映画評「マッシブ・タレント」
☆☆☆★(7点/10点満点中)
2022年アメリカ映画 監督トム・ゴーミカン
ネタバレあり
ニコラス・ケイジが借金を背負って、来るものを拒まずの精神で大量のB級映画に出演し続けている(借金のその後は知らないが、B級映画出演は続いている)半生をケイジの立場からすれば自虐的な立場で作られた、半伝記映画とでも言うべきアクション・コメディー。
落ち目となって久しいニコラス・ケイジ(本人)が、100万ドルの報酬に釣られてスペインの富豪青年ペドロ・パスカルの招きに応じ、相手が物凄い彼のファンに加えて映画を理解していることで懇親を深め、一緒に脚本を練ることになるが、パスカルを犯人と目しているCIAの女性捜査官ティファニー・ハディッシュの要請で、選挙絡みで起こった少女誘拐事件解決の為CIAの手足となって働くことになる。
やがて誘拐したのは彼の従弟であることが判明し、従弟の殺しの手から逃れる為に逃げ出す必要が生じる。悪いことに、事前に彼がケイジの為を思って善意で呼び寄せた妻シャロン・ホーガンと娘リリー・シーンがいた為に事情がさらにややこしくなる。
という内容で、人気絶頂期のメジャー作品の名前が色々と出て来るのがお楽しみで、俳優ニコラス・ケイジと人間ニコラス・キム・コッポラ(ケイジの本名)とが対峙する幻想的場面もあって、事情を知っていれば知っているほど楽しめるという次第。
終盤のアクション場面が実は既に完成した映画で、そこから妻はデミ・ムーアが演じていて、これが “(実際の妻は)デミ・ムーアより素敵” という台詞として絡んで来るという、メタフィクション仕掛け。
後半ちょいとシリアスに傾きすぎたが、考え方によってはそれ自体が上っ面のシリアスさであることが見え見えなので、笑えないこともない。勿論このところ観て来たケイジ主演のB級作品のいずれよりも面白い。
ゴーミカン監督、ゴミ缶行きは免れましたぞ。
2022年アメリカ映画 監督トム・ゴーミカン
ネタバレあり
ニコラス・ケイジが借金を背負って、来るものを拒まずの精神で大量のB級映画に出演し続けている(借金のその後は知らないが、B級映画出演は続いている)半生をケイジの立場からすれば自虐的な立場で作られた、半伝記映画とでも言うべきアクション・コメディー。
落ち目となって久しいニコラス・ケイジ(本人)が、100万ドルの報酬に釣られてスペインの富豪青年ペドロ・パスカルの招きに応じ、相手が物凄い彼のファンに加えて映画を理解していることで懇親を深め、一緒に脚本を練ることになるが、パスカルを犯人と目しているCIAの女性捜査官ティファニー・ハディッシュの要請で、選挙絡みで起こった少女誘拐事件解決の為CIAの手足となって働くことになる。
やがて誘拐したのは彼の従弟であることが判明し、従弟の殺しの手から逃れる為に逃げ出す必要が生じる。悪いことに、事前に彼がケイジの為を思って善意で呼び寄せた妻シャロン・ホーガンと娘リリー・シーンがいた為に事情がさらにややこしくなる。
という内容で、人気絶頂期のメジャー作品の名前が色々と出て来るのがお楽しみで、俳優ニコラス・ケイジと人間ニコラス・キム・コッポラ(ケイジの本名)とが対峙する幻想的場面もあって、事情を知っていれば知っているほど楽しめるという次第。
終盤のアクション場面が実は既に完成した映画で、そこから妻はデミ・ムーアが演じていて、これが “(実際の妻は)デミ・ムーアより素敵” という台詞として絡んで来るという、メタフィクション仕掛け。
後半ちょいとシリアスに傾きすぎたが、考え方によってはそれ自体が上っ面のシリアスさであることが見え見えなので、笑えないこともない。勿論このところ観て来たケイジ主演のB級作品のいずれよりも面白い。
ゴーミカン監督、ゴミ缶行きは免れましたぞ。
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