映画評「ヴォイス・オブ・ラブ」
☆☆★(5点/10点満点中)
2020年フランス=カナダ=ベルギー合作映画 監督ヴァレリー・ルメルシュ
ネタバレあり
カナダの歌姫セリーヌ・ディオンの人生をモチーフにした(と言われている)作品。八重歯云々のエピソードは事実かどうか知らないが、Wikipediaを読む限り、ほぼ彼女の伝記映画と言っていいでありましょう。
カナダのケベック州で14人兄弟の末っ子として生まれたこと、子供時代から天才的歌唱力を持っていて12歳でデビューしたこと、マネージャーと年の差を超えて結婚したこと、声帯を痛めて苦労したこと、子供できなくて暫く苦労しいたこと、子煩悩であったこと、人気歌手であることに疑問を感じたこと・・・といったテーマが横並び的に綴られているので、彼女の人生を知るには悪くないが、陰影に乏しく映画ならではの面白味が薄い。
監督は女優ヴァレリー・ルメルシュで、自ら主演も果して達者なところを見せているが、やる気を出し過ぎて実年齢55歳にして12歳の時から演ずるのはさすがに無理がある。ヒロインが或る程度の年齢になるまで暫くはそんな変てこ具合に我慢しなければならない。コンピューターで自由に画面をいじれる時代だからこそそんな芸当もできるわけだが、12歳の小さな体にあの顔は変だ。
セリーヌ・ディオンのファンであれば観ても良いが、幻滅する可能性もないではない。
最近は多少事情が変わったかもしれないが、かつて日本では八重歯は可愛いと言われた。
2020年フランス=カナダ=ベルギー合作映画 監督ヴァレリー・ルメルシュ
ネタバレあり
カナダの歌姫セリーヌ・ディオンの人生をモチーフにした(と言われている)作品。八重歯云々のエピソードは事実かどうか知らないが、Wikipediaを読む限り、ほぼ彼女の伝記映画と言っていいでありましょう。
カナダのケベック州で14人兄弟の末っ子として生まれたこと、子供時代から天才的歌唱力を持っていて12歳でデビューしたこと、マネージャーと年の差を超えて結婚したこと、声帯を痛めて苦労したこと、子供できなくて暫く苦労しいたこと、子煩悩であったこと、人気歌手であることに疑問を感じたこと・・・といったテーマが横並び的に綴られているので、彼女の人生を知るには悪くないが、陰影に乏しく映画ならではの面白味が薄い。
監督は女優ヴァレリー・ルメルシュで、自ら主演も果して達者なところを見せているが、やる気を出し過ぎて実年齢55歳にして12歳の時から演ずるのはさすがに無理がある。ヒロインが或る程度の年齢になるまで暫くはそんな変てこ具合に我慢しなければならない。コンピューターで自由に画面をいじれる時代だからこそそんな芸当もできるわけだが、12歳の小さな体にあの顔は変だ。
セリーヌ・ディオンのファンであれば観ても良いが、幻滅する可能性もないではない。
最近は多少事情が変わったかもしれないが、かつて日本では八重歯は可愛いと言われた。
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