映画評「愛の白昼夢」
☆★(3点/10点満点中)
1980年日本映画 監督・小原宏裕
ネタバレあり
WOWOWの中後期ロマン・ポルノ特集で放映。
平尾昌晃とのコンビで「カナダからの手紙」をヒットさせたアイドル畑中葉子がポルノ女優に転身して初めて出演作品なので観てみた。当時はロマン・ポルノの勢いが落ちてにっかつが非ポルノの女優・女性たちを起用し始めた時代なのではないかと思う。
お話は極めて他愛無いが、とりあえず簡単に書いておきます。
絵を描くのを趣味とする少女・畑中葉子が、父親・小笠原弘が画廊を経営する女性・風祭ゆきと再婚するのを知って嫉妬、父親に友人を宛がったり、再婚相手に嫌がらせを始める。その究極が、大雨を降っているので迎えに来てほしいと、不良連中がたむろしている小屋に義母を呼び出し強姦させることである。それを悲観して義母は海に飛び込んでしまう。
半分くらいまで大した話もなく“こりゃあ久しぶりの★(1点/10点満点中)かな”と思ったが、後半ヒロインがエレクトラ・コンプレックスぶりを発揮してちょっとしたスリラー仕立てになるのがそれなりに面白かったので、ここまで採点を上昇させた。
彼女が宛がった友人と父親が二人で歩いているのを見て風祭ゆきが追いかけ、それを見つめる彼女のショットがカットインする、という嫉妬が絡み合う場面におけるカット割りが、凡庸な画面の中で、際立って良い。
しかし、少女と父親が女性たちを率いてクルーズする冒頭同様のラスト・シーンとタイトルを併せて考えると、上記のお話は全てヒロインのエレクトラ・コンプレックスが生んだ白昼夢と理解するのが妥当。
つまり夢落ちであるわけで、な~んだという思いがしないでもないが、元来大したことのないお話なので、そうがっかりするには及ばない。
絵を描くのが好きな少女の夢だから、父親の再婚相手は画廊経営者なのだ。
1980年日本映画 監督・小原宏裕
ネタバレあり
WOWOWの中後期ロマン・ポルノ特集で放映。
平尾昌晃とのコンビで「カナダからの手紙」をヒットさせたアイドル畑中葉子がポルノ女優に転身して初めて出演作品なので観てみた。当時はロマン・ポルノの勢いが落ちてにっかつが非ポルノの女優・女性たちを起用し始めた時代なのではないかと思う。
お話は極めて他愛無いが、とりあえず簡単に書いておきます。
絵を描くのを趣味とする少女・畑中葉子が、父親・小笠原弘が画廊を経営する女性・風祭ゆきと再婚するのを知って嫉妬、父親に友人を宛がったり、再婚相手に嫌がらせを始める。その究極が、大雨を降っているので迎えに来てほしいと、不良連中がたむろしている小屋に義母を呼び出し強姦させることである。それを悲観して義母は海に飛び込んでしまう。
半分くらいまで大した話もなく“こりゃあ久しぶりの★(1点/10点満点中)かな”と思ったが、後半ヒロインがエレクトラ・コンプレックスぶりを発揮してちょっとしたスリラー仕立てになるのがそれなりに面白かったので、ここまで採点を上昇させた。
彼女が宛がった友人と父親が二人で歩いているのを見て風祭ゆきが追いかけ、それを見つめる彼女のショットがカットインする、という嫉妬が絡み合う場面におけるカット割りが、凡庸な画面の中で、際立って良い。
しかし、少女と父親が女性たちを率いてクルーズする冒頭同様のラスト・シーンとタイトルを併せて考えると、上記のお話は全てヒロインのエレクトラ・コンプレックスが生んだ白昼夢と理解するのが妥当。
つまり夢落ちであるわけで、な~んだという思いがしないでもないが、元来大したことのないお話なので、そうがっかりするには及ばない。
絵を描くのが好きな少女の夢だから、父親の再婚相手は画廊経営者なのだ。
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