映画評「ブリキの太鼓」
☆☆☆☆(8点/10点満点中)
1979年西ドイツ=フランス合作映画 監督フォルカー・シュレンドルフ
ネタバレあり
映画雑誌上でも大評判のアカデミー外国語映画賞受賞作ということで、リアルタイムで勇んで映画館に駆け付けて観たのが最初。相当楽しんだものである。
それから30年経った数年前にギュンター・グラスの原作を映画の記憶を呼び起こしながら実に面白く読んだ。作者の出身地が舞台であることから推して、細部に半自伝的なところもあると想像する。今回観たのは当時より20分くらい長いディレクターズ・カット版。
1899年に荒野でポーランド人の祖母アンナが逃走する放火犯をスカートの下に匿ったのが縁で母親アグネス(アンゲラ・ヴィンクラー)が生まれるに至るプロローグが、まず野趣満点。
野趣と猥雑さは終始一貫続き、本作一番の魅力となっている。性的な描写を妙に煽情的と厭う人がいるが、現在(公開当時も含む)の感覚では煽情性以上に猥雑な面白味を感じるのだが。
1924年ポーランド人・ドイツ人・ユダヤ人が暮らす自由都市ダンツィヒ(現ポーランド領グダニスクで、当時もポーランドが主導権を握っていた)に主人公オスカル(ダーヴィッド・ベネント)が生まれ、ドイツ人の父アルフレート(マリオ・アドルフ)にブリキの太鼓を買ってもらった3歳の時に“醜い大人になりたくない”と自分の意志で成長を止める。
アグネスは従兄ヤン(ダニエル・オルブリフスキー)とも懇ろな関係で、ある程度は夫も認めている仲であるが、ホテルで密会し続けるうち恐らくはその種を宿し、悩んだ末に魚を大量に食べ続け死んでしまう。
ナチス党員となっていたアルフレートは子供の為若い家政婦アンナ(カタリーナ・タールバッハ)を雇い、愛人関係を経て妻に迎え、男児を設ける。
その直後、オスカルは叫び声でガラスを割ることのできる特殊能力を買われて小人によるナチス慰問団に加わり旅を続けるが、愛するスター芸人ロスヴィータ(マリエラ・オリヴェリ)を爆撃で失うと、家に戻る。
その後ソ連軍がドイツが敗走したダンツィヒにやって来て、妙な行動を取ったアルフレートを射殺。その葬儀で彼は成長を止(と)めるのを止(や)め、継母アンナや弟と西へ向かう列車に乗る。
二か所だけ正確な年を書いたのは、オスカルがドイツによるダンツィヒの歴史的変動を見つめる傍観者的・寓意的存在であるから。ナチスの認知度の高まり(1923年~24年)から終焉(1945年)まで彼の波乱万丈の人生はほぼ重なるのである。
殊勲は勿論成長しない少年を使ってダンツィヒの四半世紀を俯瞰するというグラスの卓抜した着想だが、小説の持つ野趣をほぼ余すところなく映像に移したフォルカー・シュレンドルフの腕前にも感心させられた。彼もまたヴェルナー・ヘルツォークやヴィム・ヴェンダース同様の活躍をするかと思ったものの、この作品以降一応の話題になったのはプルーストを映画化した「スワンの恋」(1983年)くらいで、僕の予想のレベルには達していない。
昔の映画の倣いでアジア人蔑視が見られるという意見を読んだが、本作に純粋なアジア人は出て来ない。一人シベリア出身と思われるソ連兵が出て来るも、彼がアルフレート殺害に見せた残虐に人種・民族性は関係ない。ソ連兵故という理由のみに帰するはずである。グラスの反戦・厭戦の思いが滲み出る場面だろう。
オルブリフスキーもこの頃人気があって、よく見かけたなあ。
1979年西ドイツ=フランス合作映画 監督フォルカー・シュレンドルフ
ネタバレあり
映画雑誌上でも大評判のアカデミー外国語映画賞受賞作ということで、リアルタイムで勇んで映画館に駆け付けて観たのが最初。相当楽しんだものである。
それから30年経った数年前にギュンター・グラスの原作を映画の記憶を呼び起こしながら実に面白く読んだ。作者の出身地が舞台であることから推して、細部に半自伝的なところもあると想像する。今回観たのは当時より20分くらい長いディレクターズ・カット版。
1899年に荒野でポーランド人の祖母アンナが逃走する放火犯をスカートの下に匿ったのが縁で母親アグネス(アンゲラ・ヴィンクラー)が生まれるに至るプロローグが、まず野趣満点。
野趣と猥雑さは終始一貫続き、本作一番の魅力となっている。性的な描写を妙に煽情的と厭う人がいるが、現在(公開当時も含む)の感覚では煽情性以上に猥雑な面白味を感じるのだが。
1924年ポーランド人・ドイツ人・ユダヤ人が暮らす自由都市ダンツィヒ(現ポーランド領グダニスクで、当時もポーランドが主導権を握っていた)に主人公オスカル(ダーヴィッド・ベネント)が生まれ、ドイツ人の父アルフレート(マリオ・アドルフ)にブリキの太鼓を買ってもらった3歳の時に“醜い大人になりたくない”と自分の意志で成長を止める。
アグネスは従兄ヤン(ダニエル・オルブリフスキー)とも懇ろな関係で、ある程度は夫も認めている仲であるが、ホテルで密会し続けるうち恐らくはその種を宿し、悩んだ末に魚を大量に食べ続け死んでしまう。
ナチス党員となっていたアルフレートは子供の為若い家政婦アンナ(カタリーナ・タールバッハ)を雇い、愛人関係を経て妻に迎え、男児を設ける。
その直後、オスカルは叫び声でガラスを割ることのできる特殊能力を買われて小人によるナチス慰問団に加わり旅を続けるが、愛するスター芸人ロスヴィータ(マリエラ・オリヴェリ)を爆撃で失うと、家に戻る。
その後ソ連軍がドイツが敗走したダンツィヒにやって来て、妙な行動を取ったアルフレートを射殺。その葬儀で彼は成長を止(と)めるのを止(や)め、継母アンナや弟と西へ向かう列車に乗る。
二か所だけ正確な年を書いたのは、オスカルがドイツによるダンツィヒの歴史的変動を見つめる傍観者的・寓意的存在であるから。ナチスの認知度の高まり(1923年~24年)から終焉(1945年)まで彼の波乱万丈の人生はほぼ重なるのである。
殊勲は勿論成長しない少年を使ってダンツィヒの四半世紀を俯瞰するというグラスの卓抜した着想だが、小説の持つ野趣をほぼ余すところなく映像に移したフォルカー・シュレンドルフの腕前にも感心させられた。彼もまたヴェルナー・ヘルツォークやヴィム・ヴェンダース同様の活躍をするかと思ったものの、この作品以降一応の話題になったのはプルーストを映画化した「スワンの恋」(1983年)くらいで、僕の予想のレベルには達していない。
昔の映画の倣いでアジア人蔑視が見られるという意見を読んだが、本作に純粋なアジア人は出て来ない。一人シベリア出身と思われるソ連兵が出て来るも、彼がアルフレート殺害に見せた残虐に人種・民族性は関係ない。ソ連兵故という理由のみに帰するはずである。グラスの反戦・厭戦の思いが滲み出る場面だろう。
オルブリフスキーもこの頃人気があって、よく見かけたなあ。
この記事へのコメント
原作をお読みになったんですね。確かノーベル文学賞でしたか?
>性的な描写を妙に煽情的と厭う人がいるが、現在(公開当時も含む)の感覚では煽情性以上に猥雑な面白味を感じるのだが。
原作も映画のような描写がありそうですね?
映画に限っていえば、煽情的というよりは東欧的な「人間ってこんなもんでしょ」というあっけらかんとしたユーモアさえ感じましたが・・・
(余談ですが村上春樹がノーベル賞をとれないのはアメリカではポルノ扱いだからだと一部では思われているらしいですね。この映画もアメリカで当時は児童ポルノ扱いだったとか・・)
昔観たときは何の前知識もなくて、それでも面白く見ることができましたが、最近CSで観た時は色々歴史的地理的な事を先に読んだのが逆に災いしたのか、疲れてしまいました。
(2時間越えだからディレクターズカット版だったのか?)
>彼もまたヴェルナー・ヘルツォークやヴィム・ヴェンダース同様の活躍をするかと思ったものの、この作品以降一応の話題になったのはプルーストを映画化した「スワンの恋」(1983年)くらいで、僕の予想のレベルには達していない。
「スワンの恋」以外では「セールスマンの死」(夫が鑑賞後2,3日鬱状態になったらしいです・・・)と「シャトーブリアンからの手紙」くらいしか観ていません。「シャトーブリアン」もグルメ映画かと思ったらとんでもなくしんどい歴史ものでした。
アトウッドの「侍女の物語」は原作同様映画でも挫折しました。
映画版でも挫折するって余程相性が悪いんでしょうね。
文学賞作品がお好きな監督ですね。成功したのはこの映画だけみたいですけど。 でも1作でも傑作がつくれたら立派だと思います。
>原作をお読みになったんですね。確かノーベル文学賞でしたか?
1999年受賞。
比較的長い小説でしたが、「失わた時を求めて」「戦争と平和」「カラマーゾフの兄弟」などに比べれば、短い短い(笑)
>原作も映画のような描写がありそうですね?
あったような気もしますが、それで劣情を催されるほどこちらも幼稚ではないので、さらっと読んでしまったような気がします。寧ろ、小人慰問団に加わってからの描写が印象に残った為、映画を観なおしたら結構終りに近くになってから出て来たのに意外な感を受けましたよ。
>この映画もアメリカで当時は児童ポルノ扱いだったとか・・
アメリカは未成年に関しては非常にうるさい国で、州によっては一種のポリ・コレがかかって暫く発禁・上映禁止の処分を受けたところもあるようですね。それでも大分前に訴訟が通って、今では何の条件なしに見られるようになったとか。
>「セールスマンの死」(夫が鑑賞後2,3日鬱状態になったらしいです)
モカさんの旦那さんは、豪快なイメージを持っていたので、意外。謝っておいてください。
>「シャトーブリアン」もグルメ映画かと思ったらとんでもなくしんどい歴史ものでした。
あははは。
僕はシャートーブリアンというフランスの作家を思い出すのですが、もしかしてそのシャトーブリアン? 調べてみたら地名でした^^;
>アトウッドの「侍女の物語」は原作同様映画でも挫折しました。
小説も映画も有名だけど、どちらも未接触。映画は好きなように観られないから、小説は後で読んでやる(笑)
>でも1作でも傑作がつくれたら立派だと思います。
そう思います。
凡人は、一つの凡作すら作れません。
モカさんの旦那さんは泉鏡花を読んだら夜中にトイレに行けなくなる(かどうかは知りませんが)ような優男です。(笑)
シャトーブリアンという作家がいたんですか~ てっきりワインの産地の話だと思いました。
このオスカル役の眼付の鋭さ(悪さ?)は何ともいえませんね。
生れた直後からあの顔なのが不気味でした。
こういう成長を自ら拒否するお話は古典にもよくあるのですか?
生れてくる事を拒否する話なら芥川の「河童」やバーニス・ルーベンスの「スプリング・ソナタ」くらいは思いつくのですが・・
>モカさんの旦那さんは泉鏡花を読んだら夜中にトイレに行けなくなる
>(かどうかは知りませんが)ような優男です。(笑)
上野樹里が出るダイワハウスのCMの旦那さん(中村倫也)みたいですね。CMなんて真面目に観たことがないですが、何故かあのCMシリーズは好きです。
>シャトーブリアンという作家がいたんですか~
スタンダールと同じ頃の大作家。政治家でもあるようです。肉のシャトーブリアンは彼が由来だとか(とWikiに書いてありました)。
>生れた直後からあの顔なのが不気味でした。
そうでした。少年は実年齢より小さな体に見えましたが、それにしても変な誕生でしたね。
>こういう成長を自ら拒否するお話は古典にもよくあるのですか?
僕が積極的に読むような戦前までにはまずないと思います。尤も、19世紀末から20世紀前半にかけて相当変な小説(特にフランスに多い)が出ていますから、僕の読んでいない作家・作品の中にはあるかもですね。
>バーニス・ルーベンス
モカさんはやはり女性作家に強い。この辺りは僕は殆ど解りません。
初見の時は”アンファンテリブル”と”モラトリアム”がキーワードとして浮かんできて面白く見ることができました。
”モラトリアム”っていう概念が近代のものかもしれませんね。
マルクス経済学でいうところの”余剰生産”の産物?
(何のこっちゃ? ツッコミ所ですがスルー願います。)
ピーターパンが初代モラトリアムボーイでしょうか? 戦争の時代に少年がモラトリアム状態になるお話といえば、ラディゲの「肉体の悪魔」もそうですね。映画版は確かジェラール・フィリップが主役で大人の雰囲気でしたか・・?
コクトーの「恐るべき子供たち」やら何やらに、東欧のいい意味での田舎臭いパワーを詰め込んだのが原作でしょうか?
長そうなので読むことはないと思いますが・・・
>”モラトリアム”っていう概念が近代のものかもしれませんね。
社会学や心理学の用語としてのモラトリアムは近代人的自我の発露でしょうから、そう思います。
>ピーターパンが初代モラトリアムボーイでしょうか?
ああ、彼も大人にならないという意味では、本作に通ずるわけですね。盲点でした(笑)。そういう少年を20世紀初めに生んだジェームズ・バリーは大した作家なのかもしれませんね。
>ラディゲの「肉体の悪魔」
高校の時くらいに読んで、そこまでは思いが至らなかったなあ。単なるロマンスのように読んでしまいました。
ラディゲ自身が本当の大人になる前に亡くなってしまいましたが。
>コクトーの「恐るべき子供たち」やら何やらに、東欧のいい意味での田舎臭いパワーを詰め込んだのが原作でしょうか?
少なくとも、コクトーほど洗練された感じではなかったと思います。「恐るべき子供たち」は考えませんでしたが^^
この映画「ブリキの太鼓」は、奇想天外で挑発的な映画的陶酔を味わえる珠玉の名作だと思います。
映画「ブリキの太鼓」は1979年のカンヌ国際映画祭でフランシス・F・コッポラ監督の「地獄の黙示録」と並んでグランプリ(現在のパルムドール賞)を獲得し、また同年の第51回アカデミー賞の最優秀外国語映画賞も受賞している名作です。
原作はギュンター・グラスの大河小説で二十か国語に翻訳されていますが、あとがきの中でグラスは、この小説を執筆した意図について「一つの時代全体をその狭い小市民階級のさまざまな矛盾と不条理を含め、その超次元的な犯罪も含めて文学形式で表現すること」と語っていて、ヒットラーのナチスを支持したドイツ中下層の社会をまるで悪漢小説と見紛うばかりの偏執狂的な猥雑さで克明に描き、その事がヒットラー体制の的確な叙事詩的な表現になっているという素晴らしい小説です。
この映画の監督は、フォルカー・シュレンドルフで、彼は脚本にも参加していて、また原作者のギュンター・グラスは、台詞を担当しています。
原作の映画化にあたってはかなり集約され、祖母を最初と最後のシーンに据えて全体を"大地の不変"というイメージでまとめられている気がします。
そして映画は1927年から1945年の第二次世界大戦の敗戦に至るナチス・ドイツを縦断して描くドイツ現代史が描かれています。
この映画の主要な舞台は、ポーランドのダンツィヒ(現在のグダニスク)という町であり、アンジェイ・ワイダ監督のポーランド映画の名作「大理石の男」でも描かれていた、ひなびた港町で、この町は第一次世界大戦後、ヴェルサイユ条約により国際連盟の保護のもと自由都市となり、そのためヒットラー・ナチスの最初の侵略目標となりました。
まさに、この映画に出てくるポーランド郵便局襲撃事件は、第二次世界大戦の発火点になります。
そして、この映画の主人公であり、尚且つ歴史の目撃者となるのが、大人の世界の醜さを知って三歳で自ら1cmだって大きくならない事を決意して、大人になる事を止めてしまったオスカルは、成長を拒否する事によって、ナチスの時代を"子供特有の洞察するような感性と視線で、社会や人間を観察していきます。
オスカルは成長が止まると同時に、不思議な超能力ともいうものが備わり、太鼓を叩いて叫び声を発すると居間の柱時計や街灯のガラスが粉々に割れたりします。
この奇声を発しながらブリキの太鼓を叩き続けるオスカルの姿は、ナチスによる支配下のポーランドの歴史そのものを象徴していて、フォルカー・シュレンドルフ監督は、原作者のギュンター・グラスの意図する二重構造の世界を見事に具現化していると思います。
超能力などの非日常的な要素を加味しながら、ポーランドの暗黒の時代を的確に表現した映像が、我々観る者の脳裏に強烈な印象を与えてくれます。
その暗いイメージは、特に海岸のシーンで象徴的に表現していて、不気味な映像美に満ち溢れています。
オスカルは、ドイツ人の父親を父として認めず、ポーランド人の実の父をも母を奪う男として受け入れません。
この二人の父親は、オスカルが原因となって不慮の死を遂げ、また気品と卑猥さが同居する母親も女の業を背負って狂死します。
この映画の中での忘れられない印象的なシーンとして、第二次世界大戦下、オスカルの法律上のドイツ人の父親は、ナチスの党員になり、パレードに参加します。
そのパレードの最中に威勢のいいマーチがファシズムを讃え、歌いあげる時、演壇の下に潜り込んだオスカルが太鼓を叩くと、マーチがワルツに変わってしまい、ナチスの党員たちまでが楽しそうにワルツを踊り始めるというシーンになります。
この意表をつく映像的表現には、まさに息を飲むような映画的陶酔を覚えます。
このダンツィヒは、歴史的には自由都市でしたが、ポーランドの領土になりドイツ人の支配を受け、その後、ソ連軍によって占領される事になります。
オスカルは戦後、成長を始めましたが、若い義母と一緒に、列車で去って行く彼を郊外から一人で見送る祖母の姿に、ポーランドという国が抱える"拒絶と抵抗と絶望との暗い時代"を暗示しているように感じられました。
尚、主人公のオスカルという子供が成長を止めたというのは、第二次世界大戦下、ナチス・ヒットラーの暗黒時代をドイツ国民が過ごした事の象徴であり、撮影当時12歳だったダーヴィット・ベネントのまさに小悪魔的な驚くべき演技によって、見事に表現していたように思います。
とにかくこの映画は、全編を通して奇想天外で挑発的であり、映画的陶酔を味わえる、まさに珠玉の名作だと思います。
>フォルカー・シュレンドルフ
波乱万丈で短くない原作を要領よく映像に移したと思いますね。
しかし、本作以降「スワンの恋」が原作ゆえに注目されたぐらいで、期待したほど活躍できていない印象。残念です。
>僕は、認知症で長生きするならあっさり死んだ方が良いですね。
>その点、両親は子供に対して迷惑を掛けずに亡くなりました。
オカピー教授、そしてご両親のお人柄がわかります。素晴らしいです。
>まだ振り付けなのに、実際にパンチが当たっているように見えるところに感心しました。
いろいろ言われる事が多いスタローンですが、やはり大スターになる素質を持っていたのでしょう。
そして「ロッキーⅣ」で闘ったドラゴVSアポロのリターンマッチ!
https://www.youtube.com/watch?v=03Lh10y3DBU
>とにかく凄い映画でした。特にオスカルが太鼓を叩いて叫ぶとガラスが割れる場面です。怖かったです。その場面だけでも映画史に永遠に残るでしょう。
僕が映画館で一番映画を観ていた頃公開された作品なので映画館で観ました。
確かにあの叫声(きょうせい)は凄かったですねえ。映画館の音はどでかいですし。
確かに映画史に残る場面でしょうね。
成長が止まっていたオスカルが21歳になってブリキの太鼓を土に埋める。成長する事を決意する。それはナチス信奉を許した自分たちポーランド人、またドイツ人の心の変遷の象徴だと他のブログの管理人さんがおっしゃっていました。教養のない僕はまだまだそこまで理解できないでいます(苦笑)。
>映画館でご覧になったんですか?
大学生という一番映画を観る時間のあった時代に、大騒ぎされた映画でしたから、観に行きましたよ。ヴィスコンティ・ブームの余韻がまだあり、欧州映画の人気も凄くて、英仏伊以外の映画も色々と紹介されるようになった頃です。
>自分たちポーランド人、またドイツ人の心の変遷の象徴
そうだと思います。
僕は寓意としましたが、同じようなものですね。