が読めない」ことが問題になるように、隠れ全体主義者の多い日本人は、安倍氏の全体主義的言動を気持ちよく受け止めてしまいかねないので、怖いですね。
特別ゲストは上村香子さんでした。
>大分お太りになりましたが、貫禄十分。
大御所です!
>有難きものはファンなり
大ヒット作が2本あるだけでも凄いかも?
>「社会が余りダメになりすぎたら、いつかは元に戻そうとする力が発揮される。捨てたものではないですよ」
そうあって欲しいです
>来年の総裁選で安倍氏が負けた方が良い
後釜は?
>上村香子さん
浜畑賢吉氏の奥さんかあ。名前はきちんと知らなかったなあ。^^
>大御所
カトリーヌ・ドヌーヴが太ったと言えば、松坂慶子をいつも思い出します。
慶子さんは、細い頃は冷たい印象がありましたが、太ってすっかり温かい印象に変わりましたねえ。
>後釜は?
自民党なら、石破氏くらいしかいませんねえ。
一般国民だけでなく、自民党にも核武装に拒否反応を示す人が多いと思いますが、ただ一人「核武装の論議が必要」と仰っていますから。
核の恐ろしさは理解しつつ、日本が脱従米を果たすには核武装が必要かもしれないと最近は思っています。核武装を言う人が好戦的などということはないはず。
しかし、自民党で人気のない人だから、現実的には無理でしょうね。
つまり、産経新聞やネトウヨといった全体主義者が意気消沈するような人になってもらいたいが、そうは問屋が卸さない感じです。
同じく全体主義者でありますが、小池百合子氏が「排除する(これを聞いて全体主義者と確信しました)」と言わず、自ら選挙に出ていれば、与野党逆転とまでは行かないまでも、この状況は確実に変わっていました。千載一遇のチャンスだったのに勿体ないことをしましたよね。最悪あと4年間も全体主義的な気分を味わうのかと思うと憂鬱ですよ。
年を取ってから品のある女優さんになりました
>ただ一人「核武装の論議が必要」
その方が北朝鮮に舐められないかな?オカピー教授。教えて下さい
>しかし、自民党で人気のない人だから
あの外見や喋り方でしょうか?
>最悪あと4年間も全体主義的な気分
その間に法律も変わる事でしょう。
>1945年イギリス映画
この映画を見て思ったのは、カフェに美味しそうなケーキが置いてある。
昭和20年です。
「欲しがりません。勝つまでは。」の国とは物資その他で大きな違いがあり過ぎました
>その方が北朝鮮に舐められないかな?
北朝鮮が「下手に手を出せない」と思うのは確かでしょうね。
それ以上に中国に対して効果があるでしょう。アメリカと安保関係を結んでいなければ、沖縄だって自分の領土にしかねません。
だから、ネトウヨたちが中国に資するとして、沖縄で基地反対運動をしている人に“反日”などと罵詈雑言を放つわけです。基地反対運動をしている人々の中に中国人や韓国・朝鮮系の人がいるのは事実らしいですが、反対運動している人の大半はもっと単純なこと、沖縄の環境を良くすることを求めているだけでしょう。事故・事件があった現場が治外法権になってしまう地位協定も出鱈目ですし。
憲法9条がある以上、アメリカに頼らざるを得ないのは事実ですが、真に独立した際には、隣に核を持っている(それも野心満々な)国が三か国もある以上、それに拮抗する力を持つべきと考えるのは常識。
実際には、戦後の日本の憲法・教育が素晴らしかった(皮肉でも何でもありません)ため理想主義・平和主義の人が多いですが、北朝鮮があれですから、もはや現実的ではないです。現政権はその脅威を強調しすぎですが。
>あの外見や喋り方でしょうか?
それもあるかもしれませんが、政治スタンスでしょう。タカ派ですが、案外全体主義者ではない感じがします。個人主義者なら断然応援しますが、デモを「一種のテロ」と言った人ですから微妙。
小泉進次郎氏がもう10年がとこ年配であれば、面白い。実際安倍氏にも勝てるでしょう。
>「欲しがりません。勝つまでは。」
「トラ!トラ!トラ!」を観た時、アメリカ側に冷蔵庫が出てくるのを見て、「こりゃ、あかんわ」と素直に思いましたね。冷蔵庫は、日本では昭和30年代~40年代高度成長期の“三種の神器”ですからTT
日本全体がそれほど驚かなくなりました
>沖縄の環境を良くすることを求めているだけ
そう言う事なんですか・・・
>現政権はその脅威を強調しすぎですが。
強調して、その後は・・・
>タカ派ですが、案外全体主義者ではない感じ
微妙です。
>アメリカ側に冷蔵庫
それと女性の服装。
少なくともモンペではありませぬ
>そう言う事なんですか・・・
僕がそう思っているだけなんですが、確かなのはネトウヨが、限られた事実を根拠にデマを多く広めているということですね。
基地がもたらす沖縄の収入は約5%にすぎないのに5割などと言っている。
左翼も右翼も嘘をつくのですが、どちらかと言えば左翼が不都合な部分を隠すのに対し、右翼は事実と全く違うことを捏造することが多い。どちらが悪質かと言えば勿論捏造の方。
しかし、現在では左右ではなく、上下即ち全体主義か個人主義かで分けるべきでしょう。
その意味では、現在の自民党や共産党・社民党は全体主義的なので、僕はアンチです。共産党などが目指していること自体(権利・自由の保持・獲得)は個人主義的ですが、少なくとも共産主義国は全体主義国家ばかり。
>強調して、その後は・・・
自衛隊の存在感を増させ、武器を買い込み、安保を強化し、改憲まで持っていくことでしょうね(その後というより既に進行中。先日の「朝まで生テレビ」を見ても、そんな印象を覚えます)。
それでも、彼らは核武装は言えない。現状では、日本が核を持つことに反対のアメリカに従うしかないから。これのどこが脱戦後レジーム? ゆっくりと米独くらいの対等の関係には持っていきたいですよね。
>微妙です。
どうもすみません。勇み足でした(笑)
しかし、石破氏は、徴兵制には反対していますし、歴史認識では、自虐史観派もそれに反対する立場についても極端すぎると批判しています。これには全く同感です。
>モンペ
あははは。
しかし、モンペは機能的なのだそうですよ^^
日本人の服で、見かけはダサいけど機能的な物って結構あるんでしょうね
>石破氏は、徴兵制には反対
やはり志願制?
>少なくとも共産主義国は全体主義国家ばかり。
何だか、裏の裏は表みたいな感じです
>日本が核を持つことに反対のアメリカ
ジャイアンがスネ夫に「あまり威張るんじゃねえぞ!」みたいな・・・
>かけはダサいけど機能的な物
ベニシア・スタンリー=スミスという英国の女性が日本に住み着いて(ドキュメンタリー映画にもなりました)曰く、「今の日本で、もんぺをはいているのは私くらいなものね」と。確か彼女がもんぺを勧めていたように思います。
>志願制?
強制は良くないという思いがあると同時に、「現在の武器は専門家でないと扱えないので、徴兵制は意味をなさない」という観念が強いようですね。
これに関しては少し異論があって、大きな戦争では兵站すなわち物資の輸送や食糧の準備や賄いなどの人数の方が多く必要とされます。しかし、「少し」に留まるのはかつてのように現地へ行ってドンパチというよりは、ミサイルなど「いながら攻撃」が多くなると思っているから。むしろ中くらいの戦争の方が大規模の兵站が必要かもしれないですね。
>裏の裏
現実には共産主義の国はまだ存在せず、共産主義を目指している社会主義国家という位置づけで、共産主義を実現するまでは国民のコントロールが必要という口実があるのでしょうが。
>ジャイアンがスネ夫に「あまり威張るんじゃねえぞ!」みたいな・・・
そんなところでしょう。日本はスネ夫か。言い得て妙!
国際連合(正確に訳すと、連合国)の常任理事国は自分たち以外の国が核を持つことには反対。彼らは「我々は理性的だから大丈夫」という考えを持っているのでしょう。実際には、自分の国のことしか考えていないトランプが大統領をしている米国、自分の国以上に自分のことしか考えていない習近平が主席に君臨する中国。どちらも理性的とは言えない感じがしますね。
誰でもそう言う願望を持っているから
>「我々は理性的だから大丈夫」
アメリカがやった数々の事は理性的なんですか?いやいや。違いますね
>現実には共産主義の国はまだ存在せず
旧ソ連さえも?
>兵站
この言葉、特に站と言う漢字を初めて知りました。勉強になります
>確か彼女がもんぺを勧めていた
デニム。これも便利
>誰でもそう言う願望を持っているから?
平凡な人は、意図的にそうした関係に入ることはないであろうし、平凡であるが故に常識的な倫理観にとらわれ、苦悩し、そこに人間の人間たる所以が見出されるからです。郷ひろみがかつて歌ったように「不倫したい」人はそうした倫理観が希薄な可能性があり、冒険映画かポルノにはなっても人間劇にはならない。色情狂なら文字通りポルノにしかならない。これでは人間を見るのにはつまらないということです。
>アメリカがやった数々の事は理性的なんですか?
「北朝鮮よりは」というのか彼らの解釈でしょうねえ。
現に、トランプが今度はエルサレムをイスラエルの首都と認定したことなど、当のイスラエルすら実は有り難迷惑に思っているくらいで、中近東、場合によっては世界的な紛争に発展する可能性すらあるわけで、理性的とは全く言えませんね。娘婿を含めたアメリカ国内のユダヤ人の歓心を買いたいだけ。
>旧ソ連さえも?
ソ連はソ連式社会主義と言われていますね。
日本や欧州なども、民主的社会主義と言うか、社会民主主義と言うか、19世紀の観念で言えば社会主義ですよ。アメリカはそこまで行っていない。
共産主義というのは最終的には国を無くすのが目的ですから、あのような全体主義の国家体制であること自体が共産主義と矛盾するわけですね。しかし、厳密には、国がないということは全世界がそうならないといけない。これはなかなか難しい。
>兵站
学生時代、logisticsという英単語の意味を調べていくうちに遭遇しました。戦争絡みの小説でもたまに出てきます。
そうなんですか・・・やっぱりトランプが大統領にならない方が良かったのでしょうか?それと共和党と民主党の政権が代わる代わると言うのは?
>あのような全体主義の国家体制であること自体が共産主義と矛盾する
難しいですね・・・どうすればいいのでしょうか?
>そこに人間の人間たる所以が見出される
人間そのものが矛盾かも?
>12月7日のクローズアップ現代
やはりジョン・レノンが世界に与えた影響は凄かった
「平和を我等に」は「イマジン」と同様、すごい影響力です
全米ヒットチャートで1位になったかどうかなんて事は全く関係ありません
>トランプが大統領にならない方が良かったのでしょうか?
世界の平和と安定のためには、そうでしょうね。
>共和党と民主党の政権が代わる代わると言うのは?
これは良いですね。
行きすぎると政権が変わり、振り子のように極端な政策が押さえられる。
日本もそれを狙い、その為に小選挙区制を導入しましたが、結果的には極端になりすぎて全然だめでした。自民党は小選挙区制のほうが政権維持に都合が良いと思っているでしょうから、変える気はないでしょう。やれやれ(しばらく前から僕は、中選挙区制に戻すか、完全なる比例代表にしろ、と申しております)。
>共産主義
現在、民主主義度が一番高い欧州では、国境線は緩やかになっていて、共産主義が目指した物に一番近い(通貨は共通、移民はかなり自由、その他)と思います。本来の共産主義とは全然違いますが、EUの完成度をもう少しあげたもの、人間の欲望を考えると、理想的にして限界ではないでしょうか。
人間には欲望があるので、マルクスらが考えたような共産主義は無理でしょうね。
現在共産主義国という場合は、共産主義を目指す国という意味だと思っていれば良いと思いますよ。
>人間そのものが矛盾かも?
矛盾だらけですよね。
>ジョン・レノン
ありゃあ、知りませんでした。そんな放送がありましたか。
内容は解りませんが、ビートルズ時代から色々な部分で偉大でしたね。アメリカでの公演で、人種の隔てる仕切りを取り外させたのは凄いことですよ。
アメリカ当局は、ジョンが平和主義者であることを亡くなる直前まで理解しませんでしたが。