映画評「宇宙からのメッセージ」

☆☆(4点/10点満点中)
1978年日本映画 監督・深作欣二
ネタバレあり

「スター・ウォーズ」(1977年)公開前に東映で為された便乗企画。同様にして東宝が作った「惑星大戦争」よりは破天荒であるが故に楽しめるし、地球人が絡んではいても異星人同士の争いというテーマを踏襲しているから「スター・ウォーズ」の気分はこちらのほうが遥かにある。

地球人の宇宙暴走族フィリップ・カズノフと真田広之、チンピラ岡部正純、社長令嬢ペギー・リー・ブレナンが宇宙ボタルと取ろうと遊泳するうちに宇宙難破船を発見する。中にはガバナス帝国に侵略され丸ごと大要塞に改造されてしまった惑星ジルーシアの大酋長の孫娘・志穂美悦子と従者・佐藤允がいて、救い手を求める旅の途上だと告げられる。この4人は救い手の印であるリアベの実を持っている。船内にはさらにもう一つ実を持っている地球連邦の元将軍ヴィック・モローがいる。彼らはさらにガバナスの正統王子でクーデターにより王権を簒奪された千葉真一を5番目の救い手として迎え、ジルーシアの大酋長・織本順吉から惑星ごと爆破する案を提示され、最終的に8名となる救い手がこれを実行する。

序盤のうちから「南総里見八犬伝」のスペース・オペラ版と解るのがご愛敬で、監督が5年後に真田広之、千葉真一、志穂美悦子出演で本物の「里見八犬伝」を作る深作欣二なのだから愉快と言えましょう。

発想は安易ながらお話は存外がっちりしている。宇宙人は顔にドーランを付けている程度で邦画の例に洩れず安っぽいが、小型艇が飛行する場面は「スター・ウォーズ」にそれなりに接近するものがあり、SFXが得意であるはずの東宝による「惑星大戦争」より健闘していると言って良いのではないか。

古典を原文で読むのをポリシーとしている僕も「南総里見八犬伝」は余りに長いので現代語訳のみで誤魔化そうと思っている。それでもまだ読めない。

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  • 宇宙からのメッセージ

    Excerpt: 200万光年の彼方、アンドロメダ星雲の惑星ジルーシアから、奇跡の願いをこめて放たれた8つの「リベリアの実」をうけて、8人の勇者は立ち上がった。 Weblog: 象のロケット racked: 2018-12-27 21:11