映画評「ふたりのマエストロ」
☆☆☆(6点/10点満点中)
2022年フランス=ベルギー合作映画 監督ブリューノ・シシュ
ネタバレあり
オーケストラものは日本でもなかなか人気で、邦画を含めると2年に一度くらい観られる感じである。本作のマエストロも指揮者の意味で、ふたりのマエストロとは父と息子のこと。
指揮者歴40年の父フランソワ・デュマール(ピエール・アルディティ)が電話を受け、念願のミラノ・スカラ座の音楽監督を任されると知って有頂天。妻(実は内妻らしいが、フランスでは珍しくない)ミウ=ミウを誘って暫しミラノ暮らしを夢見る。
ところが、これはプロモーターの秘書がデュ―マールの息子もう一人のデュマールのドニ(イヴァン・アッタル)と間違えてコールしたものと判明、それを知ったドニは、そうでなくても確執のある父親を思ってなかなか言い出せない。プロモーター側も無視を決め込みにっちもさっちも行かない。
という喜劇的なシチュエーションのシリアス劇で、イスラエル映画「フットノート」のリメイクらしい。最後の捻りが結構肝だろう。
基本的には【災い転じて福となす】の構図のお話で、妻から真相を聞かされた父は息子と会って昔話をし、遂には和解に至るのである。捻りはその後にあるのだが、詳細は言わぬが花。オリジナルを観ていない方なら一応見ておいても良いという程度だが、日本人は人情噺が好きだから、大衆映画ファンならそこそこ行けると思う。
「フットルース」なら観ていますがね。
2022年フランス=ベルギー合作映画 監督ブリューノ・シシュ
ネタバレあり
オーケストラものは日本でもなかなか人気で、邦画を含めると2年に一度くらい観られる感じである。本作のマエストロも指揮者の意味で、ふたりのマエストロとは父と息子のこと。
指揮者歴40年の父フランソワ・デュマール(ピエール・アルディティ)が電話を受け、念願のミラノ・スカラ座の音楽監督を任されると知って有頂天。妻(実は内妻らしいが、フランスでは珍しくない)ミウ=ミウを誘って暫しミラノ暮らしを夢見る。
ところが、これはプロモーターの秘書がデュ―マールの息子もう一人のデュマールのドニ(イヴァン・アッタル)と間違えてコールしたものと判明、それを知ったドニは、そうでなくても確執のある父親を思ってなかなか言い出せない。プロモーター側も無視を決め込みにっちもさっちも行かない。
という喜劇的なシチュエーションのシリアス劇で、イスラエル映画「フットノート」のリメイクらしい。最後の捻りが結構肝だろう。
基本的には【災い転じて福となす】の構図のお話で、妻から真相を聞かされた父は息子と会って昔話をし、遂には和解に至るのである。捻りはその後にあるのだが、詳細は言わぬが花。オリジナルを観ていない方なら一応見ておいても良いという程度だが、日本人は人情噺が好きだから、大衆映画ファンならそこそこ行けると思う。
「フットルース」なら観ていますがね。
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