映画評「6時間後に君は死ぬ」
☆☆(4点/10点満点中)
2024年韓国=日本合作映画 監督イ・ユンソク
ネタバレあり
日本のミステリー作家高野和明の同名小説の映画化。韓国に舞台を移して作られた。
夕方6時丁度、青年チョン・ジェヒョンが、道路上で美人パク・ジュヒョンに唐突に“6時間後に君は死ぬ”と告げる。そのヴィジョンを見たのだと言う。彼女は、友人との待ち合わせが彼の予知通りにキャンセルされたことからある程度彼の言うことを信じて行動を共にしつつ、以前デートクラブに勤務していた頃にストーカーじみた怪しい青年がいたのを思い出して彼の借家を訪れると帰郷する最中と判明する。
並行して、デートクラブの雇用者が殺された事件を捜査中の刑事クワク・シヤンが上司がクラブを利用していたことを表沙汰にしない為に身内の刑事も騙す攪乱作戦を取る。
というのが中盤までのお話で、前半は青年の予知が本当に予知なのか、警察が怪しむように殺人予告なのかという間で生じるサスペンスを軸として進む。
クワク刑事は色々と怪しい行動を取るが、上司及び警察を護る為の画策と見えるように作劇されているから、これで事前に犯人が分かったと断言できる御仁は天才ではあるまいか。怪しいだけである。それに関してはチョン青年も良い勝負で、チョンが犯人でないと信じている人だけが犯人を確定できるのである。確定ができない以上サスペンスはこの予言の時刻がやってくるまで一応維持される。
が、この着想ならもっとヒヤヒヤすることが出来る作品にできたはずで、ヒロインが殺人犯かもしれないチョンが傍にいることで自分が護られる可能性のあること(ジレンマ)をどの程度確信していたかもっとはっきり示しておいた方が良かったと思う。
クワク刑事の画策に対して上司も二人を追跡中の刑事に警察署に帰ったふりをさせる画策をする。この辺りは消化不良で、僕はこの刑事がクワク刑事を捕まえることになるかと思ったが、そうならない。上司の狙い即ち脚本家の狙いがよく解らずにいる。彼女が0:00に死ぬという予告を知っていたはずの刑事の行動は循環論的で、ちょっとすっきりしない。事件後の青春映画的な幕切れも冗長。
サスペンス系にはその傾向があるとは言え、韓国大衆映画らしいお笑いをまぶさなかったのは良い。二人の間に笑ってしまうやりとりがあるが、それはお笑いとは言えない。
冬季五輪観戦に忙しい。配信とテレビで違う競技を同時に観る。アルペンはドイツ以南欧州勢、ノルディックは北欧が強く、採点系は極東アジア系が強い。アメリカの選手でも韓国・中国系であることが多く、女子のハーフパイプなど決勝に出たうち非アジア系は4人だけだった。一度目の転倒で継続が危ぶまれ、2回目も転倒した韓国選手が3回目に大逆転したのにはびっくり。チョン君は予知できたろうか? 前回のWBCで僕はヴィジョンを見たことがある。不振に喘いでいた村上がメキシコ戦で決勝点となる長打を打つのが3回頃にはっきりと脳裏に浮かんだのだ。その通りに試合が終わった後自分でも不思議に思った。
2024年韓国=日本合作映画 監督イ・ユンソク
ネタバレあり
日本のミステリー作家高野和明の同名小説の映画化。韓国に舞台を移して作られた。
夕方6時丁度、青年チョン・ジェヒョンが、道路上で美人パク・ジュヒョンに唐突に“6時間後に君は死ぬ”と告げる。そのヴィジョンを見たのだと言う。彼女は、友人との待ち合わせが彼の予知通りにキャンセルされたことからある程度彼の言うことを信じて行動を共にしつつ、以前デートクラブに勤務していた頃にストーカーじみた怪しい青年がいたのを思い出して彼の借家を訪れると帰郷する最中と判明する。
並行して、デートクラブの雇用者が殺された事件を捜査中の刑事クワク・シヤンが上司がクラブを利用していたことを表沙汰にしない為に身内の刑事も騙す攪乱作戦を取る。
というのが中盤までのお話で、前半は青年の予知が本当に予知なのか、警察が怪しむように殺人予告なのかという間で生じるサスペンスを軸として進む。
クワク刑事は色々と怪しい行動を取るが、上司及び警察を護る為の画策と見えるように作劇されているから、これで事前に犯人が分かったと断言できる御仁は天才ではあるまいか。怪しいだけである。それに関してはチョン青年も良い勝負で、チョンが犯人でないと信じている人だけが犯人を確定できるのである。確定ができない以上サスペンスはこの予言の時刻がやってくるまで一応維持される。
が、この着想ならもっとヒヤヒヤすることが出来る作品にできたはずで、ヒロインが殺人犯かもしれないチョンが傍にいることで自分が護られる可能性のあること(ジレンマ)をどの程度確信していたかもっとはっきり示しておいた方が良かったと思う。
クワク刑事の画策に対して上司も二人を追跡中の刑事に警察署に帰ったふりをさせる画策をする。この辺りは消化不良で、僕はこの刑事がクワク刑事を捕まえることになるかと思ったが、そうならない。上司の狙い即ち脚本家の狙いがよく解らずにいる。彼女が0:00に死ぬという予告を知っていたはずの刑事の行動は循環論的で、ちょっとすっきりしない。事件後の青春映画的な幕切れも冗長。
サスペンス系にはその傾向があるとは言え、韓国大衆映画らしいお笑いをまぶさなかったのは良い。二人の間に笑ってしまうやりとりがあるが、それはお笑いとは言えない。
冬季五輪観戦に忙しい。配信とテレビで違う競技を同時に観る。アルペンはドイツ以南欧州勢、ノルディックは北欧が強く、採点系は極東アジア系が強い。アメリカの選手でも韓国・中国系であることが多く、女子のハーフパイプなど決勝に出たうち非アジア系は4人だけだった。一度目の転倒で継続が危ぶまれ、2回目も転倒した韓国選手が3回目に大逆転したのにはびっくり。チョン君は予知できたろうか? 前回のWBCで僕はヴィジョンを見たことがある。不振に喘いでいた村上がメキシコ戦で決勝点となる長打を打つのが3回頃にはっきりと脳裏に浮かんだのだ。その通りに試合が終わった後自分でも不思議に思った。
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