映画評「ヒックとドラゴン」(2025年)

☆☆☆(6点/10点満点中)
2025年アメリカ=イギリス=アイスランド=アイルランド=カナダ合作映画 監督ディーン・デュボワ
ネタバレあり

15年前に観て結構買ったドリームワークスのアニメの実写版。アニメ版を観ていなければもっと多い☆★を進呈出来たかもしれない。

バイキングのバーク島の住民はドラゴンとの戦いに明け暮れ、ドラゴンに対する力が島での地位にも影響する。
 頭領ストイック(ジェラード・バトラー Gerard Butler)の息子ヒック(メイスン・テムズ)はその後継者になるには線が細い心優しき少年だが、考える力は相当あって自作の道具を使った結果、謎のドラゴンであるナイト・フューリーを負傷させる。森で発見したナイト・フューリーが尾を負傷していて飛べず悪戦苦闘しているのを見た彼は餌で懐柔して接近、人工の尾も作ってあげて、トゥースと名付けたドラゴンを自在に操るまでになる。
 ドラゴンを操る方策を手に入れた彼はドラゴン討伐の代表となるものの、戦いを避けようとして、父親の反発を買う。トゥースを手に入れた父親はその案内でドラゴンの巣に侵攻するものの、巨大な女王には歯が立たない。
 そこへヒックに操縦法を教わった友人たちが訓練用に飼っていたドラゴンを駆って駆けつけて戦況が好転、トゥースに乗ってヒックは女王に立ち向かう。

というお話は、アニメ版(そして恐らくクレッシダ・コーウェル Cressida Cowell の原作)とほぼ同じで、敵対するもの同士が打ち解けていく過程を丁寧に描いてお子様への素晴らしい説教になってよろしいと思う一方、僕の集中力の欠如のせいか、彼の片脚の切断を以って、歯無しになったトゥース(正確にはトゥースレス=歯無し)と同じ立場の一心同体化という、アニメ作ではすんなり入って来た狙いが感じられず仕舞いで不満が残る。

また、黄色人種(こちらは本当の北欧であれば理解できないでもない)や黒人の申し訳ない程度の出し方は作者側のおためごかし即ち雑音にしかならず、全く良くない。

後半の敵味方の出入り関係が一昨日の西部劇「サスカチワンの狼火」にそっくりです。原作者は綴りから言ってクレシッダよりクレッシダのほうが近い。同じくバトラーは、ジェラルドではなくジェラードが表記として妥当。

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