映画評「美しい夏」
☆☆★(5点/10点満点中)
2023年イタリア映画 監督ラウラ・ルケッティ
ネタバレあり
チェーザレ・パヴェーレの同名小説の映画化。1956年にミケランジェロ・アントニオーニが映画化した「女ともだち」の姉妹編である。かの映画の舞台もトリノで、そのヒロインは本作ヒロインの雇い主セニョーラ・ジェンマ(アンナ・ベラート)に準ずる洋装店主だった。
16歳の少女ジーニア(イーレ・ヴィアネッロ)は、大学生の兄を頼ってトリノに出、洋装店の縫子に雇われ才能を認められる。
川辺で兄や友人たちと水浴を楽しんでいる時に画家のモデルをする長身美女アメーリア(デーヴァ・カッセル)が現れ、その自由奔放さに憧れ、自分もモデルをやってみたいと思って交流を続けるうちに彼女その人への慕情が募る一方、平均的なハイティーンらしく男性との初体験に関しても吝かならぬ思いがある。
若い画家と無事(?)初体験を済ませた後、しかし、梅毒を発症したアメーリアと思いがけぬ別れの日が訪れる。その結果アメーリアとの交流に没入する余り干された洋装店の仕事に復帰を叶える。それから暫くして、水浴場にアメーリアが再び現れる。
というお話で、僕が映画を観始めた1970年前後はこういう思春期映画が多かったのを思い出した。その時代の感覚があってほだされるところもあるし、ベッドシーンなどがあっても爽やかな印象を維持できているので好意的に見ることが出来るが、全体として感心することろまでは行かない。
但し、画面は緩やかな移動ショットを軸として相当美しい。特にロング・ショットが秀逸。ジーニアとアメーリアが自転車で移動する様子と河の水浴場のショットが気に入った。
自転車のショットで「突然炎のごとく」(1961年)をちょっと思い出しました。
2023年イタリア映画 監督ラウラ・ルケッティ
ネタバレあり
チェーザレ・パヴェーレの同名小説の映画化。1956年にミケランジェロ・アントニオーニが映画化した「女ともだち」の姉妹編である。かの映画の舞台もトリノで、そのヒロインは本作ヒロインの雇い主セニョーラ・ジェンマ(アンナ・ベラート)に準ずる洋装店主だった。
16歳の少女ジーニア(イーレ・ヴィアネッロ)は、大学生の兄を頼ってトリノに出、洋装店の縫子に雇われ才能を認められる。
川辺で兄や友人たちと水浴を楽しんでいる時に画家のモデルをする長身美女アメーリア(デーヴァ・カッセル)が現れ、その自由奔放さに憧れ、自分もモデルをやってみたいと思って交流を続けるうちに彼女その人への慕情が募る一方、平均的なハイティーンらしく男性との初体験に関しても吝かならぬ思いがある。
若い画家と無事(?)初体験を済ませた後、しかし、梅毒を発症したアメーリアと思いがけぬ別れの日が訪れる。その結果アメーリアとの交流に没入する余り干された洋装店の仕事に復帰を叶える。それから暫くして、水浴場にアメーリアが再び現れる。
というお話で、僕が映画を観始めた1970年前後はこういう思春期映画が多かったのを思い出した。その時代の感覚があってほだされるところもあるし、ベッドシーンなどがあっても爽やかな印象を維持できているので好意的に見ることが出来るが、全体として感心することろまでは行かない。
但し、画面は緩やかな移動ショットを軸として相当美しい。特にロング・ショットが秀逸。ジーニアとアメーリアが自転車で移動する様子と河の水浴場のショットが気に入った。
自転車のショットで「突然炎のごとく」(1961年)をちょっと思い出しました。
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