映画評「チャーリーズ・エンジェル」(2019年版)
☆☆★(5点/10点満点中)
2019年アメリカ=ドイツ合作映画 監督エリザベス・バンクス
ネタバレあり
Wikipediaによれば「チャーリーズ・エンジェル」映画版のシリーズ第3作(16年ぶり)に当たるらしいが、第一作と全く同じ題名を付けているところを見るとリブートと考えた方が良いのではないか。
このシリーズの便利なところは、旧作と同じメンバーを出す必要が全くないこと。秘密組織的な探偵会社で働く、エンジェルと呼称される若い女性エージェント3人を活躍させれば誰でもどの女優でも良いわけである。
といった次第で、今回のエンジェルは実は富豪令嬢サビーナ(クリステン・スチュワート)と元MI6エージェントのジェーン(エラ・バリンスカ)。いや一人足りないではないかという心配には及ばない。彼女たちが守ろうとする女性エンジニアのエレーナ(ナオミ・スコット)がやがて加わるであろうことはすぐに予想が付く。
エレーナが開発したのはエネルギー装置には大きな問題点があるのだが、脳に攻撃を加えて死なしめるというその問題点を利用して世界を乗っ取ってやろうと考える輩が出て来て、眼目はそのエネルギー装置とエレーナを奪われないようにする為にエンジェルたちが見せる派手な活躍ぶり。
犯人の謎もミステリー的に絡んでくるが、全体として月並みでござる。競走馬が出て来るところでは、競走馬だけでなく競馬を生かすようなアイデアが欲しい。この辺りは007辺りの脚本家に及ばない。
製作・脚本・監督・出演とチャールズ・チャップリンかウッディー・アレンばりの活躍をするエリザベル・バンクスの監督ぶりはどうということもない代わりに、変な匠気があって嫌いだった前回のマックGより安全運転で余程見やすい。
ファラ・フォーセット、シェリル・ラッドといったTV時代のキャストや旧作のキャメロン・ディアスといった旧メンバーの写真を出すのもオールド・ファンには意味がありましょう。
他方、例によって、女性たちが活躍する映画は最近はフェミニズム映画たる狙いが見え見え(昔は差別化を目的に作られたのだ)で、本作ではチャーリーが女性であ(ることがこっそり示された)り、男性たちが尽く悪党に仕立てられ、最後の暗闇では女性たちにより男性悪党たちが皆やられているのを見ると、かつての差別化とは真逆、余りに画一的でどうも落ち着かない。尤も悪役も女性というのもフェミニズムの表現に他ならないから、それほど評価できるわけではないが。
四半世紀くらい前から出て来たアメリカ映画におけるフェミニズムとポリティカル・コレクトネスは今や病的で、先日の報道によれば、有色人種を出さない映画はアカデミー賞作品賞候補から除外されるのそうだ。馬鹿じゃなかろうか。そんなことをしたら白人が実権を持っていた昔を描いた歴史劇はどんなに立派でもアカデミー賞を取れなくなる。例えば、メル・ギブスンの「ブレイブハート」のような映画は金輪際無理ということになる。無理無理に黒人か東洋人を騎士にでもするかね?
「風と共に去りぬ」も、史実と違うとしてアメリカの一部でTV放映されないそうだが、その一方で、現在では古代欧州ファンタジーで当時実権などなかったはずの有色人種が権力者・実権者として出て来ることが多い。ファンタジーとは言え、明らかなパラレル・ワールドを前提としない限り、その時代の実際をベースにするのが常識と考えれば、これも史実に反するわけで、ダブル・スタンダードが甚だしい。「風と共に去りぬ」が史実と違うと言うが、当時例外的な家庭があっても不思議ではないし、或いは「風と共に去りぬ」もファンタジーと思えば良いではないか。牽強付会もまた甚だしい。
2019年アメリカ=ドイツ合作映画 監督エリザベス・バンクス
ネタバレあり
Wikipediaによれば「チャーリーズ・エンジェル」映画版のシリーズ第3作(16年ぶり)に当たるらしいが、第一作と全く同じ題名を付けているところを見るとリブートと考えた方が良いのではないか。
このシリーズの便利なところは、旧作と同じメンバーを出す必要が全くないこと。秘密組織的な探偵会社で働く、エンジェルと呼称される若い女性エージェント3人を活躍させれば誰でもどの女優でも良いわけである。
といった次第で、今回のエンジェルは実は富豪令嬢サビーナ(クリステン・スチュワート)と元MI6エージェントのジェーン(エラ・バリンスカ)。いや一人足りないではないかという心配には及ばない。彼女たちが守ろうとする女性エンジニアのエレーナ(ナオミ・スコット)がやがて加わるであろうことはすぐに予想が付く。
エレーナが開発したのはエネルギー装置には大きな問題点があるのだが、脳に攻撃を加えて死なしめるというその問題点を利用して世界を乗っ取ってやろうと考える輩が出て来て、眼目はそのエネルギー装置とエレーナを奪われないようにする為にエンジェルたちが見せる派手な活躍ぶり。
犯人の謎もミステリー的に絡んでくるが、全体として月並みでござる。競走馬が出て来るところでは、競走馬だけでなく競馬を生かすようなアイデアが欲しい。この辺りは007辺りの脚本家に及ばない。
製作・脚本・監督・出演とチャールズ・チャップリンかウッディー・アレンばりの活躍をするエリザベル・バンクスの監督ぶりはどうということもない代わりに、変な匠気があって嫌いだった前回のマックGより安全運転で余程見やすい。
ファラ・フォーセット、シェリル・ラッドといったTV時代のキャストや旧作のキャメロン・ディアスといった旧メンバーの写真を出すのもオールド・ファンには意味がありましょう。
他方、例によって、女性たちが活躍する映画は最近はフェミニズム映画たる狙いが見え見え(昔は差別化を目的に作られたのだ)で、本作ではチャーリーが女性であ(ることがこっそり示された)り、男性たちが尽く悪党に仕立てられ、最後の暗闇では女性たちにより男性悪党たちが皆やられているのを見ると、かつての差別化とは真逆、余りに画一的でどうも落ち着かない。尤も悪役も女性というのもフェミニズムの表現に他ならないから、それほど評価できるわけではないが。
四半世紀くらい前から出て来たアメリカ映画におけるフェミニズムとポリティカル・コレクトネスは今や病的で、先日の報道によれば、有色人種を出さない映画はアカデミー賞作品賞候補から除外されるのそうだ。馬鹿じゃなかろうか。そんなことをしたら白人が実権を持っていた昔を描いた歴史劇はどんなに立派でもアカデミー賞を取れなくなる。例えば、メル・ギブスンの「ブレイブハート」のような映画は金輪際無理ということになる。無理無理に黒人か東洋人を騎士にでもするかね?
「風と共に去りぬ」も、史実と違うとしてアメリカの一部でTV放映されないそうだが、その一方で、現在では古代欧州ファンタジーで当時実権などなかったはずの有色人種が権力者・実権者として出て来ることが多い。ファンタジーとは言え、明らかなパラレル・ワールドを前提としない限り、その時代の実際をベースにするのが常識と考えれば、これも史実に反するわけで、ダブル・スタンダードが甚だしい。「風と共に去りぬ」が史実と違うと言うが、当時例外的な家庭があっても不思議ではないし、或いは「風と共に去りぬ」もファンタジーと思えば良いではないか。牽強付会もまた甚だしい。
この記事へのコメント
チャーリーズエンジェルは題材からしてバカ映画にしかならないんだから、バカ映画の楽しさを追求してこそだと私などは思うのですが、若い人にはフェミに傾いてて昔の映画みたいじゃないからこっちがいいという人がけっこうおられるんでしょうかね?(そのわりには大不評の嵐になっていたが)
>史実と違う
これいいだすと、時代物はほぼすべてダメでしょうし、時代劇というのはオカピーさんがおっしゃっているように、ファンタジーの一種、借景劇というのですかね、だから「スター・ウォーズ」と実質同じですね。
「スター・ウォーズ」もポリコレでつまんなくなったといわれていますが。
>冷戦時代のソ連のプロパガンダ用の絵を連想させられました。
味気なかったですよねえ。プロレタリア社会主義は芸術にはマイナスしかない。
>若い人にはフェミに傾いてて昔の映画みたいじゃないからこっちがいい
>という人がけっこうおられるんでしょうかね?
いや、フェミニズムになっていると思っていないんではないですかね。この間も初期の「ターミネーター」で女性が頑張るのと、現在の頑張る映画における、作者の目的の区別がついていないらしい人が来館していましたよね。
>借景劇
おおっ、良い言葉。今後使わせてもらいましょう。
ポリ・コレの連中には、人権問題と差別に関しては正確無比でなくてはいけないという強迫観念があるんでしょうね。
70年代までは僕も洋モノドラマは観てまして、エンジェルの中で御贔屓はシェリル・ラッドでした・・。
白人女性としては小柄で年齢よりも幼く見え、日本人には、ファラ・フォーセットよりも人気あったなあ(ブランデーのCMにも出てました)
>フェミニズムとポリティカル・コレクトネスは今や病的
この映画も、メンバーのうち2人はアフリカ系のハーフとインド系美人。アジア系の重要キャストがいないのは、現在のアメリカ社会の縮図みたいで興味深いです。
ネットで、元MI6エージェントの肩書のエラ・バリンスカが23歳では若すぎる!というレビューがありまして(笑)・・。
諜報部員も国家公務員ですから、MI6も学歴優先なのは間違いではないのですが、第二次大戦中、連合軍の勝利を2年早めた、と言われるブレッチリー・パークの暗号解読センターには、当時、全英から才能ある(徴兵前の)十代の若者が集結し、日夜、暗号解読に精力を注いだ歴史があり、アラン・チューリングを再評価した映画「イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密」でも描かれています。
実際にBBCニュースで、MI6が大学入学前の若者を募集していると報道したこともあり、サイバーテロなどの頻発する現代ではむしろ、若い人のほうがスパイには向いているのではないですかね。
ジェームズ・キャメロンみたいに、実際的なサービス精に溢れた人が、フェミニズム映画なんて作るわけがないでしょうに・・。
>借景劇
僕も、2番乗りで使いたいですね(笑)
おおっ、良い言葉。今後使わせてもらいましょう
また、あくまで作品賞のノミネート基準の改訂であってその他の賞にはなんら関係のない改訂です。
今回の改訂で有色人種の一定数の雇用が必要とされるのは出演者だけではありません。
製作スタッフや配給会社なども含めた、映画製作に携わる大きく分けて4つの職種のうち2つのグループで人種・性的指向の多様性が達成されてれば基準を満たしていることになります。
例えば今年公開された戦争映画「1917」は登場人物のほとんどが白人男性でしたが、制作陣の多様性が達成されてるため新基準においてのノミネート要件は満たしているそうです。
作品賞などの対象になるような作品の場合、今回の改訂とは関係なくすでに新基準を満たしているため作品の内容に悪影響が生まれる事態にはなりえないでしょう。
史実などを大義名分として有色人種への差別心を巧妙に隠しながら作品の善し悪しを語るのもけっこうですが、せめて正しい情報をもとに持論を展開されたらどうですか?
ポリ・コレについて色々言ったら、差別心があるというコメントが入りましたよ。差別くらい嫌いなものはない、と半世紀も言い続けたこの僕がですよ、びっくりです。
確かに僕が報道を一部誤解したところがありましたが、報道を誤解するのが罪なら、反差別主義の僕に差別心があると誤解するのも罪と言わざるを得ないでしょう。
>エンジェルの中で御贔屓はシェリル・ラッドでした・・。
僕も一番好きでしたね。ファラ・フォーセットは顔の造作が大味で、日本人受けはしなかったと思います。
>アジア系の重要キャストがいないのは、現在のアメリカ社会の縮図みたいで興味深いです。
東アジアということですかね。
トランプ大統領は、今年になってから余計ですが、元来中国が嫌いですからねえ、多分2019年くらいから中国人が絡む映画は減っているかもしれません。ハリウッドは結構反トランプですが、製作者たちの実際はどうか。
>アラン・チューリングを再評価した映画「イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密」
なかなか面白い映画でしたね。チューリングは(などと知った風な言い方をしていますが、この映画を観るまで知りませんでした)、同性愛者故に差別され、夭逝したのが惜しまれる天才でしたね。
>実際にBBCニュースで、MI6が大学入学前の若者を募集していると報道
そんなこともありました。
>反ポリコレ思想に染まった偏見の塊のようなフェイクニュースに基づいて
>お考えになったであろうご意見が散見されたので訂正させていただきます
いえ、僕こそ訂正させていただきます。
フェイクニュースは読んでいません。ネトウヨから赤と呼ばれる東京新聞の報道です。信憑性を欠くので、ネットでニュースは読みません。人権意識の極めて高い東京新聞が、リベラルと言われる人から人権問題に関するところでフェイクと言われる記事は書きますまい。
僕が報道を誤解したというのが正しい理解。4要件のうちの2要件を満たせば良いという箇所を読み落としました。
しかし、彼らの言うそれは建前ではありますまいか? 暫くはともかく、2025年以降、作品に有色人種が出ないというだけで排除されない保証はないと思うのですよ。人間なんてそこまで信用できません。現に安倍前首相は、防衛に関して数年前に述べた事とまるで違うことを述べて無責任にも辞めました。
誤解される恐れがあるので、本文を一か所だけ訂正。アカデミー賞というのをアカデミー作品賞としました。最初から作品賞のつもりでしたが。
>史実などを大義名分として有色人種への差別心を巧妙に隠しながら
これは聞き捨てならない。
僕は子供の頃から50年以上も差別嫌いを自任してきました。学校でのいじめがあれば、いじめられる側に必ず付きました。在特会の大嘘にも反発しました。関東大震災における虐殺犠牲者への追悼文を送らない小池東京都知事を苦々しく思っています。
そもそも黒人ではなく、有色人種と書いたところに留意しましょう。僕は有色人種の日本人です。自分で自分を差別できるわけがない。
多分このブログでも数百の人種差別を題材にした映画を批評してきましたが、差別心が垣間見える映画評は一つもないと思います。そう読めたとしたら、読解力がないか、偏見です。
この間も、Black Lives Matter における暴力を反共的立場から批判した姉に対して、“もっと人間的になれ”と言って喧嘩になったくらい。沖縄の人が基地問題で中国人や在日朝鮮人にコンロトールされているという意見に対しては、沖縄の人のアイデンティーを理解してやれと諭しました。
ポリ・コレの主旨は解かるが、行動が行き過ぎていると言っているだけです。行動は批判しても、その行動をする人を僕は馬鹿にしません。僕は個人主義ですから、異論も排除せず、その人がどう思って行動しているか考えるわけです。但し、目的が正しければ全て許される、というのは間違いでしょう。
今世紀に入ってから顕著に見受けられる、政府高官などの重要キャストに女性を多用したり、キーワード的な人物にたいてい有色人種俳優を起用するなどの傾向も、この報道で最後のピースがハマりました!
ハリウッドの過剰なポリコレについては、アメリカを含む多くの善良な映画ファンの懸念を集めていますよ。
(もちろん理由はお金絡みでしょうが・・)
最近、また、書き逃げのような妙なコメントが多くなっていて、他人(ひと)様にオブジェクションするときにはまず、(匿名でも何でも)名を名乗ってから!という僕のような古い人間には対応しづらい時代ですな・・。
言いがかりのような文章は僕も良く目にしますが、↑ここまで酷いのは最近ないですね!
邪推というか、痛くもない腹を探るのも大概にしろ、と言いたいですね・・。
>「差別心が垣間見える批評は一つもない」
プロフェッサーとは一面識のない僕が、差別に関して、この人は「嘘と坊主の頭はゆったことがないだろう・・」と感じているわけですが。
「知らぬ顔の半兵衛を決め込む」ことの出来ぬプロフェッサーならではのリプライであり、僕ならスルーです!
>沖縄問題
我ながら、中学のころから莫迦みたいに戦記物好きで、特に戦中戦後の沖縄に傾倒していた僕ならば、一定のところまでは、お姉さん側に助太刀してプロフェッサーにお手向かいするでしょうが、たぶん、お姉さんも誤解されてるところはあるでしょう。
僕は、沖縄問題は、基本は沖縄の人自身が解決せねばならないと思っています。
日本も含めてアジア、アフリカ、中近東でも映画界はあるんですが、ハリウッド映画はメジャー系は世界市場をあたりまえとしているという点でスペシャルだとは思いますが、でも、日本でも邦画は見るけど洋画は苦手と言う人は多いですしね、どこの国でも大衆娯楽はそうだと想像できます。アメリカ人がもっと外国の映画を観るようになるといいなとは思いますよ。
アメリカだと、昔から黒人向けの映画というのはあって、ただしジャンル映画みたいな扱いになるんでしょうかね、日本でも公開されたのはごく少数です、レンタルヴィデオの時代になって、ヴィデオで入ってくることは増えました。
ハロルド&クーマーというコメディ映画シリーズは、インド系と韓国系のコンビで21世紀版チーチ・アンド・チョンみたいなかんじでやってましたね。
あれも日本で公開とはならなかった、あんまり一般向きではないですよね、でも、アメリカ国内の人種差別もギャグに織り込んでいました。ネットでは見られました(今はどうか分からない)
>政府高官などの重要キャストに女性を多用したり、
>キーワード的な人物にたいてい有色人種俳優を起用
アメコミ系やSFアクションなどでは、黒人女性にして、一石二鳥を狙うケースも多いですね。不自然でなければ何でも良いですが。
BBCのニュースでは、今回の件に関して、専門家が“現状に即して”という言い方をしていて、それが映画作りには必要と思います。
>「知らぬ顔の半兵衛を決め込む」ことの出来ぬプロフェッサーならでは
そういう面もあります。
それ以上に、どうせ通りがかりなので無視しても良かったのですが、相手がどうのこうのというより、かようなデタラメな発言に対する自分の気持ちを整理する為に書きました。
>お姉さん側に助太刀してプロフェッサーにお手向かいする
あはは。そりゃ困る。
いや、姉の言うような沖縄の不都合な真実の中には間違いない事実があると理解していますが、その事実に嘘をまじえて語る情報を頭から信じて、逆に正しいと思われる東京新聞などの情報(こちらの全部が100%正確と思うわけでもない)を嘘と決めつける態度は良くないと思うわけです。自分の頭で考えれば、どれが事実でどれが嘘かということは大体解りますよ。
基地問題は、個人的には、どちらの味方というわけでもないですが、僕はある意味真正保守ですからアメリカに出て行って貰うのが本来の日本人の願いであるべきと考えます。勿論、憲法上の問題をクリアにして、軍備を充実するなどの必要がありますが。現状では、少なくとも、地位協定を劇的に改定しないといけないでしょう。
とにかく、デモや運動をする人の気持ちを考えないといけない。自分もしくは自分達の生活の向上を求める彼らが非国民(反日という言い方は不正確)とは言えないでしょうし、中国に傾くということは、現状の日本くらいのレベルならありえない。一時に比べると、政府が強権的になりすぎているとは思いますが、まだかわいいものでしょう。これが極端に進むと、戦前のような言論統制をやりかねない。
>アメリカ人がもっと外国の映画を観るようになるといいなとは思いますよ。
僕もそう思いますねえ。
大分以前、アメリカ映画で英語を喋る必要がない外国人が英語を喋っているのを見て不思議に思っていましたところ、アメリカ大衆が字幕を読みたがらないのだという説明に当たり、なるほどと思いました。日本では大衆が外国映画を字幕で観るのが当たり前でしたから、字幕に対する抵抗が少ない。そのことからアメリカ大衆は外国の映画を観ないのだと想像しましたね。
>昔から黒人向けの映画というのはあって、
>ただしジャンル映画みたいな扱いになるんでしょうかね、
エクスプロイテーション映画と言われるジャンルでしょうかね。
>ハロルド&クーマーというコメディ映画シリーズは、
>インド系と韓国系のコンビ
映画雑誌も読まないし、新作映画を探すということも長らくやっていないので、全然知らなかった。日本にあっては結構ニッチではないですか?
チーチ&チョンは、学生時代にローリング・ストーン誌のレコードガイドを通して知りましたがねえ。