映画評「ジェーンとシャルロット」
☆☆★(5点/10点満点中)
2021年フランス映画 監督シャルロット・ゲンズブール
ネタバレあり
それほど話題作に出演しているわけでもないのにジェーン・バーキンは人気があり、アイコンのようになっている。個人的には、ミック・ジャガーの従妹のように見える為、わが審美眼に余り適わない。歌手としても有名だが、聞いたことはあるかもしれないが聴いたことがない。映画ファンとしては観なければいけないが、さまで興味を持って観られるかどうか疑問に思いつつ観ていた。
僕らにはシャルロット・ゲンズブールが彼女の娘であるが、若い人はシャルロットの母親というイメージでありましょう。彼女はフランスの女優のようでいて、実はイギリスの女優。それでもフランス映画人に人気で、アニエス・ヴァルダが彼女を主演に「アニエスv.によるジェーンb.」という異色作を作っている。本作の原題はかの映画の原題を意識したもので、シャルロットの監督作に当たる。
2017年の日本でのインタビューから始まり、この後2年後のニューヨークでの公演に飛ぶ。ずっと口パクでやって来たから緊張するといったどうでも良いことが面白かったりするが、日本でのインタビューでジェーンが娘の質問に不快感を覚えたらしく2年中断したらしい。そしてコロナ禍下の2021年に本格的に母娘は向き合うのである。
ジェーンには、「007」等で有名な映画音楽家ジョン・バリーとの間にケイト(写真家)という娘がいるが、2013年に自死で失っていて、自責の念があるらしい。
セルジュ・ゲンスブールの間に設けたシャルロットが二番目の娘で、映画監督ジャック・ドワイヨンとの間にルー・ドワイヨンという娘(映画俳優)がいる。
この映画を観ていてよく解らなかったのがケイトのことで、頻繁に名前が出て来るのでウィキペディア辺りで調べようと思ったが、結局解らないまま観ていたら集中力が殺がれてしまった。
ジェーンとシャルロットの最後の方の会話を聞くと、二人共とりわけジェーンには知的な人にありがちな考えすぎのようなところがあるように感じられた。しかし、最後の最後に二人は互いに理解し合えたように思える。この2年後の2023年7月にジェーンは亡くなる。遺言のような映画になったと思うと感慨深い。
合掌。
子供の頃自分のアイドルや英雄だった芸能人が次々と亡くなる。かく言う自分も先が見えて来た。
2021年フランス映画 監督シャルロット・ゲンズブール
ネタバレあり
それほど話題作に出演しているわけでもないのにジェーン・バーキンは人気があり、アイコンのようになっている。個人的には、ミック・ジャガーの従妹のように見える為、わが審美眼に余り適わない。歌手としても有名だが、聞いたことはあるかもしれないが聴いたことがない。映画ファンとしては観なければいけないが、さまで興味を持って観られるかどうか疑問に思いつつ観ていた。
僕らにはシャルロット・ゲンズブールが彼女の娘であるが、若い人はシャルロットの母親というイメージでありましょう。彼女はフランスの女優のようでいて、実はイギリスの女優。それでもフランス映画人に人気で、アニエス・ヴァルダが彼女を主演に「アニエスv.によるジェーンb.」という異色作を作っている。本作の原題はかの映画の原題を意識したもので、シャルロットの監督作に当たる。
2017年の日本でのインタビューから始まり、この後2年後のニューヨークでの公演に飛ぶ。ずっと口パクでやって来たから緊張するといったどうでも良いことが面白かったりするが、日本でのインタビューでジェーンが娘の質問に不快感を覚えたらしく2年中断したらしい。そしてコロナ禍下の2021年に本格的に母娘は向き合うのである。
ジェーンには、「007」等で有名な映画音楽家ジョン・バリーとの間にケイト(写真家)という娘がいるが、2013年に自死で失っていて、自責の念があるらしい。
セルジュ・ゲンスブールの間に設けたシャルロットが二番目の娘で、映画監督ジャック・ドワイヨンとの間にルー・ドワイヨンという娘(映画俳優)がいる。
この映画を観ていてよく解らなかったのがケイトのことで、頻繁に名前が出て来るのでウィキペディア辺りで調べようと思ったが、結局解らないまま観ていたら集中力が殺がれてしまった。
ジェーンとシャルロットの最後の方の会話を聞くと、二人共とりわけジェーンには知的な人にありがちな考えすぎのようなところがあるように感じられた。しかし、最後の最後に二人は互いに理解し合えたように思える。この2年後の2023年7月にジェーンは亡くなる。遺言のような映画になったと思うと感慨深い。
合掌。
子供の頃自分のアイドルや英雄だった芸能人が次々と亡くなる。かく言う自分も先が見えて来た。
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