映画評「劇場版TOKYO MER~走る緊急救命室~」
☆☆★(5点/10点満点中)
2023年日本映画 監督・松木彩
ネタバレあり
2021年に放映されたTVドラマ・シリーズの続編的位置にある映画版。
簡単に言えば、「タワーリング・インフェルノ」と「ダイ・ハード」を合わせて「ダイ・ハード」の刑事を救急救命医にした感じの作品である。
逆恨み型の一種の愉快犯が横浜のランドマークタワーにガソリンを撒いて放火、火災に発展する。
そこへ東京都知事小池百合子ならぬ石田ゆり子管轄の救急救命組織TOKYO MER のメンバーが駆けつけるが、厚労大臣の良からぬ魂胆が元で作られた、杏率いる YOKOHAMA MER も直後に現れ、自分達の優秀さをアピールして TOKYO MER を見下ろす態度を取る。 しかし、YOKOHAMA の、危ない現場は消防士に任せるという態度が少なからぬ人々の生命を危険にさらすことになる。
かくして逃げ場を失った人々を救うべく TOKYO MER のチーフ鈴木亮平以下のメンバーが動き出し、消防隊や管理対策室の最大限の協力を得て救出していく。
が、その中に妊娠中で外科医でもある鈴木の妻・仲里依紗がい、後回しになった結果、死と切迫早産の危機を、火が回る中を鈴木はほぼ一人で解決しなければならない。
それなりにサスペンスフルであり、その結果なかなか感動的でもあるのだが、鈴木の細君救出の場面はさすがに長丁場にしすぎである。純文学映画において一見無駄に長く見えるが実はその長さが故に生み出される説得力がある場合とは対照的に、一見無駄に見えないが実はそこまで長々と作らなくても同じ効果を出せることをしているケースが、この手の特に邦画大衆映画で目立つ。
そんな作品に限ってスローモーションを使って益々長くし、僕を大いに苦笑させる。本作の場合序盤にスローがあったので覚悟はしていた。
また、これを言ってはお話にならないのだが、どうしても関係者があたふたしているパニック現場には必ず臨月に近い妊婦がいらっしゃるのでありましょう。この間の「Dr.コトー診療所」でも主人公の細君が切迫早産しそうになる。彼女もまた看護婦で医療関係者でしたよ。
主人公はスーパーマンでした。死の寸前に何とか救出された直後に難手術をしている。
2023年日本映画 監督・松木彩
ネタバレあり
2021年に放映されたTVドラマ・シリーズの続編的位置にある映画版。
簡単に言えば、「タワーリング・インフェルノ」と「ダイ・ハード」を合わせて「ダイ・ハード」の刑事を救急救命医にした感じの作品である。
逆恨み型の一種の愉快犯が横浜のランドマークタワーにガソリンを撒いて放火、火災に発展する。
そこへ東京都知事小池百合子ならぬ石田ゆり子管轄の救急救命組織TOKYO MER のメンバーが駆けつけるが、厚労大臣の良からぬ魂胆が元で作られた、杏率いる YOKOHAMA MER も直後に現れ、自分達の優秀さをアピールして TOKYO MER を見下ろす態度を取る。 しかし、YOKOHAMA の、危ない現場は消防士に任せるという態度が少なからぬ人々の生命を危険にさらすことになる。
かくして逃げ場を失った人々を救うべく TOKYO MER のチーフ鈴木亮平以下のメンバーが動き出し、消防隊や管理対策室の最大限の協力を得て救出していく。
が、その中に妊娠中で外科医でもある鈴木の妻・仲里依紗がい、後回しになった結果、死と切迫早産の危機を、火が回る中を鈴木はほぼ一人で解決しなければならない。
それなりにサスペンスフルであり、その結果なかなか感動的でもあるのだが、鈴木の細君救出の場面はさすがに長丁場にしすぎである。純文学映画において一見無駄に長く見えるが実はその長さが故に生み出される説得力がある場合とは対照的に、一見無駄に見えないが実はそこまで長々と作らなくても同じ効果を出せることをしているケースが、この手の特に邦画大衆映画で目立つ。
そんな作品に限ってスローモーションを使って益々長くし、僕を大いに苦笑させる。本作の場合序盤にスローがあったので覚悟はしていた。
また、これを言ってはお話にならないのだが、どうしても関係者があたふたしているパニック現場には必ず臨月に近い妊婦がいらっしゃるのでありましょう。この間の「Dr.コトー診療所」でも主人公の細君が切迫早産しそうになる。彼女もまた看護婦で医療関係者でしたよ。
主人公はスーパーマンでした。死の寸前に何とか救出された直後に難手術をしている。
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