映画評「十二人の怒れる男」
☆☆☆☆☆(10点/10点満点中)
1957年アメリカ映画 監督シドニー・ルメット
ネタバレあり
昨年末と本年年初に本作のフォーマットを利用若しくはパロディー化した邦画二本を見た。リンクしようと思ったら、ロシア映画版「12人の怒れる男」(2007年)は出て来たが、本作はなかった。これはまずいと思ってライブラリーから出し、やっと再鑑賞に至る。厳密には20世紀のうちに恐らく2度、2002年か2003年に一度観ているので、今回は恐らく都合4度目と思う。
余りによく知られた物語なので、今更記すまでもないが、例によって簡単に。
18歳の少年が暴力的な実父を殺すという事件の裁判の弁論が終り、12人の陪審員たちの審議が始まる。
メンバーは、進行役を仰せつかるマーティン・バルサム、ヘンリー・フォンダ、リー・J・コッブ、E・G・マーシャル、ジョゼフ・スウィーニー、ジャック・ウォーデン、エド・ベグリー、ジャック・クラグマン、ジョージ・ヴェスコヴェック、ロバート・ウェバー、ジョン・フィードラー、エドワード・ビンズ。
証人二人の証言を聞いて11人は文句なしの有罪とするが、一人フォンダのみがあやふやな証言と証拠のみで少年の運命を決めて良いものかと疑問を呈し、無罪とする。彼が証言や証拠の問題点を色々とあげつらうちに無罪派が次第に増えていく。最高齢スウィーニーの発言した中年女性の近視説に転向する人が続出、遂にコッブ一人が有罪派となる。しかし、彼とて突きつけられた反証に折れるしかなく、かくして多くのメンバーは気分良く裁判所を後にするのである。
ほぼ全員が有罪(もしくは賛成)の中ただ一人無罪(若しくは反対)から始まり他のメンバーが転向していくという討論劇のフォーマットを確立した作品であろう。本作のウォーデンのように(他人には)くだらない理由で早く帰りたがる人がいるのも定石となっている。
(フォンダのように)人が人を裁くという難しい行為に真摯な態度で臨む人を見せることによって人間劇としての感銘がもたらされるのだが、それだけで良い映画になるわけもなく、討論の間に現れる個々の人間性や出自の問題を考えさせる面白さと緊密度の高さが、男優たちの優れた演技により維持されるのが、映画的に卓越した作品である所以。
余り指摘する人がいないところで、僕が象徴として注目するのが天候である。始まった頃の真夏の暑さは議論の熱を予想させ、次第に激しくなる大雨は議論の混沌、そして雨上がりは議論が終った爽快な気分を表していると思う。そのすがすがしい解放感は、閉鎖された部屋から出た広々とした外部の描写によく表されてい、この辺り映画的に非常に素晴らしい。甚だ演劇的であるとしてごく一部に評価しない人もいるが、カメラワークは適切であるし、この天候の扱いだけでもそんなことはないとお解りになりましょう。
やはり法廷もののベスト1という僕の印象は変わらない。
くだらない理由と言えば、今年当家が隣保班班長なのだが、オリンピック期間中は何事もないことを祈っている。オリンピック狂の僕が日本で体験できる最後の夏季五輪。ネットを含めて全てを見たい僕には録画は意味を成さない。それを言ったら家人の顰蹙を買った。敢えて自虐的に言えば、僕は野球の試合が見たいウォーデンと同じなのである。
1957年アメリカ映画 監督シドニー・ルメット
ネタバレあり
昨年末と本年年初に本作のフォーマットを利用若しくはパロディー化した邦画二本を見た。リンクしようと思ったら、ロシア映画版「12人の怒れる男」(2007年)は出て来たが、本作はなかった。これはまずいと思ってライブラリーから出し、やっと再鑑賞に至る。厳密には20世紀のうちに恐らく2度、2002年か2003年に一度観ているので、今回は恐らく都合4度目と思う。
余りによく知られた物語なので、今更記すまでもないが、例によって簡単に。
18歳の少年が暴力的な実父を殺すという事件の裁判の弁論が終り、12人の陪審員たちの審議が始まる。
メンバーは、進行役を仰せつかるマーティン・バルサム、ヘンリー・フォンダ、リー・J・コッブ、E・G・マーシャル、ジョゼフ・スウィーニー、ジャック・ウォーデン、エド・ベグリー、ジャック・クラグマン、ジョージ・ヴェスコヴェック、ロバート・ウェバー、ジョン・フィードラー、エドワード・ビンズ。
証人二人の証言を聞いて11人は文句なしの有罪とするが、一人フォンダのみがあやふやな証言と証拠のみで少年の運命を決めて良いものかと疑問を呈し、無罪とする。彼が証言や証拠の問題点を色々とあげつらうちに無罪派が次第に増えていく。最高齢スウィーニーの発言した中年女性の近視説に転向する人が続出、遂にコッブ一人が有罪派となる。しかし、彼とて突きつけられた反証に折れるしかなく、かくして多くのメンバーは気分良く裁判所を後にするのである。
ほぼ全員が有罪(もしくは賛成)の中ただ一人無罪(若しくは反対)から始まり他のメンバーが転向していくという討論劇のフォーマットを確立した作品であろう。本作のウォーデンのように(他人には)くだらない理由で早く帰りたがる人がいるのも定石となっている。
(フォンダのように)人が人を裁くという難しい行為に真摯な態度で臨む人を見せることによって人間劇としての感銘がもたらされるのだが、それだけで良い映画になるわけもなく、討論の間に現れる個々の人間性や出自の問題を考えさせる面白さと緊密度の高さが、男優たちの優れた演技により維持されるのが、映画的に卓越した作品である所以。
余り指摘する人がいないところで、僕が象徴として注目するのが天候である。始まった頃の真夏の暑さは議論の熱を予想させ、次第に激しくなる大雨は議論の混沌、そして雨上がりは議論が終った爽快な気分を表していると思う。そのすがすがしい解放感は、閉鎖された部屋から出た広々とした外部の描写によく表されてい、この辺り映画的に非常に素晴らしい。甚だ演劇的であるとしてごく一部に評価しない人もいるが、カメラワークは適切であるし、この天候の扱いだけでもそんなことはないとお解りになりましょう。
やはり法廷もののベスト1という僕の印象は変わらない。
くだらない理由と言えば、今年当家が隣保班班長なのだが、オリンピック期間中は何事もないことを祈っている。オリンピック狂の僕が日本で体験できる最後の夏季五輪。ネットを含めて全てを見たい僕には録画は意味を成さない。それを言ったら家人の顰蹙を買った。敢えて自虐的に言えば、僕は野球の試合が見たいウォーデンと同じなのである。
この記事へのコメント
なんと13年前!!
>余り指摘する人がいない
夏の熱い夜というムードがイライラを誘うという感じは分かりますが、雨や雨上がりについてはその影響をスルーしているかもしれませんね。多分仰るような効果はあったでしょう。流石!
>オリンピック
開催時期からして不満がある僕ですが、新型肺炎の影響も残りそうで心配です。
陪審員制度って時々映画のなかで観ることはあっても陪審員が主役になることはなかったですし、初めて見た時、これは驚きました。
こんな内容の映画がありえて、しかも結構スリリングで重くて最後は後味良く終わるなんて、ほんとにパーフェクト!だと思いました。
ヘンリー・フォンダ以外の俳優を知りませんが、知らない顔なので余計にリアリティがありましたね。
陪審員って偶数人数だと多数決できない可能性ありますけど、良いのかな? 12人ってイエスの12使徒からきてるんでしょうか? 13使徒もあったかな?
日本のは三谷幸喜でしたか。面白かったけど三谷臭がちょっと鼻につくというか・・・(笑) でも果敢にリメイクに挑戦するところが偉い。なかなか恐れ多くて手が出ないと思うんですけどね。
ロシア版は見ましたが、なんか暗い画面だったような事しか覚えていません。
>2007年のMY記事に色々とコメントを頂いておりました。
あの頃は今より時間がありましたし、この作品であれば積極的に書いたでしょうねえ。
>多分仰るような効果はあったでしょう。流石!
恐れ入ります。感じる人は感じるとは思いますが。
>>オリンピック
>開催時期からして不満がある僕ですが
これは、IOCとアメリカのTV局の問題で日本は何もできません。数年前にアメリカのTV局の二倍くらい放送権料を払っていれば10月くらいにできたかもしれません。
新型コロナウィルスの影響は中国は残るでしょうねえ。
日本は国内での感染が2例だけで、もう1週間以上出ていないことを考えると、中国からの渡来者・帰国者をきちんと管理すればバンデミックは起きないでしょう。他国も似たようなものに落ち着くと思います。
問題は中国ですね。選手への影響がいかにも大きい。
>ほんとにパーフェクト!だと思いました。
本当に。
>陪審員って偶数人数だと多数決できない可能性ありますけど
全員一致以外は認められないので、偶数でも奇数でも問題ないです。
>12人ってイエスの12使徒からきてるんでしょうか
関係があるかもしれませんね。
>日本のは三谷幸喜でしたか。面白かったけど三谷臭がちょっと鼻につく
非常に面白かったです。
映画は監督をセンスのある中原俊に任せたので、見やすくなっていたと思いましたよ。
>ロシア版は見ましたが、なんか暗い画面だった
そうでした。本作、日本パロディー版のような爽快さはなかったですね。
三谷版は確か舞台でしたね。 映画は林美智子が出ていたのが懐かしかったです。
NHKの今で言う朝ドラ、当時は確か連続テレビ小説という文学的な呼び名だったと記憶していますが、林芙美子が主人公で「うず潮」というのがありまして、その林芙美子役を林美智子がやってました。
映画で観ている限りは、アメリカの陪審員制度は有罪か否かを審判するようですが、日本のは量刑を決めないといけないみたいですね。
私が選ばれたりしたら極刑にするかどうかの判断などには関わりたくないです。
あ、高齢者は選ばれないんですかね? それなら良いんですが。
大学時代にテレビからこの映画(日本語版)を録画して見ました。すごく良かったです!
低予算で2週間の撮影期間。シドニー・ルメット監督は凄いです。
陪審員9番が陪審員8番の意見を聞いて最初に有罪意見を翻すところから全てが始まります。
9番を演じたジョセフ・スウィーニー(1884~1963)。英語版ウィキには載っていますね。テレビドラマ版でも同じ役。
>あら、イタリア語がお解りになりますか?
とんでもございません。パソコンが翻訳してくれます(笑)。
>随分国際的な顔ぶれで作ったものです!
マカロニウェスタンはちょっと肌が黒っぽい白人がよく出てきますね。
>林芙美子役を林美智子がやってました。
「うず潮」というドラマは幼少期に当たるので見ていませんね。それより少し後の「おはなはん」は知っています。
しかし、林美智子が林芙美子を演ずるというのも何だか面白い。
>日本のは量刑を決めないといけないみたいですね。
そうですね。日本の場合は裁判官が同席して色々助言をするようです。
僕も人の運命を決めるのは厭ですね。
70歳未満は出る義務があるので、残念ながらモカさんはまだ数年あります^^
>低予算で2週間の撮影期間。シドニー・ルメット監督は凄いです。
その後の作品を観てもルメットは才人でした。一時不調でしたけどね。
お金をかけずに短期間で撮っても、良い脚本と演出家の腕前があれば良い作品は生れます。スピルバーグの「激突!」はその典型。
>とんでもございません。パソコンが翻訳してくれます(笑)。
なるほど。余りそういう習慣がないもので、気づきませんでした^^
>マカロニウェスタンはちょっと肌が黒っぽい白人がよく出てきますね。
メキシコとの国境近くやメキシコ内を舞台にすることが多いのも理由かもしれませんね。
バート・ランカスターが若くてスターになっていなければ、似合った気がしますよ。
>良い脚本と演出家の腕前があれば
そういう事です。
>リー・J・コッブ
陪審員3番を熱演!息子との確執から有罪意見に固執する男。
実生活では下院非米活動委員会で共産党員として告発されて大変だったそうですね・・・。
>バート・ランカスター
「ベラクルス 」で黒っぽい肌で白い歯を剝き出しにして不敵な笑いを浮かべるのが良かったです。
>リー・J・コッブ
>共産党員として告発されて大変だったそうですね・・・。
アメリカの赤狩りの本当のターゲットは、自由主義者だったと僕は思います。さもなくば、共産主義者と自由主義者の区別ができなかったのでしょう。
>バート・ランカスター
>「ベラクルス 」
あの作品でのランカスターは、マカロニ・ウェスタンの登場人物のようでしたね。イタリアの監督たちが参考にしたところもあるかもしれませんね。
>「ベラクルス 」
>イタリアの監督たちが参考にしたところもある
裏切りが横行するところとか?
>陪審員1番
議長。演じたのはマーティン・バルサム。
いろいろな映画に出てますね。
>自由主義者は迷惑だったんですか?
キリスト教原理主義者がのさばっている国ですから、欧州に比べると全く自由ではないですね。
1968年まで続いてヘイズ・コード(アメリカ版映倫)を見てもその不自由さがよく解ります。それでも、数々の名画を生み出したハリウッドはえらい。
>>イタリアの監督たちが参考にしたところもある
>裏切りが横行するところとか?
それも含めて良いですが、空中ブランコ乗りだったランカスターのアクロバティックな動きなどはジュリアーノ・ジェンマがその系列のような気がします。
>議長。演じたのはマーティン・バルサム。
何と言っても「サイコ」ですね。階段から落ちて死ぬ。
>キリスト教原理主義者
ウィキによると「反同性愛、反中絶、反進化論、反共主義、反イスラーム主義、反フェミニズム、ポルノ反対、性教育反対、家庭重視、小さな政府、共和党支持など」。
>ヘイズ・コード
ビリー・ワイルダーの『お熱いのがお好き』の大ヒットにより威力が弱まったそうですね。
>ランカスターのアクロバティックな動き
なるほど!そこでしたか。
>何と言っても「サイコ」ですね。
あまり評価が高くない「ショーン・コネリー/盗聴作戦」にも出ていました・・・(^^;
>>ヘイズ・コード
>ビリー・ワイルダーの『お熱いのがお好き』
一つの契機ではありましたね。
翌1959年の「去年の夏突然に」では初めて同性愛が扱われたと言われていますが、設定として出て来るだけ。
64年の「バージニア・ウルフなんか怖くない」では、一部の禁じられた言葉が使われていました。
67年の「俺たちに明日はない」では物凄い暴力描写。この映画を見る限りもうヘイズ・コードは死に体であることが解りますね。
で、68年に公式にヘイズ・コードは撤廃されました。
アメリカに渡ったヒッチコックはこのコードとの戦いでもあり、「汚名」ではコード無視の長いキス・シーンを取り、相当顰蹙を買ったらしい。しかし、「サイコ」では便器を撮ってはいけないと言われ(ヒッチコックのドキュメンタリー映画での本人の弁)、カメラワークを駆使、あの物凄いシャワー・シーンが生れたと言われていますね。
>>ランカスターのアクロバティックな動き
>なるほど!そこでしたか。
僕の勘にすぎません。
>「ショーン・コネリー/盗聴作戦」にも出ていました・・・(^^;
映画ファンになりたての頃、イタリア映画「警視の告白」でバルサムを憶えました。なつかすぃー(笑)
また観たい作品の一つです。
>陪審員12番
スマートで社交的だが軽薄な性格で、何度も意見を変える。古今東西、そういう人はいます。演じたのはロバート・ウェッバー。『動く標的』『ガルシアの首』『ミッドウェイ』そして『テン』。いろいろ出てます。
>67年の「俺たちに明日はない」では物凄い暴力描写。
やっぱり、この映画は凄かった・・・!映画の歴史も変えました。
>あの物凄いシャワー・シーンが生れた
制約が多い中での工夫です。素晴らしい!
>ロバート・ウェッバー。『動く標的』
シェリー・ウィンターズの旦那役でしたか?
>やっぱり、この映画は凄かった・・・!映画の歴史も変えました。
公式には(?)1968年がアメリカン・ニューシネマ元年ですが、前年の「俺たちに明日はない」がその幕開けでしたね。
>シェリー・ウィンターズの旦那役でしたか?
そうです。
>1968年がアメリカン・ニューシネマ元年
「イージー・ライダー」が1969年ですね。
>陪審員2番
ジョン・フィードラー。「キャノンボール 」にチョイ役で出てます。
>「イージー・ライダー」が1969年ですね。
その翌年くらいに僕は映画ファンになり、アクション映画と思って「イージー・ライダー」がTVに出るのを心待ちにしていましたが、実物を見たら訳の解らない映画でした(当時)^^
>ジョン・フィードラー。「キャノンボール 」にチョイ役で出てます。
「くまのプーさん」でビグレット(ブタ)の声を長く当てたらしいですね。
すると「お年寄りに失礼な態度を取る奴は許せないぞ!」と怒る正義感溢れる男。それが何番なのかを忘れた僕のいい加減さ・・・(汗)。
>実物を見たら訳の解らない映画でした(当時)^^
最後にバイクの一部が飛ぶ場面を真似た邦画は「星空のマリオネット」でしたっけ?
>「くまのプーさん」でビグレット(ブタ)の声を長く当てたらしいですね。
日本で言えば、プーさんあるいはトム(トムとジェリー)の八代駿さん並みの長さです。
>それが何番なのかを忘れた僕のいい加減さ・・・(汗)。
いや、そんなことはないと思います。
僕は本数をこなす上に、総俯瞰で作品を眺める癖があるので、細かいことを憶えていないことが多いですよ。僕の映画評は、俯瞰なんです。
>最後にバイクの一部が飛ぶ場面を真似た邦画は
>「星空のマリオネット」でしたっけ?
さだまさしを思い出しましたが、あれは「翔べイカロスの翼」で、全く関係ありませんでした。
ということは、多分観ておりませんねえ。元来邦画は見ない方で、監督で選んでみていましたから。
>プーさんあるいはトム(トムとジェリー)の八代駿さん並み
正にそのものですね。YouTubeで声を確認したら、聞いたことがありました、といった程度の知識しかありません。昔の声優はそれなりに知っているつもりでしたが、勉強不足でした。
>「翔べイカロスの翼」
当時のさだまさしは絶好調でした。歌も映画も。
「翔べイカロスの翼」のテレビドラマ版(西城秀樹主演)も良かったです。
>昔の声優
たまにドラマでチョイ役で出る。やっぱり演技が上手いと思いました。加藤精三さん(星一徹)とか、納谷悟朗さん(銭形警部)とか。
>陪審員4番
E・G・マーシャル。「パリは燃えているか」「トラ・トラ・トラ!」「スーパーマンII 冒険篇」などに出演。
最近、役者さん達がどんな映画に出ていたかを調べるのが楽しいです。
>当時のさだまさしは絶好調でした。歌も映画も。
♪海は死にますか・・・は「二百三高地」でしたっけ。
>加藤精三さん(星一徹)とか、納谷悟朗さん(銭形警部)とか。
御両人は僕にもお馴染み。
納谷五朗はチャールトン・ヘストンで有名でしたし、小林昭二が当てることが多かったジョン・ウェインもやったことがあると思います。
加藤精三は、洋画よりアニメのイマージかな。
>E・G・マーシャル
この映画で憶えたと思います。中堅の良い俳優でしたね。
>最近、役者さん達がどんな映画に出ていたかを調べるのが楽しいです。
良いですねえ。
僕も映画ファンになりたての頃「スクリーン」の後ろのほうにあるWho's Whoのようなコーナーでフィルモグラフィーを見るのが大好きでした。
>♪海は死にますか・・・は「二百三高地」でしたっけ。
そうです。あの映画で喉が渇いた兵士が銃の冷却用の水を飲む場面がありましたっけ?
>加藤精三
山梨県・小淵沢の旅館に加藤精三さんのサインが飾ってありました。
>「スクリーン」の後ろのほうにあるWho's Who
あるいは1年に1度、付録で俳優名鑑がついてたのはロードショーの方でしたっけ?
>陪審員5番
ジャック・クラグマン。『パニック・イン・スタジアム』に出演。その映画も一度見たいのですが、未見のままです・・・。
>喉が渇いた兵士が銃の冷却用の水を飲む場面がありましたっけ?
主題歌もしかと憶えていないわけですから、憶えておりません(笑)。こういう大向こうから嫌われそうな作品も観なおしてみたいですね。
>山梨県・小淵沢の旅館に加藤精三さんのサインが飾ってありました。
旅に出られてのですね。良いですねえ。
>付録で俳優名鑑がついてたのはロードショーの方でしたっけ?
「ロードショー」のほうは分りませんが、「スクリーン」に付いていて随分たまりました。しかし、雑誌本文の方が詳細で、日本で公開された作品は全部紹介されることが多かったように思います。
>ジャック・クラグマン。『パニック・イン・スタジアム』に出演
数年前に再鑑賞しました。民放のBSで放映されていました。
残念ながら、この男優について僕の記憶は全くありません。
>18歳の少年が暴力的な実父を殺す
・・・・。日本でもそういう例があるのでしょうね。
>こういう大向こうから嫌われそうな作品
「大日本帝国」もそうでしょう。
>旅に出られてのですね。
もう30年ぐらい前です(苦笑)。女将さんが「加藤精三さんは気さくな人でしたよ。」と笑顔で話していました。
>雑誌本文の方が詳細
ファンにとってはありがたいです。それと当時の映画雑誌って「文通しませんか?」という感じで実名と住所を載せる欄がありましたよね?今では信じられないです。
>残念ながら、この男優について僕の記憶は全くありません。
陪審員6番を演じたエドワード・ビンズについても特に資料はないです。
>日本でもそういう例があるのでしょうね。
僕には、親が子供を殺す事件が多いという印象があります。
>「文通しませんか?」という感じで実名と住所を
>載せる欄がありましたよね?
ありましたねえ。今と違って個人情報の悪用など殆ど考えられなかった時代。実際にはあったでしょうが、問題になる程ではなかったのでしょう。
それ以上に、芸能人の住所が丸わかりでしたね。
>エドワード・ビンズについても特に資料はないです。
この男優の場合、ある程度ならIMDbで解るようです。
>陪審員7番
裁判にまったく興味がない。ヤンキースの試合を観戦予定で時間ばかり気にしている男。この人は目立ちます!演じるのはジャック・ウォーデン。私生活でもなかなかのツワモノ!
>僕には、親が子供を殺す事件が多いという印象があります。
そうでした。まずはそちらです・・・(汗)。
>それ以上に、芸能人の住所が丸わかりでしたね。
そして書物の著者の住所も。
>この男優の場合、ある程度ならIMDbで解るようです。
エドワード・ビンズ (1916年9月12日-1990年12月4日)。「北北西に進路をとれ」で警察探偵役ですね。
>>陪審員7番
>ヤンキースの試合を観戦予定で時間ばかり気にしている男。
ヘンリー・フォンダ、リー・J・コッブの次に目立つ男ですね。
僕も、オリンピックの期間中は班長の義務を放棄しようとしているとしているので、自らこの陪審員と比較してみました。
>演じるのはジャック・ウォーデン。
脇役が多いですが、有名な男優さんですね。
「天国から来たチャンピオン」が印象深い。
>自らこの陪審員と比較してみました。
スポーツはリアルタイムで見るに限る!そういう僕はシドニー五輪での高橋尚子さん金メダルを見逃して後悔しました・・・・。後から録画を見る虚しさ。
>「天国から来たチャンピオン」が印象深い。
主人公の親友(トレーナー)役。あの映画、いいですよねー!他には「大統領の陰謀」で社会部長役。
>陪審員9番
8番の意見を聞いて最初に有罪意見を翻す老人。演じたのはジョセフ・スィーニー(1884年7月26日(1882年説もあり)– 1963年11月25日)。亡くなった年に12のテレビ番組に出たとか。
>スポーツはリアルタイムで見るに限る!
そうですねえ。僕も色々悔しい思いをしました。群馬県代表の中央高校が最強と言われたPL学園とやって惜敗した試合。録画を見る前に同僚に結果を教えられてしまいました。
今回のオリンピックの場合は日本選手が活躍しそうな競技・種目は当然生中継されるでしょうからそれを見て、余り注目されていないものはNHK-BSの録画中継を深夜や早朝に見る。かくしてオリンピック・マニアの僕は24時間観続ける必要があるのですが、体が持たないので深夜は諦めましょう。
>演じたのはジョセフ・スィーニー
>亡くなった年に12のテレビ番組に出たとか。
出演者の中で最高齢。
貴重な脇役俳優だったんですねえ。
>陪審員10番
居丈高な自動車修理工場経営者を演じたエド・ベグリー。「渇いた太陽」に出演。うーん・・・。映画の内容は忘れてしまいました。「大リーグボール3号」に影響を与えた「春の珍事」にも出演。一度見たい映画です。
>録画を見る前に同僚に結果を教えられてしまいました。
そういうネタバレも不愉快ですね。
>余り注目されていないもの
ロス五輪で金メダルを取った蒲池選手を思い出します。
>「春の珍事」にも出演。一度見たい映画です。
昔、観ました。詳細は忘れましたが、面白かったと記憶しています。
>ロス五輪で金メダルを取った蒲池選手を思い出します。
射撃ですね。射撃も応援する人は少ない競技で、大概結果だけで終わります。
個人的に、飛び込み、カヌーが好きですね。
もっとマイナーな馬術(ごく稀に部分的に放映されます)、ヨットなんてのも。これはネットで放映してほしいです。ネットは実況がないものが多く、ヨットなど何をやっているか何も解らないのですがね。
>もっとマイナーな馬術
確か70代の男性が日本代表で五輪に出場していましたよね?
>飛び込み
水泳よりも器械体操が得意な人があの競技を選ぶのでしょうか?
>陪審員8番
ヘンリー・フォンダ。僕はどうもこの人が好きになれない。私生活。2回目の奥さんの件。
でも、やっぱり演技力は素晴らしいです。「怒りの葡萄」での主人公役。この「十二人の怒れる男」。
そして最後の作品「黄昏」は涙ぐんでしまいました・・・。
やはりハリウッドを代表する名優です!
>確か70代の男性が日本代表で五輪に出場していましたよね?
法花津寛氏ですね(フルネームを忘れていたので、Wikiでチェック)。
日本史上最高齢の五輪選手。
>水泳よりも器械体操が得意な人があの競技を選ぶのでしょうか?
実際には競泳も得意な人が多いようですが、器械体操から転身することはできそうですね。
>ヘンリー・フォンダ。僕はどうもこの人が好きになれない。私生活。
僕は余り私生活は気にしないかなあ。俳優は演技力、歌手は歌唱力、作家は文章力が全て、etcという考えです。麻薬所持などで捕まった時にレコードや出演作を封印するのに僕は反対です。
槇原敬之の作った「世界で一つだけの花」を教科書から除こうかという声が早くもあるようですが、そんなことを言ったらビートルズの「イエスタデイ」もポールが日本で勾留された経緯があるので削除ですか。
「黄昏」は、しかし、彼等親子の事情を知っていると、尚いっそう胸に迫る秀作でしたよねえ。大好きな作品です。