映画評「ビーキーパー」
☆☆☆(6点/10点満点中)
2024年イギリス=アメリカ合作映画 監督デーヴィッド・エアー
ネタバレあり
先日まで観ていた「子連れ狼」の拝一刀も無敵だが、こちらの主人公の強さも尋常ではない。ジョン・ウィックと勝負させたら面白いだろう。
一人の中年養蜂家アダム・クレイ(ジェイスン・ステイサム)が、納屋を貸してくれていた人格者の老婦人がフィッシング詐欺に遭って自殺するという事件に遭遇する。FBI捜査官をするその娘ヴェローナ(エミー・レイヴァー=ランプマン)に一度逮捕されるが、誤解が解けて釈放されると、詐欺を働いた連中のいるコールセンターを襲撃、あっと言う間にそこにいた連中をなぎ倒すと部屋ごと爆破する。
その先にいる詐欺グループの若い親玉ダンフォース(ジョシュ・ハッチャースン)は強者を派遣するが全く歯が立たず、遂には元CIA長官(ジェレミー・アイアンズ)の力に頼るが、【養蜂家】という特殊任務をしていたクレイには、彼の後継者でも太刀打ちできない。
元長官は仕方なく母親であるダンフォース大統領(ジェマ・レッドグレーヴ)と一緒にいさせることで何とかなると思うが、クレイは必要であれば女王蜂を殺すまでのことと臆しない。
というお話で、純文学では善悪はそう簡単に決めつけられないが、善なるというより無辜なる老婦人の金を根こそぎ奪う連中は悪党というほかあるまい。
日本人は余り合理的でなく、無敵すぎる主人公が大した傷も追わずに最後には逃げおおせてしまうようなお話でも歓迎するので、合理的なアメリカ人より評価が断然高い。
若い人が好む回想や巻き戻しのない映画であるが、ここまで豪快にやってくれると直線的でもOKらしい。そもそも回想や巻き戻しは出来れば避けたい手なのであるが、その辺の価値感がここ四半世紀くらい逆になっていたので、直線的なお話が評価されるのは僕には歓迎したい現象である。
ここまで単純で創意工夫の足りないお話のアクション映画の場合、カメラが良し悪しをかなり左右する。
本作はミドルショットが多く、短めのショットもありつつ、じっくりと流れが捉えられるカット割りが多くて満足度が高い。僕が口を酸っぱくして非難した、アップ+細切れ(+カメラが揺れる)を使う監督や撮影監督は大分減って来た。アクションになるとカメラを揺らし始める監督はまだまだ多いですがね。
「貞子vs伽椰子」という映画があったが、製作会社を超えて「ジョン・ウィックvsビーキーパー」という映画が作られたらヒットするだろう。
2024年イギリス=アメリカ合作映画 監督デーヴィッド・エアー
ネタバレあり
先日まで観ていた「子連れ狼」の拝一刀も無敵だが、こちらの主人公の強さも尋常ではない。ジョン・ウィックと勝負させたら面白いだろう。
一人の中年養蜂家アダム・クレイ(ジェイスン・ステイサム)が、納屋を貸してくれていた人格者の老婦人がフィッシング詐欺に遭って自殺するという事件に遭遇する。FBI捜査官をするその娘ヴェローナ(エミー・レイヴァー=ランプマン)に一度逮捕されるが、誤解が解けて釈放されると、詐欺を働いた連中のいるコールセンターを襲撃、あっと言う間にそこにいた連中をなぎ倒すと部屋ごと爆破する。
その先にいる詐欺グループの若い親玉ダンフォース(ジョシュ・ハッチャースン)は強者を派遣するが全く歯が立たず、遂には元CIA長官(ジェレミー・アイアンズ)の力に頼るが、【養蜂家】という特殊任務をしていたクレイには、彼の後継者でも太刀打ちできない。
元長官は仕方なく母親であるダンフォース大統領(ジェマ・レッドグレーヴ)と一緒にいさせることで何とかなると思うが、クレイは必要であれば女王蜂を殺すまでのことと臆しない。
というお話で、純文学では善悪はそう簡単に決めつけられないが、善なるというより無辜なる老婦人の金を根こそぎ奪う連中は悪党というほかあるまい。
日本人は余り合理的でなく、無敵すぎる主人公が大した傷も追わずに最後には逃げおおせてしまうようなお話でも歓迎するので、合理的なアメリカ人より評価が断然高い。
若い人が好む回想や巻き戻しのない映画であるが、ここまで豪快にやってくれると直線的でもOKらしい。そもそも回想や巻き戻しは出来れば避けたい手なのであるが、その辺の価値感がここ四半世紀くらい逆になっていたので、直線的なお話が評価されるのは僕には歓迎したい現象である。
ここまで単純で創意工夫の足りないお話のアクション映画の場合、カメラが良し悪しをかなり左右する。
本作はミドルショットが多く、短めのショットもありつつ、じっくりと流れが捉えられるカット割りが多くて満足度が高い。僕が口を酸っぱくして非難した、アップ+細切れ(+カメラが揺れる)を使う監督や撮影監督は大分減って来た。アクションになるとカメラを揺らし始める監督はまだまだ多いですがね。
「貞子vs伽椰子」という映画があったが、製作会社を超えて「ジョン・ウィックvsビーキーパー」という映画が作られたらヒットするだろう。
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