映画評「愛の弾丸」
☆☆☆★(7点/10点満点中)
1935年アメリカ映画 監督ジョージ・スティーヴンズ
ネタバレあり
ミュージカル映画「アニーよ銃をとれ」(1950年)をTVで観た中学生の時には、アニー・オークリーなる女性狙撃名人が実在の人物とは知らなかった。本作は彼女の伝記を基にしたロマンス映画。
つぐみ撃ちの名人アニー(バーバラ・スタンウィック)が、プレストン・フォスター扮する射撃名人トビー・ウォーカー(実話ではフランク・バトラー)を競い合い、仕事を奪っては可哀想だと勝ちを譲る。
やがて二人はほぼ同時にバッファロー・ビル(モローニ・オルセン)のワイルド・ウェスト・ショーのメンバーになるが、予想に反してアニーの方が人気者になる。実はウォーカーの作戦のおかげで、アニーはかくも優しい彼にぞっこん惚れる。
しかし、バッファロー・ビルは目を悪くした彼が撃ちそこなってアニーの指を傷つけたのを嫉妬と勘違いして首にする。アニーをなびかせたいコーディネーター(メルヴィン・ダグラス)も彼を邪険にする。
欧州に出て人気を博して帰国したアニーの興行を、町で猟銃指導をしていたウォーカーが見学。二人の仲を良く知るワイルド・ウェストの仲間インディアン酋長のシッティング・ビル(チーフ・サンダーバード)がこれに気づき、彼女を彼の許に連れて行く。最後はめでたしめでたし。
曖昧ながら三角関係の存在やすれ違いなどロマンスとしての要素に事欠かないので、ロマンスのある西部劇と言うよりは、西部開拓時代末期を舞台にしたロマンスとなってい、コメディ・リリーフ的な酋長の気の利いた行動などもあって、なかなか楽しい。ジョージ・スティーヴンズ監督らしい穏やかなタッチの佳作と言うべし。
バーバラ・スタンウィックは大柄かと思っていたが、ロング・ショットで映されることが多いこの映画では、案外小柄であることが解る。
愛の弾丸または恋の鞘当て。
1935年アメリカ映画 監督ジョージ・スティーヴンズ
ネタバレあり
ミュージカル映画「アニーよ銃をとれ」(1950年)をTVで観た中学生の時には、アニー・オークリーなる女性狙撃名人が実在の人物とは知らなかった。本作は彼女の伝記を基にしたロマンス映画。
つぐみ撃ちの名人アニー(バーバラ・スタンウィック)が、プレストン・フォスター扮する射撃名人トビー・ウォーカー(実話ではフランク・バトラー)を競い合い、仕事を奪っては可哀想だと勝ちを譲る。
やがて二人はほぼ同時にバッファロー・ビル(モローニ・オルセン)のワイルド・ウェスト・ショーのメンバーになるが、予想に反してアニーの方が人気者になる。実はウォーカーの作戦のおかげで、アニーはかくも優しい彼にぞっこん惚れる。
しかし、バッファロー・ビルは目を悪くした彼が撃ちそこなってアニーの指を傷つけたのを嫉妬と勘違いして首にする。アニーをなびかせたいコーディネーター(メルヴィン・ダグラス)も彼を邪険にする。
欧州に出て人気を博して帰国したアニーの興行を、町で猟銃指導をしていたウォーカーが見学。二人の仲を良く知るワイルド・ウェストの仲間インディアン酋長のシッティング・ビル(チーフ・サンダーバード)がこれに気づき、彼女を彼の許に連れて行く。最後はめでたしめでたし。
曖昧ながら三角関係の存在やすれ違いなどロマンスとしての要素に事欠かないので、ロマンスのある西部劇と言うよりは、西部開拓時代末期を舞台にしたロマンスとなってい、コメディ・リリーフ的な酋長の気の利いた行動などもあって、なかなか楽しい。ジョージ・スティーヴンズ監督らしい穏やかなタッチの佳作と言うべし。
バーバラ・スタンウィックは大柄かと思っていたが、ロング・ショットで映されることが多いこの映画では、案外小柄であることが解る。
愛の弾丸または恋の鞘当て。
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