映画評「犬、走る DOG RACE」

☆☆☆(6点/10点満点中)
1998年日本映画 監督・崔洋一
ネタバレあり

崔洋一監督によるドッグ(犬)再び。

現在の新宿。悪徳刑事・岸谷五朗は、在日朝鮮人の半グレ大杉連と組んで悪さばかりしている。在日系ヤクザの遠藤憲一の中国人情婦・富樫真と懇ろの関係になっているが、彼女は実は大杉も好いている。
 が、ある時その彼女が大杉の家で死体で発見される。岸谷は一旦大杉を疑うが、実は裏バカラの経営を巡って遠藤が手を下したのである。

前半は例によって要領を得ず、作品の性格も余りはっきりせず、余り面白くないが、中国美人が殺されてから俄然面白くなる。作品のブラック・コメディーとしての性格がはっきりして来るのである。

二人は犯人を別にしたてる為に(したてる必要もないのに)死体を色々な場所へ運び、ここにまず “死体のある喜劇”としての可笑し味が暫く続く。
 続いて、大杉がヤクザ・グループたちから逃げに逃げ、屋根に上ったり。大杉氏、文字通り体を大いに使うの巻。続いて拳銃を持っているのを見せたことから今度は警察から逃げに逃げ、新宿の街を走り回る。
 これを作者はドッグ・レースに喩えているわけで、俯瞰で捉える部分の可笑しいことこの上ない。但し、大杉の行動については解らないことが多く多少すっきりしないのが難点か。

最後はちょっとした悲喜劇。余りしんみりとするには及ばないが、大杉の愛すべき性格が懐かしくなる。

わが親戚に中国人(少数民族)が加わりました。余り中国の悪口を言わないように(笑)。

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