映画評「赤羽骨子のボディガード」

☆☆(4点/10点満点中)
2024年日本映画 監督・石川淳一
ネタバレあり

コミックをアイドル主演で実写映画化したもので面白いと思った作品は殆どないが、本作は誠に面白くない。

国家安全保障庁長官・尽宮正人(遠藤憲一)は、養女に出した実の娘・赤羽骨子(出口夏希)を賞金100億円を狙って殺そうとする輩から守る為に、同じ高校に通う金髪ヤンキー威吹荒邦(ラウール)を雇う。
 ところが、彼女を守る役目を追っているのはクラスメート全員であるということが判り、骨子の実の姉なのに男装して暗殺団に所属する尽宮正親(土屋太鳳)と三角関係を演じながら、真の悪党である鷹見(谷田歩)を倒すべく、骨子たちがダンス大会で優勝を目指して踊る会場にて、一致団結して闘うというお話。

カメラを止めるな!」くらい色々な細工を凝らしそれが極めて有効に機能している作品の一致団結には感動させられるものがあるが、本作のように型通りの一致団結や友情からは何の感銘も受けない。
 クラスメート全員がボディガードというのは一応の意外性はあるものの、落ちこぼれ生徒が大敵のセンセーを倒そうと奮闘する「暗殺教室」などのヴァリエーションみたいな感じが強くてさほど新味と感じられないのはご愁傷様。
 丹月正光なる漫画家の手になる原作ではヤクザのボスだった尽宮正人を政府要人に変えたのは改悪だろう。ヤクザの方がより陳腐ではある一方、まだ自然である。
 画面も難ありで、とりわけアクション描出が誤魔化しの連続で全く戴けない。

演技陣も取り上げるに値するものはないが、何年か前ならヒロインを演じたであろう土屋太鳳が自分を俺と呼ぶ男装麗人を演ずるのがちょっとした面白味か。片目の眼帯のせいで誰か解らなかったが。

「赤羽骨子のボディガード」の骨子(こっし)を50文字以内にまとめよ。

この記事へのコメント