映画評「ひと夏の体験 青い珊瑚礁」
★(1点/10点満点中)
1981年日本映画 監督・池田敏春
ネタバレあり
松田聖子の最初の大ヒット曲の題名を使っていて、寺島まゆみ扮するヒロインの髪型は聖子ちゃんカットである。時代ですな。
山口百恵のヒット曲「ひと夏の経験」に似ているほうは角書(本題の前にあるサブタイトル)であるが、これも意識した可能性が高い。角書は本来タイトルから除外すべきものだが、一応“は行”としておく。
17歳の女子高生まゆみちゃんが、同級生か何かの男子・堀広道とモーテルにしけ込むが、怖さが先立ってモーテルを抜け出す。
夏休みになって気分転換と沖縄(本島ではなく、どこかの島だろう)旅行を洒落込み、そこで旅館の娘・朝霧友香の恋人・波平光生にちょっと惹かれ、夕べの浜辺における二人の睦みごとに刺激される。
そこへ彼の東京時代の元恋人・倉吉朝子が訪れ、精神的三角関係に陥る。さらに観光客の志麻いづみも加わり淫蕩なムードが増幅され、彼女に刺激された島の不良によって未通娘を卒業する。
そこへ絶交が終ったと知った堀君がやって来て遂に浜辺で結ばれる。浜辺に血の跡が付く。岸君は本懐を遂げたと文字通り欣喜雀躍する。それが赤ペンのインク洩れとも知らずに。
ロマン・ポルノらしくなく陽光燦々たる場面が多いのは良いが、ロスト・バージン絡みの青春映画的お話が一向に面白くない。
脚本に荒井晴彦が絡んでいるし、監督は一般映画の多い池田敏春だからもう少し何とかなった筈なのに、特に後半ポルノ的シーンが多すぎるのがいけない。ポルノは怪しからんと言うほど因循居士ではものの、実際のところ、男性による女性に対する暴行的場面が何度も出てくるため後味が良くないのである。
明るい画面には誤魔化されませんぞ。
久しぶりの★一つ。この点をつけるのがお話がつまらないものが多く、映画として本当にひどいと言いたいのは案外☆★くらいのものだったりする。
1981年日本映画 監督・池田敏春
ネタバレあり
松田聖子の最初の大ヒット曲の題名を使っていて、寺島まゆみ扮するヒロインの髪型は聖子ちゃんカットである。時代ですな。
山口百恵のヒット曲「ひと夏の経験」に似ているほうは角書(本題の前にあるサブタイトル)であるが、これも意識した可能性が高い。角書は本来タイトルから除外すべきものだが、一応“は行”としておく。
17歳の女子高生まゆみちゃんが、同級生か何かの男子・堀広道とモーテルにしけ込むが、怖さが先立ってモーテルを抜け出す。
夏休みになって気分転換と沖縄(本島ではなく、どこかの島だろう)旅行を洒落込み、そこで旅館の娘・朝霧友香の恋人・波平光生にちょっと惹かれ、夕べの浜辺における二人の睦みごとに刺激される。
そこへ彼の東京時代の元恋人・倉吉朝子が訪れ、精神的三角関係に陥る。さらに観光客の志麻いづみも加わり淫蕩なムードが増幅され、彼女に刺激された島の不良によって未通娘を卒業する。
そこへ絶交が終ったと知った堀君がやって来て遂に浜辺で結ばれる。浜辺に血の跡が付く。岸君は本懐を遂げたと文字通り欣喜雀躍する。それが赤ペンのインク洩れとも知らずに。
ロマン・ポルノらしくなく陽光燦々たる場面が多いのは良いが、ロスト・バージン絡みの青春映画的お話が一向に面白くない。
脚本に荒井晴彦が絡んでいるし、監督は一般映画の多い池田敏春だからもう少し何とかなった筈なのに、特に後半ポルノ的シーンが多すぎるのがいけない。ポルノは怪しからんと言うほど因循居士ではものの、実際のところ、男性による女性に対する暴行的場面が何度も出てくるため後味が良くないのである。
明るい画面には誤魔化されませんぞ。
久しぶりの★一つ。この点をつけるのがお話がつまらないものが多く、映画として本当にひどいと言いたいのは案外☆★くらいのものだったりする。
この記事へのコメント