映画評「ガンズ・アンド・キラーズ」
☆☆★(5点/10点満点中)
2023年アメリカ映画 監督ブレット・ドノフー
ネタバレあり
ニコラス・ケイジのロー・バジェット映画でも西部劇という新機軸なら行けそうだ。
ガンマンのケイジが、吊るし首になるところを危く助かった中年男を息子の目前で撃ち殺す。
20年後、今は愛妻と結ばれ静かに雑貨商を営むケイジは仕事を終えて帰り、妻が脱獄した一派に殺されたことを知る。犯人は今は強盗団のボスをする、20年前の少年、ノア・ル・グローである。
彼は復讐を果たそうと、家を焼いて12歳くらいの娘ライアン・キーラ・アームストロングと、犯人一味を追う保安官たちを追跡し始める。
彼は邪魔になる保安官たちを娘との協力の下うまく捕縛すると、斥候として娘を悪漢一味の待機する町に出すが、娘は捕まってしまう。娘がいつまで経っても戻ってこないので、ケイジは遂に町に繰り出す。
ガンマンが娘と復讐の旅に出る点が珍しいが、構成的には古典的で、最後の決闘場面もなかなかオーソドックス。風味はハリウッド製よりマカロニ・ウェスタンに近い。
反面、現代風なのは主人公が悪漢を倒して決着という形で無いことで、ここに娘と復讐の旅に出るというアイデアが生きて来る。
クエンティン・タランティーノの映画よろしく、格好を付けた駄弁が目立つが、ケイジが娘に言う “男は自分の存在理由がなくなるのを恐れる” という言葉は名言ではないだろうか?
父も娘も生まれつき感情を持たず、経験によって感情を持つようになるという、現在の映画ならではの成長物語として一通り買える。画面も悪くないので、多くを望まなければ、案外行けると思う。
ニコラス・ケイジが刑事役をしてから、刑事役でない時はいつも、刑事ではないケイジ・・・とダジャレを使ってしまう。
2023年アメリカ映画 監督ブレット・ドノフー
ネタバレあり
ニコラス・ケイジのロー・バジェット映画でも西部劇という新機軸なら行けそうだ。
ガンマンのケイジが、吊るし首になるところを危く助かった中年男を息子の目前で撃ち殺す。
20年後、今は愛妻と結ばれ静かに雑貨商を営むケイジは仕事を終えて帰り、妻が脱獄した一派に殺されたことを知る。犯人は今は強盗団のボスをする、20年前の少年、ノア・ル・グローである。
彼は復讐を果たそうと、家を焼いて12歳くらいの娘ライアン・キーラ・アームストロングと、犯人一味を追う保安官たちを追跡し始める。
彼は邪魔になる保安官たちを娘との協力の下うまく捕縛すると、斥候として娘を悪漢一味の待機する町に出すが、娘は捕まってしまう。娘がいつまで経っても戻ってこないので、ケイジは遂に町に繰り出す。
ガンマンが娘と復讐の旅に出る点が珍しいが、構成的には古典的で、最後の決闘場面もなかなかオーソドックス。風味はハリウッド製よりマカロニ・ウェスタンに近い。
反面、現代風なのは主人公が悪漢を倒して決着という形で無いことで、ここに娘と復讐の旅に出るというアイデアが生きて来る。
クエンティン・タランティーノの映画よろしく、格好を付けた駄弁が目立つが、ケイジが娘に言う “男は自分の存在理由がなくなるのを恐れる” という言葉は名言ではないだろうか?
父も娘も生まれつき感情を持たず、経験によって感情を持つようになるという、現在の映画ならではの成長物語として一通り買える。画面も悪くないので、多くを望まなければ、案外行けると思う。
ニコラス・ケイジが刑事役をしてから、刑事役でない時はいつも、刑事ではないケイジ・・・とダジャレを使ってしまう。
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