映画評「フライト・リスク」
☆☆(4点/10点満点中)
2025年アメリカ映画 監督メル・ギブスン
ネタバレあり
実績のある俳優メル・ギブスンが監督と知って観てみたが、大作をこなしてきた彼が演出を担当するには役不足のB級(低予算)サスペンスで、フライト・サスペンスとしてありふれた内容。B級にふさわしくコンパクトで直線的なところは良い。
アラスカ。美人保安官補ミシェル・ドッカリーが、悪党の会計係トファー・グレースを逮捕、証人となることで司法取引を行い、セスナを使ってニュー・ヨークへ向かう算段である。
しかるに、機の後ろで拘束されていた小心者グレースはセスナのパイロット、マーク・ウォールバーグが悪党側が派遣した偽物と気付く。それを伝える手段を探るうちにウォールバーグが正体を現し、ミシェルが格闘の末にスタンガンで気を失わせるのに成功するも、セスナ機を操縦できる者が他にいないので、本部の保安官補や所長、管制官と連絡を取り合って何とか凌いでいく。
やがてウォールバーグが意識を回復、二人を混乱させようとして時間を稼ぎ、その間に自らの手を傷つけて手錠を外し再び襲撃、肝心の証人であるトファーが瀕死の重傷を負った為に、テストもせずに着陸を敢行する羽目になる。
というお話で、操縦の経験がない女性が管制官の指示に従って着陸を敢行するという作品でまず思い出すのは「エアポート'75」であるが、こちらは乗員乗客が三人でしかも一人は死ぬべき危険人物であるから、サスペンスは人数に比例するとは言えないながらも、実際のところサスペンス度は低い。
極秘任務であったのにこうして妨害措置が繰り出されていることからヒロインが内部のスパイに気付くといったミステリー・サスペンスの要素を加えて一応楽しませるが、その証言の重要性が曖昧なので、今一つ盛り上がらない。
但し、B級映画らしくメッセージなどに拘らない姿勢は良いと思う。型に嵌り過ぎてちょっと気が利かない感じがマイナスなのである。
昨年末に「チコちゃんに叱られる!」で、B級の意味と語源を説明してくれたのは良かった。B級映画は語源的に二本立てのうちの添え物(低予算映画)という意味であるとしていた。出来栄えではないと世に知らしめることは大事と思う。でなければB級グルメといった言葉が流行るわけはない。現在語源であるB級映画は存在しないが、“低予算映画” の代わりに使うのは当然ありである。
2025年アメリカ映画 監督メル・ギブスン
ネタバレあり
実績のある俳優メル・ギブスンが監督と知って観てみたが、大作をこなしてきた彼が演出を担当するには役不足のB級(低予算)サスペンスで、フライト・サスペンスとしてありふれた内容。B級にふさわしくコンパクトで直線的なところは良い。
アラスカ。美人保安官補ミシェル・ドッカリーが、悪党の会計係トファー・グレースを逮捕、証人となることで司法取引を行い、セスナを使ってニュー・ヨークへ向かう算段である。
しかるに、機の後ろで拘束されていた小心者グレースはセスナのパイロット、マーク・ウォールバーグが悪党側が派遣した偽物と気付く。それを伝える手段を探るうちにウォールバーグが正体を現し、ミシェルが格闘の末にスタンガンで気を失わせるのに成功するも、セスナ機を操縦できる者が他にいないので、本部の保安官補や所長、管制官と連絡を取り合って何とか凌いでいく。
やがてウォールバーグが意識を回復、二人を混乱させようとして時間を稼ぎ、その間に自らの手を傷つけて手錠を外し再び襲撃、肝心の証人であるトファーが瀕死の重傷を負った為に、テストもせずに着陸を敢行する羽目になる。
というお話で、操縦の経験がない女性が管制官の指示に従って着陸を敢行するという作品でまず思い出すのは「エアポート'75」であるが、こちらは乗員乗客が三人でしかも一人は死ぬべき危険人物であるから、サスペンスは人数に比例するとは言えないながらも、実際のところサスペンス度は低い。
極秘任務であったのにこうして妨害措置が繰り出されていることからヒロインが内部のスパイに気付くといったミステリー・サスペンスの要素を加えて一応楽しませるが、その証言の重要性が曖昧なので、今一つ盛り上がらない。
但し、B級映画らしくメッセージなどに拘らない姿勢は良いと思う。型に嵌り過ぎてちょっと気が利かない感じがマイナスなのである。
昨年末に「チコちゃんに叱られる!」で、B級の意味と語源を説明してくれたのは良かった。B級映画は語源的に二本立てのうちの添え物(低予算映画)という意味であるとしていた。出来栄えではないと世に知らしめることは大事と思う。でなければB級グルメといった言葉が流行るわけはない。現在語源であるB級映画は存在しないが、“低予算映画” の代わりに使うのは当然ありである。
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