映画評「ツイスターズ」
☆☆☆(6点/10点満点中)
2024年アメリカ映画 監督リー・アイザック・チュン
ネタバレあり
30年近く前「ツイスター」(1996年)を観た時、CGは動物の質感はまだまだだが、災害描写には向いていると感じたのを憶えている。
本作はかの作品の正式の続編で、恐らく観測装置ドロシー(「オズの魔法使」絡み)の再登場を以って、前回の脚本家アン・マリー・マーティンの名前がクレジットされたと見る。
竜巻を弱める方法の確立の為にチームを組んで現場に臨んだ妙齢美人デイジー・エドガー=ジョーンズは、仲間3人を失って現場から退く。
5年後、勤めるニューヨークの気象会社に、同じく生き残ったアンソニー・ラモスの訪問を受けた彼女は、新しい追跡システムに惹かれて、故郷でもある竜巻頻出州オクラホマに戻る。ラモスと竜巻を追跡していると、竜巻オタクのようなグレン・パウエルのグループと遭遇、竜巻を遊び道具にしているような印象を受けて鼻を明かしてやろうと奮闘するうち、ラモスらの所属するグループより余程真剣に竜巻とその被害者に向っていることに気付く。
パウエルが持っていたアイデアの竜巻弱体化への効果を確認、さらに新しい工夫を加えようと考えている時、大竜巻が近くの町を襲ってくる。
アメリカではディザスター映画、日本ではパニック映画と言われるジャンルであるが、僕らが若い時に観た一連のパニック映画とは少々趣きが違う。昔のパニック映画は群像による人間模様を軸としていたが、近年は主役二三人の人間関係を災害の背後に揺曳させる感じである。本作も、5年前の失敗からヒロインが復帰して再生するというのがドラマ部分の物語で、ちょっとした三角関係の要素も加わる。
肝心の竜巻のスペクタクルは一通り見ごたえあるものの、かかる少人数のドラマ部分に押され気味であり、そのドラマ部分も定石的で余り感心しないが、全体として一応退屈させない。
本編の中では竜巻のことをトルネードと言っているところが多かったような気がする。トルネードと言えば野茂。野茂がかつて所属したドジャーズが球団初の2連覇達成。その最大の貢献者は山本投手である。彼の実力もさることながら、シーズン中の不幸を見かねて、神様が味方してくれたような印象がある。
2024年アメリカ映画 監督リー・アイザック・チュン
ネタバレあり
30年近く前「ツイスター」(1996年)を観た時、CGは動物の質感はまだまだだが、災害描写には向いていると感じたのを憶えている。
本作はかの作品の正式の続編で、恐らく観測装置ドロシー(「オズの魔法使」絡み)の再登場を以って、前回の脚本家アン・マリー・マーティンの名前がクレジットされたと見る。
竜巻を弱める方法の確立の為にチームを組んで現場に臨んだ妙齢美人デイジー・エドガー=ジョーンズは、仲間3人を失って現場から退く。
5年後、勤めるニューヨークの気象会社に、同じく生き残ったアンソニー・ラモスの訪問を受けた彼女は、新しい追跡システムに惹かれて、故郷でもある竜巻頻出州オクラホマに戻る。ラモスと竜巻を追跡していると、竜巻オタクのようなグレン・パウエルのグループと遭遇、竜巻を遊び道具にしているような印象を受けて鼻を明かしてやろうと奮闘するうち、ラモスらの所属するグループより余程真剣に竜巻とその被害者に向っていることに気付く。
パウエルが持っていたアイデアの竜巻弱体化への効果を確認、さらに新しい工夫を加えようと考えている時、大竜巻が近くの町を襲ってくる。
アメリカではディザスター映画、日本ではパニック映画と言われるジャンルであるが、僕らが若い時に観た一連のパニック映画とは少々趣きが違う。昔のパニック映画は群像による人間模様を軸としていたが、近年は主役二三人の人間関係を災害の背後に揺曳させる感じである。本作も、5年前の失敗からヒロインが復帰して再生するというのがドラマ部分の物語で、ちょっとした三角関係の要素も加わる。
肝心の竜巻のスペクタクルは一通り見ごたえあるものの、かかる少人数のドラマ部分に押され気味であり、そのドラマ部分も定石的で余り感心しないが、全体として一応退屈させない。
本編の中では竜巻のことをトルネードと言っているところが多かったような気がする。トルネードと言えば野茂。野茂がかつて所属したドジャーズが球団初の2連覇達成。その最大の貢献者は山本投手である。彼の実力もさることながら、シーズン中の不幸を見かねて、神様が味方してくれたような印象がある。
この記事へのコメント
中井久夫『「昭和」を送る』で、アメリカで地震災害についての研究会があって、中井先生が日本団の団長になって出席し、徹夜を挟む強行軍をこなして帰国するときの機内での映画が「学者が竜巻を追いかける映画」だったと書いてあり、ひょっとしてあの「ツイスター」だったのかなあ、となったのを思い出します。帰国後、中井先生は体調を崩されたそうです。映画のせいではないでしょうけれども…
>中井久夫『「昭和」を送る』
昨年か一昨年、NHK-E「100分で名著」で特集が組まれ、この作品も紹介されていました。内容は憶えていませんが、まだレコーダーに残っているかも。
>学者が竜巻を追いかける映画
その内容では「ツイスター」くらいしかないでしょうね。
CGで本物らしい竜巻が見せられるようになった時代。
体調を崩されたのは、間違いなく、映画ではなく、強行軍のせいです^^