映画評「優作について私が知っている二、三の事柄」
☆☆★(5点/10点満点中)
2020年日本映画 監督・崔洋一
ネタバレあり
この題名は、ジャン=リュック・ゴダールの「彼女について私が知っている二、三の事柄」をなぞって恐らく崔洋一監督が自ら付けたものだろう。彼も映画好きだな。
この題名における “私” は、本ドキュメンタリーにインタビュアー(崔)/インタビュイーとして出演している7人一人一人を指しているのは言うまでもない。
崔洋一と松田優作との関係を僕を認識していなかったが、1978年「最も危険な遊戯」で助監督をしたらしい。それ以前から知り合いだったようにもインタビュイーとの会話のうちに受け取れる。
昨日の「SOUL RED 松田優作」が主に映画人としての松田優作について語られていたのに対し、本作は音楽絡みの話が7割強を占める。
ブルースのような詩を書き、本作にも出演している奈良敏弘や原田喧太(原田芳雄の息子)などによりメロディーをつけられた歌(ブルース)を歌う。歌声は原田芳雄が歌っているのかと思うくらい似てい、音楽的な揺れが専門の歌手にはなかなか出せない歌の魅力を発揮している感じだ。
音楽活動後半にはニューウェーブ的にもなっていたと語られもするが、僕の知らないところになかなか面白い歌手がいたと教えてくれたのがこのオリジナル・ビデオ・ドキュメンタリーの殊勲である。
残り3割弱が彼の入院と死に絡む部分である。
TV「探偵物語」の一挿話で共演して昵懇だった水谷豊と、「竜馬暗殺」(1974年)で共演した桃井かおりの回想が面白い。特に、桃井かおりがお骨上げをする台に残った遺灰を手になすりつけ、それを崔などが舐めたというエピソードは壮絶。松田と結び付いた人々のアナーキーさが強く印象付けられた。やはり彼らはスターシステム時代の俳優とは全然違う。
映像作品としてはともかく、松田優作をめぐる7人の人たちの話に参った。
母親が死んで13年経つ。昨日お墓参りに行った。母親が亡くなった後色々な書き物を発見した時、母について知らないことがたくさんあると思い知らされたことを思い出す。
2020年日本映画 監督・崔洋一
ネタバレあり
この題名は、ジャン=リュック・ゴダールの「彼女について私が知っている二、三の事柄」をなぞって恐らく崔洋一監督が自ら付けたものだろう。彼も映画好きだな。
この題名における “私” は、本ドキュメンタリーにインタビュアー(崔)/インタビュイーとして出演している7人一人一人を指しているのは言うまでもない。
崔洋一と松田優作との関係を僕を認識していなかったが、1978年「最も危険な遊戯」で助監督をしたらしい。それ以前から知り合いだったようにもインタビュイーとの会話のうちに受け取れる。
昨日の「SOUL RED 松田優作」が主に映画人としての松田優作について語られていたのに対し、本作は音楽絡みの話が7割強を占める。
ブルースのような詩を書き、本作にも出演している奈良敏弘や原田喧太(原田芳雄の息子)などによりメロディーをつけられた歌(ブルース)を歌う。歌声は原田芳雄が歌っているのかと思うくらい似てい、音楽的な揺れが専門の歌手にはなかなか出せない歌の魅力を発揮している感じだ。
音楽活動後半にはニューウェーブ的にもなっていたと語られもするが、僕の知らないところになかなか面白い歌手がいたと教えてくれたのがこのオリジナル・ビデオ・ドキュメンタリーの殊勲である。
残り3割弱が彼の入院と死に絡む部分である。
TV「探偵物語」の一挿話で共演して昵懇だった水谷豊と、「竜馬暗殺」(1974年)で共演した桃井かおりの回想が面白い。特に、桃井かおりがお骨上げをする台に残った遺灰を手になすりつけ、それを崔などが舐めたというエピソードは壮絶。松田と結び付いた人々のアナーキーさが強く印象付けられた。やはり彼らはスターシステム時代の俳優とは全然違う。
映像作品としてはともかく、松田優作をめぐる7人の人たちの話に参った。
母親が死んで13年経つ。昨日お墓参りに行った。母親が亡くなった後色々な書き物を発見した時、母について知らないことがたくさんあると思い知らされたことを思い出す。
この記事へのコメント
松田優作について私が知っている唯一の事は彼が生前好きだった音楽を集めたCDがあって、それによるとニーナシモン、浅川マキ、ローランドカーク等々がお好きだったという事です。特に好きなタイプの役者さんじゃなかったけれど音楽の好みは近いですね。
他にはチャールズミンガス、オーネットコールマンとかいかにもあの世代らしい前衛性 (笑)
>ニーナシモン、浅川マキ、ローランドカーク等々がお好きだったという事です。
ニーナ・シモンはCDを幾つか作りましたが、勉強中(なかなか本格化しません)。
浅川マキは、図書館に二枚組CDがあったので、今度借りてきます。
ローランド・カークは名前を僅かに聞いたことがある程度。評価が高いアルバムが多かったので、CDを作って(笑)勉強します。多分YouTubeに音源があるでしょ。
>特に好きなタイプの役者さんじゃなかったけれど音楽の好みは近いですね。
生き方がブルースな(?)人はブルースが好きなんですね、きっと。
>他にはチャールズミンガス、オーネットコールマン
ミンガスは、買ったアルバムも自分で作ったCDもありますが、嫌いではないな。
オーネット・コールマンは、BS放送を利用したデジタル音楽番組から「ゴールデン・サークルのオーネット・コールマン」という有名なライブ・アルバムを録音して2回くらい聴きましたが、こちらはまるで解らなかったので、それきり。
オカピー先生はどこまでも真面目一徹なんですね ^ ^
音楽はそんなに真面目に取り組まなくていいですって!
音楽との出会いも縁ですよ、縁! 中国の諺のように好きになるものは万里を超えてやってくるし、好きにならないものは通り過ぎても気づかないのですよ。
無理して聴くことないと思いますよ。
でもせっかくのお気持ちの出鼻を挫くのも残念なので少しだけ書かせて下さいね。
ニーナシモンは先だってから話題になっていた映画「パーフェクトデイズ」のラストシーンで「feeing good」が流れて、凄く感動的だということでまたまたニーナシモン初体験の人が増えたようです。 苦節50年、同好の士に恵まれなかったモカさんは嬉しいような…まあ素直に嬉しいですが。
ローランドカークは松田優作と同い年だった兄が残したレコードが手元に2枚あります。
ずっとフリージャズっぽいイメージを勝手に持ってしまっていて手付かずだったのですが10年ほど前にyoutubeで偶然、それこそ万里を超えてきたかのように演奏シーンに出会ってしまいました。 それはもう言葉にはできない感動でした。
縁のあるものは向こうからやって来てくれるんですよ、私の場合。
「今が聴きどきやで」「Now’s the time」( Charlie Parker) です (^^)
えっとそれで松田優作好みのCDで取り上げられているのはアルバムタイトルにもなっている「The inflated tear」(溢れ出る涙)です。
Amazonのレビューを書いておられる方々とほぼ同意見ですが、特に紙ジャケット盤のレビューでYOKさんのレビューがまさに私の言いたいことを代弁してくださっているので興味があれば読んでみて下さいませ。
桜が散り出しました。ご近所に桜好きさんが多いので窓の外を見ていると白いものが雪のようにキラキラと風に舞っています。そちらは如何ですか?
頑固一徹ならぬ、真面目一徹です(笑)
最近は映画がつまらないものですから、一番気楽に楽しめる音楽を攻めています。YouTubeがこれほど充実していると知っていれば、もっと前から攻めたのになあ。
>音楽との出会いも縁ですよ、縁!
縁があったとは思いませんが、映画などで使われ Going up the Country 一曲だけ知っていたキャンド・ヒートが、ちと引っかかったので、初期の3枚のアルバムをゲットしました。
Going up the Country はヴォーカルが妙で、こんなのもブルース・ロックなのかいなと思いましたが、他の曲と中にまじると確かにブルース・ロックなのでした。
>ニーナシモン
何だか最近そこらじゅうでこの名前を目(あるいは耳)にするのですよ。
映画の効果でしたか!
ブリジストンのレグノのCMで流れる歌声がニーナ・シモンに似ているけど違うと思って、調べたらレディ・ブラックバード Lady Blackbird という歌手でした。若手みたいですが、ちょっと面白い。
>YOKさんのレビューがまさに私の言いたいことを代弁
作品はありましたけど、レビューは見つかりませんでしたぞ?
>桜が散り出しました。ご近所に桜好きさんが多いので窓の外を見ていると白いものが雪のようにキラキラと風に舞っています。そちらは如何ですか?
触れると落ちますが、まだです。そろそろ落ち頃(笑)でしょう。
音楽談義(音楽団子って打ってしまいましたよ。直ぐに気付いて良かった… )は楽しいですね!
IPAD でのリンクの貼り方がわからないので、お手数をおかけして申し訳ないです。
☆ キャンドヒート
懐かしいです。若い頃いっときハマってよく聴いてました。
アルウィルソンの空気の抜けたような独特のボーカルがたまりませんね。
彼も早くになくまりましたね。屋外の寝袋の中で…かなりな弱視で凄く才能があったらしいです。
彼らはカントリーブルースを割と素朴にカバーしている感じなのがいかにもアメリカ的ですね。“ブルースロック”というとイギリスのバンドが主流の様に思います。
あっ、アメリカには100万ドルのブルースギタリスト、我らがジョニーウィンターさまがおられました! (さっきレコードの背表紙の色でキャンドヒートを見つけたと思ったらジョニーウィンターでした。)
“going up the country “
これの元歌ご存知ですか? ご存じなければyoutube で聞いてみてください。
そっくりそのままですから (リンク無しですいません)
Henry Thomas 1928年のバリバリのど田舎ブルース 😅
youtube って多分割と初期の頃からアクセスしていましたが、初期は今ほどの賑わいはなかったように思います。
音楽の場合、曲に合わせて何がしかの動画(自然の景色が主流で凝ってる人は簡単なアニメもどきを作ったり) をアップして、動画の出来を評価するようなスタンスでしたかね。個人が動画をアップするというのが画期的だったんじゃないかな。
よく見かけたのが1番簡単な方法でレコード盤がプレーヤーの台の上で回っている動画でしたね。
キャンドヒートのレコードを探そうとして泥沼にはまってしまい、これから心を入れ替えてレコードの整理とメンテナンスをしようか、天気が良いので出かけようか迷っております。
続きはまた後ほど…
>カントリーブルース
Going up the Country などは典型的なカントリー・ブルースという感じがしますね。
> “going up the country “
>これの元歌ご存知ですか?
うんにゃ^^
そこで聴きましたが、元歌というより、カバーですがな(笑)
>ジョニーウィンター
CD持っとるぞーと思いましたが、弟のエドガーでした。
二人のサウンドは違いますか? 聴けば解るでしょうけど(笑)
>1番簡単な方法でレコード盤がプレーヤーの台の上で回っている動画でしたね。
今でもあります。
これは、一般の方がそのレコードからリッピングしたものが多いのではないかあ。今はご本人系列の~トピックというのが多くなり、この場合は静止画ですね。僕は極力ここからダウンロードします。後の作業が楽なので。
>これから心を入れ替えてレコードの整理とメンテナンスをしようか
まめではない僕も、これに関しては、ちゃんとしていますよ(えっへん)。
レコードに関しては英国ロック系、米国ロック系、ジャズといった程度で極めて大雑把ですが、数が圧倒的に多いCDは名前のABC順でやっています。個人目はファースト・ネームから。グループ名は勿論THEを除きます。
結局、買った店にスピーカーとプレーヤーを持ち込むという大仕事になってしまいました。
力仕事は何にもしていませんが一応ついていって、中古レコードも扱っている店なのでそっちで遊んでました。いつも修理代を取らないお店なので1000円以下のレコードを買って帰ることにしています。
今日の収穫は我らがボビーブランド様です。800円也。
今日は中古レコードがよく売れていましたよ。
エドガーウィンターはうちにないと思います。そもそも私はジョニー兄貴も自主的には聴いたことがないですね。いつか爺やが観ていたyoutube のライブ演奏を聴いたら思ってたよりブルース色が強かったので「バリバリブルースやん」と言ったら爺やも「この人はバリバリブルースや」と言うとりました。テキサスブルースってやつですね。多分エドガー君もバリブルースでしょう ^_^
テキサスブルースの人ってなんでみんなあの帽子を被るのかな? お約束?
こういう事を書き出すと止まらなくなります。毎度長文無駄話ですいません。
>爺や
モカさんちには執事でもいるのかと一瞬思いましたが、旦那さんですね。
しかし、それは大事(おおごと)でしたね。
>修理代を取らないお店
お得意様ですからでしょうが、良いですねえ。
僕のアンプも直してほしいなあ。ヤフオク辺りに出したら、壊れていても6万円くらい気で売れそうなものですけど、重すぎて移動する気にもなれない。
>ボビーブランド様
ブルースより、R&Bのイメージが強い。
と言っても殆ど聴いたことがないのですけど(笑)
>テキサスブルースの人ってなんでみんなあの帽子を被るのかな? お約束?
テキサスブルースで調べたら、確かに被っている人が多かった!
オーディオ機器は体積からは想像できない程重いですね。爺やも腰があまり良くないので無理はさせられないのですが… (T . T)
☆Lady Blackbird
知りませんでした。 声、歌い方、容貌がティナターナーに似ているように思います。 ニーナシモンのBlackbirdという曲にインスパイアされて芸名を変えたと書いてありましたが、何と! 私はその曲を知りませんでした! えらいこっちゃ!
10年程前にアメリカでニーナシモンのトリビュートアルバムが出て(何種類かあるらしいですが) そこに入っているローリングヒルが歌った「Wild is the wind」
「Feeling good」が今季の世界フィギアで優勝した坂本花織のフリーで使われていました。音数が少ないというか間の多いおよそスケートには不向きに思える構成の曲で見事に滑り終えました。未見なら是非どうぞ!
youtube ついでに(笑) ビリーホリデイvsFBI でビリーを演じていたAndra Day
がニーナシモンのロックの殿堂入りのセレモニーで歌っているのもチェックしてください。
凄いんですよ! カツラと手に注目です! びっくりしますよ! 怖い! 😅
rock & roll hall of fame Andra Day &The Roots
I put a spell on you
I wish i knew how it would feel to be free (間違えてないかな?ムズイ!)
上手いんだけど、今のうまい人達は声のアクロバットみたいにラストで暴れまくるのが、好きじゃないです。
やっぱりローリングヒルが良いです。
>☆Lady Blackbird
>ティナターナー
シャウトのイメージでは、ティナ・ターナーかな。
>ローリングヒルが歌った「Wild is the wind」
ローリン・ヒルですよん。
唯一残したオリジナル・スタジオ・アルバムが名盤扱いされています。ネオ・ソウルで、一部ラップ・ソウルもあり、このアルバムにはオーソドックスなソウルは期待しない方が良いですね。
>Andra Dayがニーナシモンのロックの殿堂入りのセレモニーで歌っているのもチェックしてください。
凄いと思いました。
>今のうまい人達は声のアクロバットみたいにラストで暴れまくるのが、好きじゃないです。
僕も、それを感じないでもないです。
ニーナ・シモンは力が抜けていますね。
転がる丘になるところでした。お恥ずかしい次第です。
男2人とのトリオでやってましたね。 娘が高校生の頃夢中でしたから、私もCD聴かされたりしていましたよ。 PVもカッコよかったです。
”天使にラブソングを“の確か2作目で、joyful joyful って歌ってましたね。
可愛いし声が抜群に良いです。
確かボブマーリーの息子と結婚してますね。今現在も継続中かはどうかは知りませんが。
>男2人とのトリオでやってましたね。
フージーズというらしいですね。知らんかったなあ。
>”天使にラブソングを“の確か2作目で、joyful joyful って歌ってましたね。
YouTubeで確認したところ、見憶えがありました。
あの時の彼女がローリン・ヒルでしたか。
>確かボブマーリーの息子と結婚してますね。今現在も継続中かはどうかは知りませんが。
結構子供がいっぱいいるようです^^
>ブルースより、R&Bのイメージが強い。
☆ ボビーブランド☆
一言で言わなければいけないとしたら”モダンブルース“ ですかね。
若い頃の風貌は、関西でいえばトミーズの雅に似たトラックの運ちゃん顔で、中年以降は真面目に働いた甲斐あってメンフィス辺りでちょっとした運送会社をやってるおっちゃんって感じでしょうか。
ヒット曲は色々ありますが
Farther on up the road クラプトンがライブでよくやってます。
クラプトンには申し訳ない(ファンの方,ごめんね) けど格がちょっと違います。
It’s not the spot light キャロルキングの元夫が傷心のうちに作った(誰かと共作)曲で、ロッドスチュワートより2,3年前にレコーディングしていますね。
これはロッドスチュワート全盛期ですから甲乙つけがたいです。
ブルースブラザーズでお馴染みの Turn on your love light
Stormy monday blues Tヴォーンの曲でオールマンなんかもカバーしていますが、いわゆるストマン進行を作ったのはボビーブランドとバックギターのウェインベネットだと言われておるそうです。(爺やの受け売りです。ギターのコード進行はどうも良く分かりません)
この曲とか A’int nobody’s business なんかはバックのギターも素晴らしいので
是非聴いてみてください。スタジオミュージシャンの鏡のようなギタリストです。
>Farther on up the road クラプトンがライブでよくやってます。
>クラプトンには申し訳ない(ファンの方,ごめんね) けど格がちょっと違います。
モカさん、クラプトンが嫌いですなあ^^
そのライブの一つを聴いてみましたが、悪くないと思いましたよ。僕はやはりロック的な観点から聴くからでしょうかねえ。クラプトンの歌声も嫌いではないです。
ロック系(ブルース・ロックを含む)のギター弾きで歌が歌えるのはジミ・ヘンとクラプトン、という印象。ブルースでは歌うギタリストは当たり前なのでしょうけど。
>It’s not the spot light
この曲、知っちょりますぞ。
僕がロッド・スチュワートで最初に買ったLP「アトランティック・クロッシング」に入っていました。このアルバムのタイトル、ビートルズ「ハニー・パイ」の歌詞から頂戴したような感じ。
>ストマン進行
>(爺やの受け売りです。ギターのコード進行はどうも良く分かりません)
右に同じ。
僕がよく訪れる音楽YouTuberでやたらに詳しい人がいます。その代わり彼は歌詞の押韻などについて全く理解できていないので、それぞれに得意分野があるということで(笑)
>A’int nobody’s business なんかはバックのギターも素晴らしい
スタジオ・ミュージシャンは、目立たないけど音楽を効果的に盛り上げる時、良い仕事をしたと言えるのでしょうね。
その意味では、モータウンのベースなど僕はご贔屓にしています。
誤解されてはいけませんので少し弁解させて下さいね。
私個人はクラプトンは特に好きでも嫌いでもありませんのですよ。
高校の頃はクリームをガンガン聴いていたくらいです。
ジャック・ブルースのボーカルとベースラインが好みだったようですが、当時は誰が何を弾いているのかも分からなかったし、もちろんクロスロードブルースも好きでした。
クリームとストーンズがブルースへの足掛かりを与えてくれましたので、あなた方がどんなに素行不良を繰り返しておられてもこの一点だけでもって一生感謝の念が揺らぐことはないのです。(笑)
最近彼のドキュメント映画「エリック・クラプトン〜12小節の人生」
を観た時なんてラストで「幸せな家庭が持てて良かったですね!」と泣きましたよ。
昔から彼が母親に捨てられて祖母に育てられた事は知っていましたが、ここまで酷い仕打ちをされていたとはこの映画を観るまで知りませんでした。
そりゃぁ、女性遍歴を繰り返しますわ。
でね、この映画のタイトルが ”12小節“ しか思い出せなくて検索したら予告編が出て来ました。それでちょっと観たら、ナレーターが開口一番「エレック・クラプトン ギーターの神様〜」とくるわけです。この神様扱いが気に入らんのです、はい。
最近はモカ家のたった2人の反乱ということで、
「クラプトンのボーカル、色気ないなぁ」
「そらしゃあないわ、神様やもん」
「そうやな、神様に色気あったらあかんわな」
こんな感じで受け入れていますが…
歌い続けているとクリーム時代より上手くなってきていると言う人もいますしね。
私もSRヴォーンのボーカルよりは良いとおもいます。ヴォーンさんは品がない。
クラプトンのギターテクの殆どはブルースの3大キングに寄るところで(by 爺や)
神 < King x 3 となるわけです。
この人の辛いところは本人は自分をブルースの求道者くらいに思っていて、ロバートジョンソンの完コピを目指して四苦八苦したりしているのになぜかロック目線で見られてしまうところにあるのかな…
甘いロック目線じゃなくてblues man として見てあげて下さい。
本人もフレディ・キングをやる時は例のカウボーイハットくらい被ればいいのにね。
イギリス人には無理かな。
長文失礼いたしました。 笑って忘れて下さい。(人様の土俵を借りて言うことではないのですが、すっとした!)
>ナレーターが開口一番「エレック・クラプトン ギーターの神様〜」とくるわけです。
>この神様扱いが気に入らんのです、はい。
去年の “ローリング・ストーン” 誌のギタリスト選では凋落が激しくて35位でした。尤も、近年かの雑誌はポリ・コレ症候群が激しくて、あらゆる分野で従来のロックなどを中心に聴くロック・ファンや日本人には無意味になりつつあります。
日本のギター・マガジンの選出では5位くらいで、そこまで落ちていないですが、何と1位がジミ・ヘンではなくジェフ・ベックでした。ベックのギターの良さは、僕のような素人には解らんなあ。
>ロバートジョンソンの完コピを目指して四苦八苦したりしているのになぜかロック目線で見られてしまうところにあるのかな…
な~るほど。
1960年代~70年代のロックを愛好する僕などは、While My Guitar Gently Weeps のギターに惚れているわけだから、どうしたってロック目線ですよ。どうもすみません<(_ _)>
ローリングストーン誌やら何やらの順位付けなんか蹴飛ばしてしまうのがロック魂なので、気にせず好きなものをガンガン聴きましょう。
先月、「リトル・リチャード アイ アム エヴリシング」を観てきました。
凄く良かったので配信をお見逃しなく! ロックの源流には色んな人がいますが、リトル・リチャードの存在はかなり大きかったと再確認しました。
一時期、引退して牧師をしていたとは何かで読んではいましたが、その理由までは気に留めていまでんでした。
いつも強気でイケイケで賑やかな人というイメージが強かったのですが、実は悩み多き人生だったようです。
>ローリングストーン誌やら何やらの順位付けなんか蹴飛ばしてしまうのがロック魂なので、気にせず好きなものをガンガン聴きましょう。
ローリング・ストーン誌自体がロック魂スタンスの雑誌だったので、このジミ・ヘンならぬ激変にはビックリですよ(笑)
順位は良いのですが、その枠に入るか入らないかは後世において意味を成して来ることありです。だって、名前がないんですもん。
今回のギタリスト・ランキングは250人選ばれましたが、ジョージ・ベンソンの名前がないんですよ。考えられます?
>「リトル・リチャード アイ アム エヴリシング」
>ロックの源流・・・リトル・リチャードの存在はかなり大きかったと再確認
リトル・リチャードは、ポール・マッカートニーにとって神様でしょう。
アーカイブ出演の顔触れを眺めたら、超絶に豪華ですね。
すいません、私は音楽にかんしては1974〜5年で時代と共に生きられなくなったので全然わかりません。
もしジミヘンが天国かなんかから見ていて、21世紀にこんなランキングがあって自分が不動のNo.1だと知ったらどう思うでしょうね。多分呆れ返って大笑いするんじゃないかな? 偉大な先達はいっぱいいるし、そんな人達に順位なんてつけられないですよ。
勝ち抜きギター合戦じゃあるまいし…(昔テレビでやってましたね)
ローリングストーンだって商業雑誌ですからねぇ。どうなんだろう…読んだことないし知らんけど…
創始者のドキュメンタリーを少し観ましたが面白くないのでエピソード1で脱落しましたよ。アマプラでやってないかな?
ウッドストックのころに創刊したとして、もう55年程経つわけで、権威はあるのかも知れませんが本物の魂は抜けちゃってるかもですよ。
クラプトンって本音が出ちゃう人みたいで人種差別発言ととられる様なことを言ったりしているらしいので、その辺が影響したのかも知れませんね。
>ジョージ ベンソンってフュージョンの人でしたか?
最初はジャズ・ギターで、当然70年頃からフュージョンに入っていきますね。
しかし、ジャンゴ・ラインハルト⇒ウェス・モンゴメリーの系譜に連なるオクターヴ奏法の人。僕はウェス・モンゴメリーに似ている感じを受けています。
ちょっと綺麗すぎるので、物足りない人は物足りないかなあ、という気がしないではないですね。
心療内科に通っていた時、待合室にギター系のフュージョンがいつもかかっていました。
>創始者のドキュメンタリーを少し観ましたが面白くないのでエピソード1で脱落しましたよ。アマプラでやってないかな?
まだ配信されていますが、レンタルなのでとりあえず断念。金払ってまで観る価値はなさそうですから。