映画評「さらばモスクワ愚連隊」
☆☆★(5点/10点満点中)
1968年日本映画 監督・堀川弘通
ネタバレあり
未読ながら五木寛之の短編小説の名前は知っていた。映画化がされた記憶もあったような気がするがかなり朧で、加山雄三主演の東宝映画にもかかわらず、忘れられた映画の一つと言って良いのだろう。元々投稿者の少ない Allcinema ではコメント0、通常一番多い Filmarks でも7件に過ぎない。
ジャズ・ピアニストだったものの自身から“演奏に向かう気持ち”が消えてしまい、プロモーターに転身するも行き詰まり遂にそれも卒業した加山が、NPOの友人塚本信夫に頼まれ、ソ連との和平の一環でモスクワを訪問することになる。
彼には先方のお偉方などに関心がなく、トランペットの上手い不良少年ピーター・アレクセフを、ジャズに傾倒させることによって、まっとうな道を歩ませようと考え出す。自らもピアニストとして参加、クラリネットの素養のある大使館員・伊藤孝雄も駆り出して演奏しだすと、アレクセフ君もやる気になるが、翌日主人公はそれが無に帰して少年が少年院行きになったことを知る。
監督は「黒い画集 あるサラリーマンの証言」「白と黒」などミステリーやサスペンス系に幾つか秀作のある堀川弘通だが、結果は不満である。
ジャズ好きでなくても「奇妙な果実」を軸としてブルースやジャズの精神を語るところにぐっと来るところがなくがないものの、不良っ気が抜けたわけではないアレクセフ君をけしかけて翌朝呆然とする主人公には人の心情のそう簡単に変わるわけのない現実を把握する力が欠けていたと言わざるを得ず、残念。
お話として苦い結論が、主人公の行動のせいで、甘く感じられてしまうのである。かくして、加山がけしかける場面はなかったほうが良かったと思う。
不良少年の恋人エルザに森田敏子なる女優が扮する。しかし、どう見ても日本人には見えない。びっくりしたなア。ハーフ(今は余り使わないほうが良い言葉らしい)の可能性があるが、何の情報も得られず不明。
1968年日本映画 監督・堀川弘通
ネタバレあり
未読ながら五木寛之の短編小説の名前は知っていた。映画化がされた記憶もあったような気がするがかなり朧で、加山雄三主演の東宝映画にもかかわらず、忘れられた映画の一つと言って良いのだろう。元々投稿者の少ない Allcinema ではコメント0、通常一番多い Filmarks でも7件に過ぎない。
ジャズ・ピアニストだったものの自身から“演奏に向かう気持ち”が消えてしまい、プロモーターに転身するも行き詰まり遂にそれも卒業した加山が、NPOの友人塚本信夫に頼まれ、ソ連との和平の一環でモスクワを訪問することになる。
彼には先方のお偉方などに関心がなく、トランペットの上手い不良少年ピーター・アレクセフを、ジャズに傾倒させることによって、まっとうな道を歩ませようと考え出す。自らもピアニストとして参加、クラリネットの素養のある大使館員・伊藤孝雄も駆り出して演奏しだすと、アレクセフ君もやる気になるが、翌日主人公はそれが無に帰して少年が少年院行きになったことを知る。
監督は「黒い画集 あるサラリーマンの証言」「白と黒」などミステリーやサスペンス系に幾つか秀作のある堀川弘通だが、結果は不満である。
ジャズ好きでなくても「奇妙な果実」を軸としてブルースやジャズの精神を語るところにぐっと来るところがなくがないものの、不良っ気が抜けたわけではないアレクセフ君をけしかけて翌朝呆然とする主人公には人の心情のそう簡単に変わるわけのない現実を把握する力が欠けていたと言わざるを得ず、残念。
お話として苦い結論が、主人公の行動のせいで、甘く感じられてしまうのである。かくして、加山がけしかける場面はなかったほうが良かったと思う。
不良少年の恋人エルザに森田敏子なる女優が扮する。しかし、どう見ても日本人には見えない。びっくりしたなア。ハーフ(今は余り使わないほうが良い言葉らしい)の可能性があるが、何の情報も得られず不明。
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